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これまでのあらすじ&第23話『怪獣と処女』感想

年内に最終回の感想を! というわけで気がつけば半年ぶりの『コンクリート・レボルティオ』感想です(^^; 全方位にすみません。半年ぶりという事で、放映時しっかりと書かなかった第23話の感想に加え、第2期を中心にこれまでの大雑把なあらすじからテンション上げていきたいと思います。

「あの子の前であなたは、期待されている姿になろうとしてしまう。全ての超人を救えるみたいに」

神化43年の新宿擾乱の後、超人課を 家出 退職して抜け忍になった人吉爾朗は、「わかるよ。正しい事をしたくなったんだよな」と各地で不良超人達にキラキラした眼差しを注ぐも、「「だってあの人、女には甘いから」」とか「正義正義正義って、やめてよ。馬鹿じゃないの?」とか「あんたはクズになりましたね」とか「なんでもかんでも超人を護ろうとする君も、超人病みたいなもんじゃないのか?」とか「あんた幾つになった? そろそろ三十路でしょ」とか「むしろ私には今、君達が悪の組織に見える」とか散々に言われつつ、柴来人とラーメンをすすったりアースちゃんをお姫様だっことかしてモラトリアムを周回している内に、気がつくと7年経っていた。
「正義の味方の癖に俺も、正しい事ばかりやれているわけじゃない。かつて友達に聞かれたんだ……まだ決められない。だが、迷うのをやめたら、俺はあいつになってしまう」
その間、世間では超人への風当たりが強くなり、超人課は帝都広告、公共保安隊と共に超人保護の名目で超人を取り締まる側に回り、特に学生運動と度々衝突。正義の刑事としてアイデンティティ崩壊の危機に直面した柴来人は、宇宙刑事・鷲巣を破壊し、国家の法ではなく自らを正義とする事で、機械の正義と人間としての正義を統合しようとした結果、テロリストに転向。
「公共保安隊は超人を兵器にしたい。超人課は超人という存在を守りたい。あの人達は超人でお金儲けしたい。全く、人間てややこしいわね。爾朗は爾朗で、超人課を潰したいらしいし」
元秋田課長であるガス状生命体ファーマーの助力でGファイヤーを制御できるようになった爾朗は、本来ファーマーの目的が“自分たちの器としてふさわしい超人の育成”にあったと知り、超人課と敵対する道を選ぶ。同時に、天弓ナイトが何ら特殊能力を持たないただの人間であった事実を知るのだった。
「そうじゃない。あの人はやっぱり、超人だったんだ」
帝都広告は怪剣クロードが装着していた超人ヘルメットを、超人の脳を直接刺激してパワーアップさせるものへと改良して量産。一方で変異セイタカアワダチソウを原因とする超人病が日本全国に広がり、神化48年には後に超人大爆発期と呼ばれる事になるほど民間で超人が大量発生するが、帝告は超人因子の抑制剤を積極的に広め、“商品になる”超人の選別を進めようとする。
超人病か……俺もそう言われたよ。この人のしている事は正しくないかもしれない。だけど――俺はこの人を護る」
「何故だ……?」
「子供の為に戦うのが、超人だからだ」
それはいったい、誰が願った幻想なのか――超人という存在を巡って様々な思惑が入り乱れる中、アメリカ合衆国は人造の超人達により、人より古きもの達を駆逐しようと蠢く。
「――そういった旧支配者どもを、我々は全世界から駆逐する。その為の軍事介入だ。東南アジアの次は中東。更には……」
「今回ばかりは本気だし、慎重なのよ。――私にとっての、本当の敵が相手だから」
