はてなダイアリーのサービス終了にともなう、旧「ものかきの繰り言」の記事保管用ブログ。また、旧ダイアリー記事にアクセスされた場合、こちらにリダイレクトされています。旧ダイアリーからインポートしたそのままの状態の為、過去記事は読みやすいように徐々に手直し予定。
 現在活動中のブログはこちら→ 〔ものかきの繰り言2019〕
 特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)

『コンドールマン』感想7

◆第11話「ゼニクレージー大反撃」◆ (監督:まつしまみのる 脚本:伊東恒久
OPのキャストクレジットに、「レオナ高倉」とか「黒井大臣」とか役名がしっかり表記されるように。
サブタイトル前に毎回入る「これまでの『コンドールマン』」に、ジュニア達にその証としてコンドールバッジ(黄金の羽のモチーフ)を渡すコンドールマン、という見た記憶のない映像が入り、新撮かカットされていたシーンかはわかりませんが、過去補完シーンの挿入としてはスマートなやり方で良かったと思います。それが今回のキーとなるのを、スムーズに強調できましたし。
朝焼けの光を浴びながら海岸でジュニア達がコンドールマンを待つ中、魔神島ではコンドールマンが賢明に扉を押さえている背後でコンバット部隊が食料品を運び出していた。
身動き取れない主人公を心身共に散々いたぶった挙げ句、悪事の手伝いにまで利用する、とヒーローをどこまでも踏みにじってきて実にえぐい。
目の前でモンスター一族に運び去られる食糧を、それでも無にしない為、扉を支え続けるしかないコンドールマンだが、そこに図に乗った黒井大臣が姿を見せ、遂にご対面。
「黒井食糧大臣……! やはりお前か!」
コンドールマンを嘲笑う黒井だが、ここでとうとう潮が引き、コンドールマン反撃開始。鬱憤を晴らす鮮やかな格闘アクションがしばらく展開し、部下を見捨てて一人で逃げ出すゼニクレージーコンドールマンに襲いかかったコインマーは反撃の蹴りを食らうと銭が閉じた電流フェンスに直撃してしまい、感電爆死して小銭の山に。
戦慄の怪人でしたが、やはり最後は呆気ない(^^;
コンドールマン、わしの銭儲けの食糧を守ってくれて、あんがとさん。お礼に島ごとぶっ飛ばしてくれるわ。あっはははははは!」
コンドールマンが守った食糧はゼニクレージー配下によって輸送船で運び出されてしまい、爆発で崩壊していく魔界島。この際、ミニチュアの爆発カットだけでなく、ゴールデンコンドルに化身する為に精神を集中するコンドールマンの背後で、弾けまくる火薬という演出が、実に『コンドールマン』らしくて超格好いい。
厄介なコンドールマンを葬り去ったとテンション上がるサラマンダー、姉バット、銭、「ハールマゲドン」唱和の後に、なんか謎の愉快なポーズを取る大月ウルフ(笑)
魔界島の爆発を知り、落ち込むジュニア達だが、みんなが徐々に座り込む中、まことだけが最後まで立っている、というのも格好いい演出。そこに脱出に成功したゴールデンコンドルが飛来すると、メッセージを残して再び沖へ。
「大臣がモンスター……!」
「大変だ! 早く報せなくっちゃ!」
食糧の代わりに、また騒動の種を……!(笑)
ナレーション「コンドールマンの化身、ゴールデンコンドルの雄々しい姿は、まこと達に勇気と力を与えた」
これは“正義のシンボル”コンドールマンというヒーローの本質を示していて、格好いいのですが。
沖に戻るとほぼ怪獣みたいな勢いで輸送船を襲撃したGコンドルは、超能力光線でその操縦を奪うと、船を無事に入港させる事に成功。だが計画をくじかれた黒井により、輸送船の爆破犯人として指名手配されてしまう。それに抗議したジュニア達は魔神コンバットにまとめて捕まってしまい、コンドールマンの居場所を吐けと集団で折檻を受ける事に(^^;
落ちていたコンドールバッジと鳥の目撃情報からこれを知ったコンドールマンは、そこに駆けつけると子供達を颯爽と救出。前回があんまりだったので、今回は華麗に大活躍です。
その頃、黒井大臣は記者会見で、コンドールマンがモンスター一族から取り返したと称して輸入された食料品は、全て病原菌に汚染されていると嘘を発表。食糧を回収すると共にコンドールマンに更なる罪をなすりつけようとするが、会場に殴り込んでくるコンドールマン
「今こそ、みんなの目の前で欲に凝り固まったお前の醜い正体を暴いてやる! コンドールアイ!」
ゼニクレージーはその正体を全国中継され、カメラの前で取り巻きのコンバット部隊を蹴散らす姿でコンドールマンは汚名返上。
公権力から徹底的に悪として貶められたコンドールマンに対し、食料品を回収しただけで世間がくるりと手の平返すのでは、数話分の反撃としては簡単にすぎるのではないかと思っていたら、黒井が利用してきたTVと権力を逆手に取る、という形で一押し入れてきたのは説得力も増してお見事で、踏みつけて踏みつけてからの逆転劇が、完璧な展開。
会見場を逃げ出した銭とコンドールマンは東京タワーの前で激突し、コンドールマンに痛めつけられた銭はパンツから札束を取り出して命乞い。
「やめろ。お金で正義や人の心が買えると思うのか!」
「買えるとも」
この局面で、一切躊躇無くて凄い(笑)
「人間は欲の皮をかぶった獣よ。銭で買えないものはない」
どこまでもいぎたないゼニクレージーは札束から噴射する冷凍ガスで反撃してくるが、容赦なく戦闘員を盾にするコンドールマンの身代わり戦法の前に部下を氷漬けにしただけに終わり、コンドールマンの必殺3段加速キック東京タワースペシャルの直撃を受け、溶解。古びた金庫の中に入った1万円札、という正体をさらして死亡する。
今回はこれで大団円かと思われたその時、サラマンダーが東京タワーの上の方で子供達を人質に! でつづく。
人質で引っ張る(2回目)という展開はあまり繰り返されると冷めますが、今回に関しては、そもそもジュニアが人質になったのはコンドールマンが必要以上の情報を与えすぎた為なので、自業自得というか何というか(^^;
それにしても、TV番組なのに、東京タワーが悪の広告塔みたいな扱いなのは良いのでしょうか(笑) TVの向こう側にもモンスターは沢山居るし、しかし一方で、使い方次第では正義を示す武器になる、という事なのでありましょうが。
ところで、さゆりの出番ゼロでちょっと酷い(^^; 三矢まこと、この圧倒的ヒロイン力……!
そして今回から、ラストの主題歌コーナーの映像が、今回ダイジェスト無しで全て次回のものとなり、やたら長い次回映像集に。さすがにこれは見せすぎの感があり、次回以降もこの形になるなら、飛ばした方が無難かなぁ……。


