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『動物戦隊ジュウオウジャー』感想・第37話

◆第37話「天空の王者」◆ (監督:柴崎貴行 脚本:香村純子)
アバンタイトルから鳥男、そして、鳩男(違う)が登場。
マリオおじさんが家に飛び込んできた鳩を保護し、大和達はそれが伝書鳩である事に気付く。その送り主は、ゴリラのジューマン・ラリー。6人は、ラリーが新たなキューブを発見したという海岸へと向い、さわお、ラリーと初対面なので、背・広(笑)
久々に鳥男とラリーが登場し、そしてここからラスト1クールへ向けて最終章に入っていきます、という事でか、必要な説明を交えつつ、相変わらず他人との距離感が測れないさわお、サイ・ワニ・オオカミの事を引きずるさわおを暖かく励ますラリー、鳥男についての諸々、生き物は同じじゃないから支え合えると語る大和、バンクシーンありでのジュウオウキング単独出撃、など、これまでのおさらいをしつつ、序盤の雰囲気も入れてみました、という構成。
6人の話を聞くラリーさんは多分、その、「鳥男」ってのやめてやれよ……と思っている(笑)
なおOPクレジットでは、一足先にめでたく「鳥男」→「バド」に変更になりました。まあまだ本編で大和達に名乗っていないのですが、ここまで引っ張ると、一体どのタイミングで名乗るのか。
「鳥男……!」
「…………すまん大和、いい加減名乗ろうと思うが、バドって言うんだよ俺……」
「……やっぱり鳥?!」
もういっそ、ラリーさんから本名を伝えてあげた方が、恥ずかしくない気がする!!
ラリーと旧交を暖める大和達だったが、街にチーム・アザルドのプレイヤー、うざい縄跳びブラザーズが登場。触れると衝撃ダメージが発生する縄跳びを操るブラザースのコンビネーション攻撃により、大縄飛びをする羽目になったジュウオウジャーは、サワオが引っかかった影響でイーグルが足首を負傷。迫り来るブラザー2を至近距離の番長キャノンで大爆殺するというエグいフィニッシュで辛うじて始末するも、ブラザー1には逃亡されてしまう。
「この星にはいろんな生き物が居て、支え合って生きてる。同じじゃないからこそ、支え合えるんだ。俺達もみんな違うニンゲン。違うジューマン。いろんな奴が集まってる。だから、みっちゃんもみっちゃんの出来る事で、頑張ればいいんじゃない?」
「俺の……出来る事で……」
ラリーと再合流し、崖に埋まった巨大なキューブをどう取り出すか検討中、落ち込むさわおを励ます大和だが、デスガリアン反応が感知されて向かうと、そこにはまたも縄跳びブラザーズが。
(跳べない俺に、出来る事!)
ジャグリング攻撃に続いて襲い来る縄跳びに対し、進み出たサワオは、ロープをワシ掴み。
「みっちゃん!」
「それは……跳ばない事だぁ……!!」
そのままロープごとブラザーズを振り回して投げ飛ばし、サワオらしいといえば実にサワオらしいのですが、小学生の体育でも行われそうなモチーフに対し、皆で協力して克服するのではなく、個人の暴力で突破してしまうという解決法は、どうなのだろう……(笑)
“出来ないからいっそ輪に入らない”というのは、個性で頑張る、とはちょっと違うと思うのですが(^^;
みさお!」「手、大丈夫?!」
「痛い……でも、痛快だぁ!」
5人が一斉射撃で銃を構えている間、何故か後ろでダメージのくすぶる両手を見つめているサワオは、心身両面でイける口のようで、もう、取り返しのつかないほど、そっちに覚醒している模様です。この調子で経験値を積み重ねていけば、マシンガンで撃たれた気持ちから変身できるようになる日も近いかもしれない。