人と人ならぬものの境界が揺らめき、国家が超人を管理しようとする時代、様々な理由から体制に与する事を良しとしない超人達は、犯罪者に転落するか、身を潜める事を余儀なくされていく。そんな中、アメリカから輸入された対超人兵器、スーパーロボット・NUTSへの対応を巡り、爾朗が集めた超人達が完全に決裂。テロ上等の来人とアキ、それを止めようとするメガッシンが再び激突し、戦いの中でNUTS1号の燃料が、あらゆるものを溶解するバイオデストロイヤーの転用と判明。
「だが爾朗、おまえがした事はなんだ?! あいつを倒したわけでも、鋼鉄探偵達を止めたわけでもない。その間に挟まれて、立ちすくんでいただけだ!」
「俺は犯罪者じゃない」
「いつまで坊やでいるつもりだ!!」
自らが戦争の生んだ破壊の意志/怪獣であるが為に、“何かを決めてしまう”=“それによって物事が変わってしまう”事を恐れ、他者の持つ確固たる正義に生き方を依存しようと逃げ、迷い続けてきた爾朗は、帝告の東崎倫子と接触すると超人ヘルメットを被り、その中で過去の自分の姿を目にする。
「本当は新型爆弾は成功し、おびただしい被害を出す。それが、正しいとしたら」
神化49年8月――お披露目式典の会場で、超人ヘルメットに焼き付けられたクロード人格の精神汚染により暴走してしまうNUTS。爾朗はそのクロード人格の正体こそ、正義と平和と自由と、無力な人々の為に戦う“正しい超人”を求める、自分自身の幻想だと知る。
「倫子を突き動かしている、正しい超人であろうという激情。それも俺のものだ。あそこに居るのは、この力をどうしたらいいかわからず、持て余し泣いていた、子供の頃の俺なんだ。……俺は思い出したんだ全てっ。俺は守りたいんだっ、全ての超人を。そうしなきゃ俺は、俺は……」
「前に言ったよな。怪獣の炎で泣く子供が居るなら――」
――おまえが何者でも、俺は、戦う! おまえの炎で、泣く子供が居るなら!!
「あそこで泣いている子供が居る!!」
決断を恐れ、後悔に怯え、理由を失い、がんじがらめになっていく爾朗を叱咤したのは、お化けの風郎太。
「は、爾朗。おまえ風郎太を超人課に入れる時、なんて言った? 大切なものを思い出させてくれるから必要だ。そう言ったよな。まさか本当になるとはな。立て爾朗! 転んだ子供に手を差し伸べるのが大人の役目だ。それともおまえは――まだ坊やのままか?」
爾朗はエクウスを用いて、荒ぶる鬼神と化したNUTSを撃破するが、多数の死傷者を出した事件は超人による大規模なテロとして扱われ、里見顧問は結果として望んだ成果を得るのであった。
「もはや超人は怪獣と同じ存在だ」
そして神化49年12月――超人が絡んだ過去の大事件の裏表を悪し様に描く映画『日本大予言』が公開され、神化38年、大鉄君事件において天弓ナイトを殺したのは、天弓ナイトを誘拐犯と誤解して絶望した自らの暴走であったと、爾朗はハッキリと思い出す。
「正義の味方だって……言ったじゃないか……」
「私は、正義ではない。そんなものは、どこにも無いのかも」
「嫌だぁぁっ! そんなの、嫌だ……」
「ああ、嫌だよなぁ……」



(ここから、第23話の感想です)
それからおよそ1年後、神化50年10月、沖縄――爾朗、あっさり三十路に。
変身サイボーグ回で伏線のあった沖縄超人博覧会が開幕して3ヶ月、マスターウルティマに追われ、シーサー達と共に森を逃げる影胡摩が電撃を浴びて凄い顔になった所で、OPに。
鉄仮面剣士様、再登場したと思ったらあんまりな扱い(笑)
「君たちの言葉で言う、怪獣、魔物、化け物……それらが消え去る時が来た」
捕らえた影胡摩を前に、素顔を見せるマスターウルティマ…………実はウルティマ、ずっとああいう顔の超人だと思っていたのですが、マスクだったのか! わかってみると、それはそうだと、成る程納得。
