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『重甲ビーファイター』感想22

◆第25話「美しき逃亡者!!」◆ (監督:石田秀範 脚本:鷺山京子)
一撃で日本全土を破壊する威力を持つ、超エネルギー砲デスガオームの開発に関わる科学者ラーラがジャマール要塞から逃亡し、シュバルツは戦闘メカ・ダンガーをその抹殺に向かわせる。故郷の次元に助けを求めるラーラの通信を傍受したビーファイターは、ダンガーに襲われていたラーラを助けるが、地球にはラーラの求める次元移動装置は存在しないのだった……。
ジャマールからの逃亡者が、地球次元のテクノロジーレベルを誤解している、というのはちょっと面白かった要素。ラーラの態度を見るに、次元移動装置は多次元世界では割と標準的な技術のようですが、これは、「地球次元人……闘争本能が肥大し、兵器技術だけが異常に進化した危険な種族……!」みたいな感じなのか(^^;
「勝手な女だと思ってるでしょうね」
日本はデスガオームで消し飛ぶの待ったなしだけど、それはともかく私を故郷の次元に帰らせろ、と一方的に主張した事に関して一応反省するラーラを、優しくなぐさめる拓也。だが、メガビートフォーメーションの事を知ったラーラは、調整中だった絶対許さねぇセイバー(青)を奪い、ジャマールとの取引材料にしようとアースアカデミアから姿を消してしまう。
見た目が地球人女性と変わらないので油断したのでしょうが、さすがにアースアカデミア、無警戒すぎ。この辺り、ジャマール野郎どもは絶対に許さねぇ! から、舞の加入→ゴルゴダルの件を経て、異次元人の多様性をビーファイターが認識するようになった、とはいえますが。
「僕は君が悪人だとは思わない。ただ帰りたいという気持ちに負けて、自分自身を見失っていたんだ」
絶対許さねぇセイバーと引き替えに故郷の次元に帰ろうとするラーラだが、あっさりと裏切られて消されそうになった所で、それを跳び蹴りで助ける拓也。
地球を救うのは、科学と筋肉の融合だ!
「ふふふふふふ、はははははははは。パルセイバーよりも、そんな女を選ぶとはな」
そこへ横から出てきて絶対許さねぇセイバーを拾うブラックビートの、ドサクサ紛れ感とお呼びでない感が物凄い(笑)
「僕が憎むのは、心の弱さじゃない。その弱さにつけこみ、真心を踏みにじるジャマールだ!」
実に正統派ヒーローの拓也は重甲し、ブルーvsブラック、緑&赤vsダンガーというマッチアップ。
「これじゃ攻撃できないわ」
「どっかに隙がある筈だ」
腕についたトゲを、几帳面に横を向いてから飛ばす、というこだわり仕様のダンガーの弱点は、正面ではないでしょうか。
結局ダンガーは、トゲを飛ばした直後に隙があるという事で、二人のスティンガーコンボで撃破。
刻一刻とデスガオーム砲の発射が迫る中、ブラックビートに追い詰められていたブルービートだが、ラーラが生命エネルギーを集めて放った指輪ビームが直撃し、情けなく吹っ飛ぶブラック(笑)
遂に、一般人にやられてしまいました(^^;
追撃でスティンガードリルを受けたブラックは、デスガオーム砲のエネルギー充填を確認すると、「これでおまえも終わりだ。この手でその首取りたかったがな」と捨て台詞を残して逃亡(笑)
まあ、日本丸ごと吹き飛ぶ威力なので仕方がないですが、情けなさの加速が止まらなくて時空連続体を切り裂いてしまいそうです。
絶対許さねぇセイバーを回収したビーファイターは、メガヘラクレスを中心に青緑赤のビートマシンが合体する、メガビートフォーメーションを発動。必殺のメガビートキャノンが火を噴くと、放たれたデスガオーム砲を押し返して砲台の破壊に成功し、ジャマール要塞は撤退するのであった……。
予告のカットから期待していた合体攻撃ですが、胴体後部を開いたメガヘラクレスの上にビートマシンが単純に乗るだけで、いまいち格好良くありませんでした(^^; エネルギーが連動しているような描写も薄いですし、もう少し合体感が欲しかったです。特に今作、ここまでメカ描写が良かっただけに、残念。
そしてラーラは、冒頭で送っていた救難信号が無事に届いて故郷の次元からの迎えを受け、3人はそれを見送るのだった……というオチなのですが、別離シーンの拓也とラーラの表情や仕草を見る限り、拓也を救う為に指輪に全生命エネルギーを込めた(そういう台詞あり)ラーラが、本当は死ぬのを誤魔化して去って行こうとし、拓也も最後にそれに気付いた、という描写に見え、かなり渋い演出。
エピソートとしてはそれほど面白くなく、拓也とラーラのロマンス要素もかなり強引だったのですが、二つの解釈を可能とするラストの描き方は良かったです。
次回、「アースアカデミアに、突然大作の親父がやってきた!」。