一斉射撃でブラザー3を撃破し、逃亡したブラザー1を追う6人だが、今度は3がコンティニューで巨大化し、赤青黄はジュウオウキングを召還。久々の単独戦闘で勝手を忘れていたのか、剣を取り落としたキングは海岸線に追い詰められて切羽詰まり、ライオン、崖に埋まっていたキューブを強引に抜き取ると、振りかぶって頭上から怪人に叩きつける(笑)
……レオ的には、クマサカリみたいになるつもりだったのか?(^^;
ところが瓢箪から駒、怪人の頭部に叩きつけられた勢いでキューブは〔?〕マークの巨大な動物キューブとして目覚め、そのまま力一杯放り投げるとキューブオクトパスへと覚醒。ジュウオウキングの頭部と背中に合体してジュウオウキングオクトパスになると、背中に風車のように展開した脚部からタコ焼きを飛ばして攻撃し、最後は飛翔斬りで勝利。
14体合体を決めた後に更なる追加で動物武装が出てきましたが、武装アニマルは毎度少々強引にしても、これまで以上に雑な扱いとなり、スタッフが四角い鈍器で殴りたいのは、怪人なのか財団Bなのか、みたいな謎のタイミング。……まあこの後、大きな意味を持つ事になる可能性も無いではないですが、ギミック・色合い・強引さと、なんだか『天装戦隊ゴセイジャー』のダチョウを思い出してしまいました(^^;
巨大ブラザー3を撃破した赤青黄だが、ブラザー1を追い詰めていた緑白サワオが突如背後からブラザー4の奇襲を受け、大ダメージで変身解除という窮地に。駆けつけた赤青黄もコンビネーション攻撃に苦戦を強いられ、赤と青黄に別れてブラザーズを引き離して戦うが、負傷した足首を突かれたイーグルが苦戦してしまう……と、普段何も考えずに暴れ回るだけのチームアザルドが、結果としてジュウオウジャーを戦力分断。
大王者の資格を蹴り飛ばされて番長への変身にも失敗した大和は、帽子ブーメランを喰らって変身解除。思わぬ展開で命の危機に陥ったその時、飛び込んできた影がブラザーに組み付いて大和を救う。その影の正体は――姿を消していた鳥男!
「俺はいいです、逃げて下さい!」
「おまえは……俺が守る!」
「……え?」
危地を救われること都合3回目(幼年時代・ギフト戦・今回)にして、鳥男の言葉に微妙な違和感を覚える大和。
「頼む……今だけでいい。俺に、大和を守る力を。――力を、貸してくれ!」
以前はジューマンズ相手に格闘で渡り合っていた鳥男ですが、強敵ブラザー怪人に追い詰められ、手にしたキューブに懇願したその時、大地から溢れだした金色の光がキューブに集まり、第6の王者の資格が覚醒する!
皆が動揺する描写が入るのですが、これは、太古にクジラ大王を初代ジュウオウ番長へと変えた、地球パワーという事でしょうか。ここで印象的に見せてきたという事は、王者の資格、そして地球パワーとは何か、というのがここから物語の中に組み込まれてきそう。
『バード!』
「本能覚醒!」
鳥男が王者の資格を用いると、フォルクローレ風のBGMでコンドルが飛んできて、鳥男は第7のジュウオウジャーへと変身!
「天空の王者――ジュウオウバード!」
金も銀も黒もまとめて使われてしまったのでオレンジだ! そして、バード、てありなの?! でつづく。
……色々仕方ないのでしょうが、次回予告で最初のカットが、本編ラストカット、というのはさすがにどうにかならなかったのか(^^; そこに不満を述べるならもはや予告を見るなレベルなのでしょうが、次回予告好きとしては、もう一ひねりを期待してしまいます(今回に関しては、1週休む影響もあったのかもですが)。
で、そんな予告によると次回、いよいよ鳥男の過去と目的が明かされるようですが、大和を守る事にこだわっている――他の連中はかなりどうでも良さそう――事を考えると、予告に出ている黄色ジャケットのニンゲンは大和父? 墓参り回の大和くんの態度だと、大和父は存命で仲は険悪、という雰囲気でしたが、無言の芝居にしたのでどうとでもなる事はなりますし、果たしてどうなる。