「とうとう本音が出たわね」
魔女、幽霊、ロボット、改造人間、獣人、妖怪、精霊、魔人、宇宙人、超能力者……神化における「超人」という広すぎる概念を解体し、ある目的の為に区別しようとするウルティマの前に笑美が現れ、妖怪軍団とウルティマが激突。隠し球を用いた笑美はウルティマを惨殺し、妖怪達はウルティマポリスを占拠、事態は超人同士の生存闘争へと姿を変えていく。
「私たちと彼らと、どちらが本当の超人か。見せてあげましょう」
『日本大予言』の公開後、怪獣(爾朗)を匿っていた悪の組織として世間から糾弾を受け、活動を停止していた超人課はこの事件で正式に閉鎖。保安隊はあらゆる超人への取り締まりを強化し、アースちゃんやライトも追い詰められていく。
他のメンバーが身を隠す中、しれっと保安隊で大きな顔しているジャガーさん、なにぶん目的が、“未来における自分たちの尊厳を守る事”なので、体制側の正義に与している事が大事であり、とことんブレません。
――時は戻って神化49年大晦日、爾朗は人吉家を訪れていた。
人吉家の壁は中傷の貼り紙だらけで、メイドも実家に帰る事に。この局面でやたらメイドに尺が割かれるのですが、内部に強硬なメイド派でも居たのでしょうか(笑) シーンとしては、何かのきっかけで一つの方向に直進していく大衆の姿を描いていて、強く示唆的ではあるのですが。
「たかが映画だ……里見が作らせたんだろ」
「ただの映画じゃない。見た人はみんな信じている。俺も、思い出した」
「!」
「俺は何者だ。どこから来た」
孫竹は爾朗、そして現在ではジャガーに、爾朗は神化20年に広島に落とされた新型爆弾の破壊エネルギーそのものであり、爆発しなかった事で歴史の分岐した、2つの世界を結ぶ特異点ではないかという仮説を語る。
核分裂の力を手に入れたその世界では、石油を巡る争いなど起きる事がなく、平和が築かれているのかも」
爆発が起きた世界への言及は当然、現実への風刺となっているのですが、全体としては「戦争」をテーマと置いてきた今作が、終盤に「エネルギー問題」に焦点を合わせてくる事で、神化20〜50年を繋ぎ合わせ、「神化50年代の戦争」に説得力を持たせて物語の中に収めてきたのは、お見事。
「ならばなぜ、爾朗は存在するのか」
「誰かが望んだ。新型爆弾による破壊、失われる命、別の世界では起きた悲劇を、救いたいと、誰かが願った」
しかしそこでも別の争いが起こり、どこまでいっても、都合のいい理想の世界はない、というのがまた皮肉。
「誰かが助けを求めた時、颯爽と現れ世界を救う。超人とは、そういうものではないか」
「じゃあ、超人課とは」
「超人を保護し管理する、超人を守る為の組織。その超人とは――おまえだ、爾朗」
そんな巨大な願いが生み出した、理想の世界を求める究極の超人――それこそが、人吉爾朗。
孫竹にとっての超人課とは、マスターウルティマらに爾朗を引き渡さない為の根拠として、一種の隠れ蓑であった事が判明。
以前に超人課は、孫竹、ジャガー、秋田、の3人が設立した事が語られていますが、3人ともその真の狙いが違っていた、というのは今作らしい所。そして孫竹は、爾朗を守るというのは(様々な意味で)本気だけど、それはそれとして、つい血で実験してしまう、という悪人ではないけど、とことん駄目な人に(笑)
「今も信じてるだろ。正しい超人は居る、と。信じろよ。信じ続けてくれよ。おまえが信じてる限り、この世界は……」
孫竹解釈はどうも、そもそも現行世界自体が爾朗の超人幻想によって支えられている(そしてそれを打ち砕く事で世界そのものを修正しようとしているのが里見顧問)というメタ気味なもののようですが、個人的にはそこまで行くとあまり好みではないので、これはあくまで孫竹解釈という事にしたい(笑)
