◆第44話「全員集合と完全復活と君の欲」◆ (監督:柴崎貴行 脚本:小林靖子)
見所は、「……何か欲しい物はないのか」と尋ねながら、財布の中身を確認する後藤さん。
最近の後藤さんはいい感じに飛ばしてくれます。
「俺はどうしても、完全で確かな存在が欲しい。その為なら、どんな危険だろうが、冒す価値はある」
暴走の危険を承知で、完全な体の為にメダルの器にさえなる事をアンクは求め、その欲望の強さに、器となれる可能性を見るドクター。
そのアンクは、
「消えたくなければ俺と組め。狙いは一つ。オーズと、奴のコアメダルだ」
コアメダルを砕く紫の力の脅威をあおり、グリード達の主導権を握ろうとしていた。
久々に脳細胞がトップギアですが、絶好調すぎて、蝋燭の火が燃え尽きる一歩手前なのではないかとドキドキします。
「……そうね。こうして5人居るなら、オーズの坊やからコアを取り上げるのも、そう難しい事じゃないわ」
「へぇ〜、そんな簡単にアンクを信じるんだ」
超嫌そうな顔のカザリ(笑)
「信用なんてもの、セルメダルの1枚の価値もないわ。やるかやらないか。それだけよ」
「決まりだな」
5人のグリードは結託し、アンクとウヴァの背後から赤と緑の布が部屋に落ちてくる、というのは格好いい演出。
(なんなの。僕がじっくり作ってきた場所を、どうしてアンクが)
唇を歪ませるカザリですが、敗因はまあ、アンク・メズール・ガメルを次々取り込んで、船頭を多くしすぎた事でしょうか。そういう点では、自らの器を読み誤った存在、とでもいえばいいのか。アンクいわく「慎重というより臆病者」という事ですが、同じ、ずる賢く立ち回ろうとする両者を分けるのは、土壇場での思い切りと覚悟、という事か。
カザリはアンクを力尽くで排除しようとするも、ウヴァがアンクの助っ人に入り(ちゃんと恩返しした!(笑))、2対1の殴り合いでカザリからコアメダルを2枚奪い撮ったウヴァが皮の鎧から鋼の鎧に。そこで場外からメズールのグリード水流が炸裂し、まとめて水をぶっかけられた野郎どもの喧嘩は、物理的に水入り。……て、だいぶ以前にも同じシチュエーションがあったような(笑)
引き下がったカザリは全員で手を組む事を承諾しつつ、裏でこっそりとガメルに揺さぶりをかける……と今日もこずるい。
「……ねえガメル。メズールがいなくなったらどうする?」
「……やだ! 絶対駄目だ!」
その頃、鴻上会長は、映司・後藤・比奈の3人を財団の地下保管庫へご招待し、オーズコレクションルームにて、長台詞でまとめて解説。
「見たまえ。水中から地上へ、そして空へ。強く欲する事が命をも進化させる。まさに、生きるエネルギー……! そのエネルギーを純化したメダルは人をさらに進化させやがて――神の領域へ踏み込むだろう。
もっとも……それだけの力を受け止める欲望の器となると、難しい。まずは大きな欲望の器を持てるかどうか。しかしどんなに大きくても、既に一杯であれば、すぐに溢れる。800年前の王の暴走がそれだ。
だが、火野映司くん!
君は大きな器を持てる環境に育ち、更にそれを一度涸らした。空になった器は、どんな欲望も受け止める。それはまさに、オーーーーーーーズの器だ!
