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『ウルトラマンオーブ』感想・第17話&第18話

◆第17話「復活の聖剣」◆ (監督:市野龍一 脚本:小林雄次
ナオミの病室に入り込む、Dr.ジャグラー
「夢野さーん。診察ですよ。血圧測りますね」
凄く、変態です。
「あなたがそう言えば人類は一斉にオーブを敵視する。ヤツは一巻の終わりだ」
ジャグラーはナオミを精神的に揺さぶり、この機会にオーブを社会的に抹殺しようという、なんだか上原大先生的な路線に(笑)
それでもオーブを信じるナオミに迫るジャグラーの刃はマトリョーシカを一刀両断するが、間一髪、ナオミを助けるガイ。
「これ以上大切なものを傷つけたくないのに……俺と居るとみんな不幸になる……」
格好良く助けに来たと思ったら、一つだけ残ったマトリョーシカを手にいきなり浸る風来坊だが、ガイを信じると告げるナオミは、その一つをガイへと託す。
「どうせ中身は空っぽなんだろ」
そうさ俺は中身がない上に器の小さいこのちっぽけなマトリョーシカがお似合いの男さ! と実に面倒くさい方向にやさぐれるガイ。そんな事だから、光の国の就職試験に落ちるんですよ!!(風評被害
「違うよ」
「え?」
「最後の一つには、希望が残されてるの」
その頃、ビートル隊はオーブを敵性宇宙人として、攻撃対象に認定していた。
「いいか、何かを守るって事は、何かを傷つける覚悟を持つって事なんだよ」
一徹の言葉を聞いたジェッタは、これまでのオーブの戦いも、何かを守る為に別の何かを傷つけていたという事に気付き、今作なりに正義の暴力に理由付け。
「正義にだって、光と闇の面がある」
そしてサンダーブレスターとは、その危ういバランスの上に成り立つ、正義の抱える負の面が出てしまった姿である、と普遍的なテーマを巧く繋げてきました。
一方ガイは、「握った手の中、愛が生まれる」という言葉、ルサールカ出身、ナオミの歌、懐かしいスープ、光の巨人の夢……などの点と点の繋がりに気付き、最後に残ったマトリョーシカの中に隠されていた、ガイとナターシャが一緒に写った写真を目にして涙を流す。
(君はあの爆発に巻き込まれ、死んだんじゃ…………ナオミは、ナターシャの子孫……)
前半からわかりやすかった伏線が収まる所に収まり、明かされた血統の因縁を知ったガイは過去の呪縛から放たれて立ち上がる。しかしガイさんやはりというか、メンタルの弱さを隠す為にキャラ作りするタイプだったか……。
「ありがとう……。ナオミ……頼みがある」
「なぁに?」
「今のメロディ、今度オーブが現れたら、歌ってやってくれないか。オーブを救ってやってほしい」
まるでそれを待っていたかのようにゼッパンドンが出現し、ナオミに宇宙ハーモニカを託すと、戦いへと走るガイ。
「全力で来いよ。俺に太刀打ちできるのは闇のカード、だけだ」
「俺はもう闇を恐れない。ナオミのくれた勇気で、闇を抱きしめてみせる!」
自分の中の破壊衝動から目を逸らさず、それを受け入れながら前へ進む事を覚悟したガイは、遂に理性を保ったままサンダーブレスターを発動。
「闇をいだいて、光となる!!」
オーブ雷は開幕のダッシュチョップから、本日も執拗な頭部への打撃、打撃、打撃! だがゼッパンドンはこの暴虐の化身と互角の戦いを見せ、レッドファイト流口掴みからレッドフォールへのコンボを阻まれたオーブは、送電線引き抜き。
「いいねぇー! その暴れっぷり。惚れ惚れする!」
なんか段々、ジャグラーレッドマン先輩のファンに見えてきました(笑)
オーブ雷は装備した送電線でゼッパンドンの頭を殴りつけると、ひん曲がった送電線の一部を取り払い、取り回しがいいように手頃な鈍器の形にした上で頭蓋に連続で叩きつけるのが素敵すぎます。
「ぬるい! おまえの闇は、そんなもんかぁ」
両者の戦いが熾烈を極める中、オーブへ向けて出撃してしまうジェットビートル。身内への恨みはあるでしょうし、一応「まずはウルトラマンオーブに攻撃を集中せよ」という台詞はあるのですが、この局面でゼッパンドン無視のビートル隊はどうなのだろう……。
オーブ雷の背中にビートル隊の攻撃が突き刺さり、生じた隙に炸裂するゼッパンドンファイヤー。戦いを見守っていたSSPの面々が足下で巻き込まれ、「全機、退避せよ! 退避だぁ!!」と何の役にも立たないままビートル隊はそそくさと退却(おぃ)
だが、激しい爆炎の中で消し飛んだかと思われたオーブはナオミ達をかばいながら健在で、オーブに守られたナオミ達が見上げるというカットで、サンダーブレスターがヒーローの顔になるのが印象的。ガイとの約束通りにナオミはあの歌を唄い、苦しむジャグラー、そして、宇宙ハーモニカのメロディを重ね、かつての自分に決着をつけるガイ。
「己を信じる勇気。それが力になる。これが本当の俺だ!」
「覚醒せよ、オーブオリジン」
ブランクカードに光の力が宿ると、オーブリングが突然具体的に喋りだし、ゼッパンドンの素体であるマガオロチの尻尾部分から飛び出す聖剣。辻褄はなんともですが、魔王獣がらみの伝奇要素を拾う形で草薙剣の神話になぞらえられた、光の剣――オーブカリバー――を手にしたオーブは、遂にかつての力を取り戻す!
「俺の名はオーブ、ウルトラマンオーブ!」
いちゃいちゃタイムとトラウマと彷徨と居候とレッドファイトとどん底を乗り越えて、満を持して復活したオーブ:オリジンですが……うーん…………とりあえず、中で黒タイツのガイさんが剣を振り回している、という絵がえらく間抜け(^^;
この辺り、戦隊やライダーに比べて、“ウルトラマンが玩具のギミックを押し出す映像”に私が慣れていない、というのが影響している部分があるかとは思いますが。
それからいきなり命令形で喋りだしたリングが凄い違和感なのですが、ずっと無機物だと思っていたけど、もしかしてリング先輩だったの?!
肝心のオーブカリバーは、水土風火の文字をベースにした四大属性の紋章デザインと、風来坊のテーマをアレンジした効果音は格好いいのですが、鍔元と刀身のバランスが悪くて、全体の見た目は微妙。子供向け玩具デザインとして、あまり刃部分を長くできない都合があるのかなとも思う所ですが……それにしてもどうももったりしたイメージがちらつくな、と思ったら、えーとアレか……電仮面ソード(『仮面ライダー電王』)を思い出すからか!
回すし!
映像的な不満点はともかく、過去を乗り越えたオーブ大逆転のクライマックスは盛り上がったのですが、欲を言えば、このバトルは主題歌でやって欲しかった所。風来坊のテーマ:バトルアレンジも話の流れには沿っていますし格好いいのですが、