孫竹とジャガーの会話を聞いていた輝子は、爾朗が倫子の元を訪れた事を風郎太に知らされ、今は子供番組の歌コーナーを担当している倫子から、新曲「およげたいやきくん」を聞かされる。
「焼かれて、嫌になっちゃう……人吉爾朗にもこの歌を聴かせてあげたわ」
爾朗がそれを聞いて飛び出していったと知った輝子達は、ライト&メガッシン組と接触し、鯛焼き器に酷似したウルティマポリスのエンジン構造図を目にする。そして地底エレベーターで沖縄に向かい、ウルティマポリスで笑美と再会した爾朗は、石油でも光の力でもない、マスターウルティマが開発した、全く新しいエネルギーシステムの動力源を目にする。それは……
「私たち、超人」
カプセルに閉じ込めた超人の肉体を弱いバイオデストロイヤーで溶かし、その細胞が再生しようとする際に生じる莫大なエネルギーを電力などに転換する……マスターウルティマはこのシステムを公表する事で、人ならぬ超人を人類のエネルギー源にしようと目論んでいたのだった。
謡曲とのリンクに演出としてこだわっていた今作、微妙に自己満足めいていた時もありますが、ここで物語と劇中歌が繋がったのはお見事。
ウルティマのもくろみは実にえげつないのですが、そもそも今作における「超人」という概念が異常に広範に及び、「超人」という名の下に人と人でなしの間に境界が引かれていなかった世界――これもまた、超人幻想である――が崩れていき、現実的になりつつある、というのは面白い構造。
メタ的には、観客の視線が厳しくなっていく反映、などが入っているのかもしれませんが、ここでは物語が終盤に近づくにつれて、劇中の現実が理想に近付いていくのではなく、劇中の幻想が剥がれて現実に近づいており、ヒーローフィクションとしては、逆転の構図といえます。
また、ハーフ宇宙人であるウルティマ、獣人であるジャガーさん、はそれぞれ自分(達)を人間のカテゴリに入れる為に画策しており、誰かが、人間と、そうでないものを分けようとしている、というのは現実の差別問題も窺わせますが、舞台が舞台だけに沖縄問題への意識も含んでいると思われ、この辺りはひたすら重い。
その重みをエンタメの中に取り込んで描くという事そのものが、フィクションの機能を信じる、という今作のテーゼでありましょうが。
そして、虐げられる側として烙印を押されつつある同胞達の為に、笑美は乗っ取ったウルティマポリスを領土にした妖怪千年王国の独立を目指そうとしていた。
「ねえ爾朗、クロードが言ったわよね。超人が戦うべき理由は、正義か平和か自由の為だって。でも、他の理由じゃいけないの? 例えば友情、例えば家族。そう、例えば愛。そのために戦う時、私たちは一番強くなれると思わない?」
――超人は大義では無く、“誰か”の為に戦ってはいけないのか?
「その言葉はとても魅力的だ。だから……怖いんだ」
笑美にアイデンティティの変革を求められるも、二の足を踏む爾朗。
「約束、したでしょ?」
「君の事、ずっと好きでいる」
笑美は笑美で、人としての世界との繋がりを爾朗に求めていた事が明確になるのですが、最終回直前で、笑美も輝子も惚れた男が悪かったという点が改めて浮き彫りになります(笑)
笑美も輝子も人間世界との接点として「爾朗」を見ているのに、爾朗が求める世界との接点は「超人」である、というのはきっついなぁ。
いい加減、切羽詰まった笑美さんが「四の五の言わずに私の為に戦って!」と最終兵器を発動するわけですが、次回、センパイは最後の最後でいい男になれるのか?! 既に最終回を2回見た筈なのに、その辺り、自信がないぞ!