……しかし、その器に紫のメダルが入り込んだのは計算外だった! それは全てを無にする、マイナスの暴走。ドクター真木にも同様の事が起きている」
「どうすればいいですか? どうすれば映司くんは?!」
「難しくもあり……簡単でもある!!」
前々回のエピソードを引く形でオーズと映司を繋げた会長は、映司がグリード化しない為の対策を告げる。
「火野くん、欲を持つ事だ。君自身、君個人に対する、君の欲望だ。それが、紫のメダルの暴走を止める」
会長の珍しく真っ当な助言を聞いた比奈と後藤は、映司を連れて遊びに繰り出してみるが、それそのものは楽しめても、自分自身の欲望を掴む事が出来ない映司。
「……あー……パンツは足りてるし……うーん……」
ここに来て、パンツがあればだいたい大丈夫、という掴みのギャグめいていた映司の設定が、重ーーーいボディブローとして足を止めます。
映司は過去の恵まれた生活環境を思い出し、そういえば凄いお坊ちゃんに、上から目線で「欲しいものがあれば何でも買ってやる……前借りできる範囲で」みたいに接していたーーーと落ち込む比奈と後藤(笑) ……ところで、鴻上会長は少しぐらい資金援助してくれたのでしょうか。
「あ、いや、そうじゃなくて。そういうのより、比奈ちゃんが一緒に居てくれたり、後藤さんが心配してくれたのが、めっちゃくちゃ嬉しかったなって。それが一番。…………ありがとう」
そんな2人に対し、積み重なってきた個人と個人の関係の大事さに、向き合い始める映司。
私の中では映司がここでやっと、周囲の人々と正対した、という印象です。そしてそれでもまだ、どうして比奈が一緒に居てくれるのか、どうして後藤が心配してくれるのか、心の中に入りきっていない気がします。
なんとか、最終回までに、映司にそこに気付いてほしいなぁ……。
今作、映司とアンクはスタート時点から“2人で1人”という部分があったのですが、この最終章において、お互いがお互いに目を逸らしたり見えなくなっているものと向き合う事を要求される、という形でシンクロ。訣別した二人が争う事になりながら、実は同じ課題を突きつけられている、という構造が、仕掛けとして綺麗。
翌日――映司達の前に立ちはだかる、欲望戦隊・グリードV!
このネタに使いどころが来るとは……!
「映司……もう要件を言う必要はないだろ。おまえの答えもわかってるしな」
「俺もだ」
「上等だ」
スマホレッドの先制火球で車が派手に吹っ飛び、猛然と襲い来るグリードV。
「オーズ、貴様のメダル、根こそぎいただく」
比奈を逃がして後藤と映司は変身し、黒&青vsオーズ、黄&緑vsバース、の変則タッグマッチが展開。オーズはラトラータを発動してライオンフラッシュに弱い青黒は苦しむが、アンクの火球による不意打ちを受けて吹っ飛び、散らばるコアメダル。だがアンクがメダルを奪おうとしたその時、隠れていた筈の比奈が飛び出してきて、その手にメダルを掴む!
「死にたくなかったらメダル渡せ」
「アンク……。……ほんとに……ほんとに」
「俺はグリードなんだよ!! ……一番欲しいものを手に入れる」
「欲しいものって」
「お前達じゃない」
「……わかった。……私は…………、私は…………お兄ちゃんと映司くんを助ける」
比奈ちゃんをあっさり消し炭に出来ない時点で色々ダメダメなアンクですが、誕生日回で自分の“変化”を一度は認めてしまったが故に、自分はグリードだ、と叫ぶ姿が痛切。
そんなアンクに敢えて“何が”欲しいのかを聞く比奈も、わざわざ「お前達じゃない」と答えるアンクも、人間とかグリードどかを越えて、アンクという個の存在を既に認めている(そしてそれをアンクも知っている)比奈とのやり取りだけに、実に響くものとなりました。
比奈に迫るアンクだが、映司が横から生身体当たりを決め、比奈ちゃん、ここ一番で見事なメダル投げを披露。
「ったく……おまえをオーズにしたのは、損だったのか得だったのか」
「さぁ……俺にとっては得だったけどね」
いよいよ二人が激突しようという寸前、カザリにそそのかされたガメルが乱入して映司とアンクをまとめて吹き飛ばし、こぼれたコアメダルをカザリが手にしてしまう。遂に自らの9枚のコアメダルを揃えたカザリは完全体と化し、うねうね動く広がった髪から弾丸を速射してラスボス戦線に殴り込み。
変身し損ねた映司に変わりカザリ完全体に特攻するごバースだが子供扱いで相手にならず、アーマー破壊描写。このまま完全体の踏み台になって無惨にリタイアするかと思われたごバースはだがしかし、決死のブレストキャノンでダメージを与える事に成功。
「火野……今だ……変身しろ!」
そこで生じた隙により、映司はプトティラを発動。カザリが背後から食らいつく満身創痍のごバースを振り払っている所にトリケラ角を突き刺し、猛攻をものともせずに突撃を仕掛けると、恐竜アックス・真っ向両断!
