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『ダンジョン飯』(九井諒子)3巻、感想

ファリンを救うべくレッドドラゴンの元へ急ぐライオス一行は地下4階へ。水中に潜むモンスターと戦い、今回も美味しくいただく一行だが、思わぬ悲劇がライオスを待ち受ける……! パーティーに迫る危機を乗り越えて、4人は地下5階へ辿り着けるのか。
食事という暖かみのある要素に、ざっくりドライな死生観とグロテスクな笑いを同居させ、異質な物語を紡ぐファンタジー、今巻も面白かったです。
「ダンジョンでモンスターを料理して食べる」というコンセプトアイデアからスタートし、「ダンジョンそのもの(トラップ)を調理に使用」「モンスターを食べようとする事で新たな生態を発見する」という形でステップを踏んできましたが、今巻では更に一歩進んだ枠組みに触れられ、ダンジョンという箱庭を活かしたファンタジー世界の構築の仕方が、引き続きお見事。
食というツールを用いて、架空世界におけるヒトと魔の関係性を描く、という仕掛けが巧みです。
ある程度計算を立てて書いている作品かと思うのですが、4巻(センシ)で終わるのか5巻(ファリン)で終わるのか、このファンタジーの仕掛けを、どの辺りで着地させるのかも楽しみです(別に、ダンジョンの謎が全て明かされなくてもいいわけで)。
今回一番好きなエピソードは、第16話。

「じゃあ……これも料理すれば食べられるな」
「やだ!!」
「そういう考え方もあるな」
「い や だ!!」
から、オチの

「そうね……」
の表情が素晴らしかったです(笑)