その頃東京では、夢を求め続け、限界に達したアースちゃんが撃墜されていた。
「魔女……おまえの魔法が欲しい……おまえの……」
ジャガーさんがさらっと、人々の助けを求める声をエネルギー源とするアースちゃんは、本来は自ら人々に悲鳴をあげさせる仕様で作られていた、と言及。
「こんなの、間違ってる!」
「そう回路が叫んでいる!」
機械の正義を覆し、国家に反抗するメガッシンだが、弓彦によって機能停止に。
そしてアースちゃんを回収して逃亡するライトは、迫り来る謎のメカ・レッドジャガーの攻撃を受け、あっさり木っ端微塵に。
(爾朗、爾朗、どこだ……今行くぞ……おまえと僕は、今こそ――)
ロボットテーマ好きとしては、ここでロボ組がばたばたっと片付けられてしまったのは、非常に残念(^^; まあ元々、一人2クール分ぐらいのテーゼを背負っているので無理はあったのですが、やはり、描き切れなかった感。
ううむ、惜しかったなぁ……。
「爾朗、一緒に逃げて。そして、私たちの国を」
「逃げる必要などない。浮上しろ」
沖縄では爾朗がウルティマポリスの浮上を指示し、グロスオーゲンと光速エスパーを迎撃に。
「彼らは、生きる為に人類と戦う事を選んだ」
エクウスとグロスオーゲンが激突し、そこに飛来したジュダスが、傍受したライト最後の言葉を伝える。
(爾朗、どこだ……おまえと、僕は、今こそ――正義の為に)
ここから、ライトの意志を継いだようなジュダスの飛行メカとエクウスが合体するので、まるで爾朗が「正義の為に」戦う事を選んだように見えるのですが、爾朗が選んだのは、決して正義になる事を許されないのなら、せめて正義の超人を生む為の悪になる事なので、実にねじれた演出。
そしてライトが望んだのは、遂に敵を一つにした今、“爾朗が迷わず味方できる正義”になる事であり、それが潰えた時、爾朗にもその気持ちが届いたからこそ、爾朗はライトが望んだ正義を生む為の悪になる決意を完全に固める――と思うと存外、この二人の間には屈折した友情がしっかり存在していたのだな、と思う所ですが、私脳内でちょっと盛りすぎかなぁ……(笑)
柴刑事は凄く好きだったので、もう一歩踏み込めなかったものかと、未だに少しくすぶっております。
正面から突っ込んでくるエクウスに対して、白田さんが驚いた表情になったのは、次回ハッキリする爾朗の狙いに気付いたからか? 攻撃を逸らした(ように見える)グロスオーゲンの体にエクウスの角が突き刺さり、白田さーーーーーーん?!
ロボ組に続き、希少な和み枠の白田さん、と衝撃のリタイアが続きます。
「爾朗がS遊星人を倒し、全ての超人に宣戦布告したそうだ」
ウルティマポリスと爾朗を中心に、緊迫する情勢。
「超人と呼ばれるものの中には、人でないものがいる。彼らは所詮人を救う存在などではない。我々の敵なのだ」
そんな中、里見はTVでマスターウルティマが開発した新型エネルギーシステムについて公表。人でない存在が人類のエネルギーになる事を広く知らしめ、世論を動かす事に成功する。
「人々は選びました。超人達も。超人達は求めていたのです。戦うべき敵を。何が正しくて何が間違っているのか、わからなくなってしまった時代に」
「正義とは何か?」ではなく、「誰が正義を決めるのか?」という物語である今作においてここで、“エネルギーの為”という、これ以上なく人類社会の未来に関わる“正義の理由”が掲げられ、与えられた“正義の理由”を背景に立ち上がる超人達という、実にえげつない展開。
正しい事を知っている筈の超人が、大衆の正義に飲み込まれた時、世界はどこへ向かうのか――
「そして戦いは始まりました。自衛隊や米軍では、バイオデストロイヤーが流出する危険がある。これは、私たちだけの戦いとなったのです」
今、超人と超人の、戦争が始まる。
次回――
現実を見ろ。
正義なんて幾つもある。
全ては子供の夢に過ぎない。
それでも俺は歌う。
君はまだ歌っているか。