…………カザリ完全体、まさかの、登場3分でコアメダル真っ二つ(笑)
てっきり、後藤さんをけちょんけちょんにして、次回に引くと思ったのに!
戦いの流れからすると、ブレストキャノンに始まり、見下していた存在(人間)に足下をすくわれる、というニュアンスが入っていたのかとは思うのですが、出来上がった映像は、プトティラが不条理に強すぎるというものになってしまいました(^^;
カザリと因縁があるのが基本グリード側ばかりで、映司や後藤とこれといった会話が成立しない、というのも輪を掛けましたが、グリードの天敵であるオーズ×欲望の天敵である無、にしても、プトティラがちょっと強すぎ。
それ故に、物語としては「映司がそのリスクを負う」という構造にはなっているのですが、そもそも「グリードを倒す手段」としてプトティラになる事を選んだ、というわけではないので、この点に関しては映司に不当なしわ寄せが行っている感は少々あります。
トータルで見れば、ヤミーを倒して人々を守る事とグリードを倒す事は繋がっていますし、物語として映司にこれだけの代償を負わせたからこそ、プトティラが規格外の強さに描かれている、という逆転現象とも言えるのですが。
コズルイエローの戦線離脱によりグリードVは撤退し、中核のメダルを破壊されて瀕死のカザリは、ドクターに体を貫かれて全てのコアメダルを奪われる。
「カザリくん。結局暴走しない君に用はありません。――良き終わりを」
ここで初めて、ドクターのグリード姿が登場し、プトティラをより生物的にした感じ……? オーズを通していないプトティラ、とでもいうか。
「僕ももう少しで、手が届く……。全部、僕の……」
人間の姿でくすんだ世界を彷徨い歩くカザリは路傍に倒れ込み、一塊のセルメダルと化すとそこから転がり出した最後のコアメダルが完全に砕け散り、その存在が消滅……した所で、つづく。
グリード勢では恐らく最も出番が多く、最初から最後までひたすら性格の悪いカザリでしたが、その最期はグリードという存在の虚ろさと一抹の悲しみを漂わせる情感的なものに。
正直カザリに思い入れは全く無いのですが、子守している内に好機を逸し、完全体になったと思ったら瞬殺されたのは、ちょっと哀れ。時流は見えるけど時機を掴めないというか、心性が小物という扱いではあったのでしょうが、若干ピエロめいた扱いで最期を迎える事になりました。ちなみに個人的には、見た目やセコい立ち回りから、『仮面ライダーブレイド』のスペードキング(金色カブト)を思い出せるキャラでした。実は役者さん同じだったらどうしようと思って調べたら、さすがにそんな事は無かった。
◆第45話「奇襲とプロトバースと愛の欲望」◆ (監督:諸田敏 脚本:小林靖子)
カザリから奪い取った大量のコアメダルをアンクに渡すドクター。
「死んだのか……」
「ほぅ……随分人間になじんだようですね」
「なに?」
「メダルの塊であるグリードに、命などありません。死んだのではなく……ただ消えた。それだけです」
「そうだったなぁ。……ただのメダル。物でしかない」
映司や比奈がグリードであるアンクに「アンク」として向き合っているのに対し、ドクターが「グリードはメダルの塊でしかない」と断言する姿が対比され、徹底的に映司を追い詰めていく一方で、アンクの首も容赦なく絞められていきます(^^;
全方位に酷いな!