◆第12話「魔のトライアングル作戦」◆ (監督:まつしまみのる 脚本:山崎晴哉)
見所は、
倉庫への不法侵入が段々楽しくなってきてしまう一心
と、
そんな倉庫の爆破活動が楽しくなってきてしまうモンスター一族
「モンスター一族の辞書には、卑怯という文字はない!」
東京タワーに縛り付けられたコンドールマンはサラマンダーの火炎攻撃でいたぶられるが、大技コンドルサンダーでタワーに雷を落として窮地を脱出。コンドルハリケーンで吹き飛ばしたサラマンダーが人間の姿で逃げようとするのを追うが、突如現れた新たなモンスターによってマンホールの中に引きずり込まれてしまう。
ブタ顔のモンスターは、第2話で葬ったバーべーキューの妻、まさかのマダム・バーベキュー(チャン・カンフーの息子、的な)。
サラマンダーを探す一心は堅介に黒井大臣と関係していた会社の再調査を助言し、倉庫に眠る大量の食料品を発見するが倉庫は証拠隠滅の為に爆破されてしまい、一心達の向かう先々で次々と弾け飛んでいく倉庫。
「正義さえなければ、人間なんぞ放っておいても、戦争なんかで互いに殺し合って滅んじまうもの。だが、正義を信じられると、我々手出しがしにくくなるね」
作戦の遅れをキングから叱責されたサラマンダーは、極東支部の戦力を、“正義のシンボル”コンドールマン抹殺の為に集中する事に。
「モンスターにしてやられる正義なんて、信じたって、何にもならねぇや」
一方、コンドールマンを信じるかどうかで揉める子供達だったが、そこに通りすがった一心が正義を信じる心を説き、仲直り。
(明日の将来を担う子供達。その子供達までもが、正義を信じなくなったら……)
今作におけるコンドールマン、そして子供達、の意味が直球で放り込まれるのですが、エピソードの面白みと繋がっていない為に、強引に台詞だけ入れた感じになってしまっていて、話のテンポも悪く残念。
一心として倉庫を調査中に姉バットの爆撃を受け、それを迎撃したコンドールマンは姉バットを追うが、それは3人がかり(+戦闘員)でコンドールマンを葬り去ろうという、トライアングル作戦の幕開けであった。
3モンスターが協力してコンドールマンと一大決戦、という流れではあるのですが、サラマンダーが極東司令官として大した仕事をしていない為に、もう一つ盛り上がらず(^^; そしてそんな戦いで、コンドールミサイルの直撃を受けた姉バット、消滅。怪人のリタイアが呆気ないのは毎度の事ですが、一応、第1話から登場しているキャラクターなので、リタイアするなら作戦のメインを張る姿を見たかった所です。これといった特殊能力も見せられませんでしたし、マダム・バーベキューと入れ替わりでは、どうにも勿体ない。
そのマダムの放ったバーベキュー結界に閉じ込められてしまったコンドールマンは、マイクロウェーブでちりちりオーブンされる事に……で、つづく。
9−10−11話と続いた良回の流れが一段落して空気を変えようという意識もあったのか、かなりコミカル寄りに展開するのですが、あまり面白くならず。何故か見た目、亀+レスラー、というサラマンダーのキャラクターの弱さも足を引っ張ってしまっていますが、次回、ここから挽回なるか。