「ねえ、人間の体で味わう欲望ってどう? 食べて・見て・聞いたんでしょ? どうだった?」
ドクターが去った後、アンクに問いかけるメズール。
「はっ、おまえらグリードにはわからない味だ」
「……おまえらグリードね。まるで自分が違うみたい」
「ああ。俺は人間が気にくわないが、グリードはもっと気にくわない」
「ふっ、人の体ではたいしたものは味わえなかったようね。物足りないって顔してるわよアンク。どうしてかしら?」
本当に、欲しい物は、なんなのか――
メズールの言葉もアンクの奥底に突き刺さり、ガリゴリと削られていくアンクのMP。
気分は後藤さんです!(待て)
ところがそこへ、このまま守勢に回っていては不利になるばかりと賭けに出た、映司・後藤・里中がドクター屋敷を強襲。窓から飛び込んできた映司は、数枚のコアメダルを鷲掴みにする。
「おまえもグリードらしくなってきたな」
「かもね」
駄菓子爆弾攻撃や落とし穴などややコミカルに奇襲シーンが展開しつつ、クレーンとキャノンしか使えない試作型プロトバース(あちこちの赤いラインは封印シール?)に身を包んだ後藤はメズールと交戦。
「アンク……もう一度聞いておくけど、信吾さんを比奈ちゃんに返す気はないんだよな」
映司の問いかけに対し、アンクは刑事ボディに、コアメダルを投入。
「こいつを使う意味、わかったろ。足りないコアメダル3枚分は、この体で補う。俺は、こいつごと、メダルの器になるんだよ。グリードなんかより、もっと強い存在にな」
人間と、グリードと、メダルの融合により、新たな存在になろうとするアンク。更にドクターがグリード体を見せて強烈無比な範囲攻撃で敵味方問わず吹き飛ばし、メダルホルダーを奪われてしまった映司達はやむなく撤退。奇襲作戦はあえなく失敗に終わるどころか、大損害となってしまう。
「後藤くん、減給だ!」 (※本編にこんな台詞はありません)
もう、後藤さんの、基本給が限界だ!!
そんな後藤さんは、ここ数話でめっきり映司を気に掛けるポジションに収まっており、名実ともに伊達さんの後継者といった風情。映司がメンタル的に「停止」している主人公なので(ここ数話、それが揺らいでいるわけですが)、道中その分の苦難や重荷も飛んできましたが、見事に精神的な成長を遂げました。
後藤さんは、自分より出来ない人間を見下ろしていた人なのですが、出来ない自分を認める事により、出来る人とも出来ない人とも正面から向き合えるようになり、元々の正義感や良識と合わせて、気がつけばなかなか立派な人格者に。たぶん泉刑事と友達になれそうな気がするので(スマホの話題とかで一晩中無益に盛り上がれそう)、どう考えても警察社会での出世の道が閉ざされている泉刑事をヘッドハンティングして、鴻上ファウンデーションで新コンビを組むのはどうでしょうか。
後藤さん、追い詰められると特攻するスイッチが背中についているので、誰かそれを止める相棒が必要そうですし。…………お兄ちゃんも若干、急に暴走しそうな気配があるのは不安ですが。
ドクターは首尾良く手に入れた大量のコアメダルをアンクに渡すが、それをメズール達が見とがめ、コアメダルを求めてこじれるグリード達。
「まったく、グリードというのは……」
「ハハっ、ハハハハっ……メダルメダルメダル……おまえら他に何かないのか」
「何が悪い。おまえも同じだろうが!」
「……ああ。そうだよ。最悪だ。お前等と居ると、嫌でも思い知る。これ持ってとっとと消えろ!」
アンクは手持ちのコアメダルをばらまき、メズールとガメルは完全体に、ウヴァは残り1枚となり、それぞれ夜の街へと姿を消す。ドクターはこれはこれで良しと静観を決め込み、最後に残ったアンクは地面に転がるメダルホルダーを拾……うのかと期待させておいて、一顧だにせずまたいで通り過ぎていく、というのが訣別の象徴として切ない。
基本の作品構造から、人外の相棒がほだされていく展開を予想させながら(最初から、実は映司も化け物だった、というひねりは仕込まれていたわけですが)、この最終盤において、アンクと映司達が決定的に訣別しているという描写を繰り返してそれを裏切っていくのは、茶番を否定して予断を許さず、この最終盤を盛り上げます。
「ガメル……ごめんなさい。もうおままごとは終わり。ドクターの坊やが言ってたでしょ。ごっこ遊びじゃなくて、本物を味わうの」
「じゃあ俺も! 俺も行くメズール!」
「駄目よ。もう駄目。貴方じゃ私は満たされない。さよなら……ガメル」
メズールはギャップ狙いも含めて怪人体では実績のある声優を起用していますが、向こうを張ったガメルの声の演技が凄く感情の乗せ方が上手くて、この両者の関係は実にいい雰囲気が出ました。
ガメルを突き放して川へ飛び込んだメズールは、水の塊のような姿になって街に現れると、次々と人間の母子を体内に取り込み、浄水施設の中で大量の卵を慈しむ。
「感じるわ……これが愛おしいって事。愛情の快感。あぁ……全部わたしの物! うふ、うふふ……でも足りない……! もっと、もっとぉ!」
メズールの欲望とは母性を満たす事であったと判明し、内に母と子を閉じ込めた大量の卵がフジツボのようにびっしり並んでいるというのは、実にサイコな映像。
「オーズの坊や達。私の欲望の邪魔をしないで」
気配を探って施設に辿り着いた映司と後藤はメズールに立ち向かうが、完全体となったメズールにはライオンフラッシュも通用せず、華麗な足技の前に苦戦。オーズはいつ以来かわからない(そもそも長らくラトラータになれなかったので……)ライオンバイクを発動すると、斧を取り出してメズールを凍結させ、バイクで轢き殺せいやーーーでメズールのコアメダルを横一文字に粉砕。
グリードのコアメダルを破壊できるのは「紫のメダルの力」と説明されていましたが、プトティラフォームではなく、斧の特殊効果という事でいいのか(^^;
前回のプトティラ(カザリ戦)があまりにあまりでしたし、今作の特性を活かしつつ、ギミックも使い切ろうという姿勢は嫌いではないですが、対グリード戦の格付けと攻略手段は、どうも今作、終始曖昧です。
エンタメとしてはコアメダルの奪い合いを中心にしていた以上は、プトティラの戦力・各属性の相性・完全体を出す都合によるメダルの足し引き、がこのクライマックスで綺麗に噛み合い切らなかったのは、少し残念。
作品として自覚的な選択でしょうし、虻蜂取らずになるよりは良いといえますが。
「そんな……まだ……全然、足りない! もっと、もっとぉ……!」
致命傷を受け、倒れたメズールの元にやってくるガメル。
「駄目なの……全然足りないの!」
「なんで、なんで……」
「グリード、だから……」
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
メズールは消滅し、ガメル完全体の絶叫による衝撃波でオーズとバースが吹き飛んだ所で、つづく。
中盤で一時退場し、出番少なめながらもキャラの立っていたメズール、完全リタイア。どうやらグリードがこの勢いでざくざく始末され、その欲望と最期で少しずつグリードの本質を見せていって、果たしてアンクは――?! という所に集約する構造になる模様。そこに映司を連結して、どういう形で決着をつけるのか。色々容赦がなさ過ぎて先の読みにくい作品なので、その到達点が楽しみです。
予告で、メズール人間体と多分ガメルがあげた花、というなかなか良いカットがありましたが、果たしてガメルの欲望の行き着く先は――そして、あの男が帰ってくる!