何度倒れても 立ち上がればいいのさ
変わらぬ強い意志が 明日への絆になる

を期待して、やや前のめり気味に待機してしまったもので(^^;
復活した光の巨人・オーブ:オリジンは、ウル仮面ソードを振るって繰り出す、俺の必殺技・グランドで無敵のゼッパンドンシールドを砕くと、俺の必殺技パート3と見せかけてストレートど真ん中でフィニッシュ。
俺死んでほしいって……顔してるよなぁ。
ゼッパンドンを消し飛ばされ、融合を強制解除されて倒れたジャグラーの目の前では、地面を転がったジャグラーリングが消滅してしまい、ジャグラーは悲痛な絶叫をあげる……。
しかしジャグラーは、変身できないガイを刺し殺すわけでもなければ、奪ったカードストックは素直に返すし、ナオミと逃げている所を念入りに潰しにもいかず、詰めが甘いというよりは、故意に最後の一手を詰めていないのですが、追い込んで追い込んで追い込んだ末に、地獄の淵から立ち上がったガイに叩きのめされて惨めに這いつくばるのが最高に快感という、素晴らしい変態に成長したなぁ……。
サディストと見せかけて真性のマゾヒスト、という業の深い性癖に全宇宙が泣いた。
(君の繋いだ命は、100年後の未来も生きている。ナターシャ……安心してくれ。これから先の未来も、俺はずっと守り続ける。――この星に、命が続く限り)
未だ出自のよくわからないガイさんですが、とりあえず現在のところ、職業:地球の守護者(自己申告)、という事でいいのか。私の中ではすっかり、光の国で就職に失敗した人という扱いなのですが、人生の可能性は一つじゃない。
それにしても、怪獣を無視してオーブに攻撃→役立たずのまま撤退→ジェッタが撮った映像を根拠にオーブへの攻撃命令を解除、ってビートル隊は組織として大丈夫か。
そもそもはウルトラマンがビートルを撃墜する、というネタをやりたかったのでしょうが、ガイの心理的焦点が「ナオミを傷つけた事と重なる過去のトラウマ」の方に向いてしまった上に(撃墜を気にしていないわけではないでしょうが物語として)、ビートル隊から攻撃を受けても特に反応が描かれない、とにかくオーブの視線がビートル隊に全く向かない為、ビートル隊を出すメリットとデメリットを考えた時に、今回の使い方なら出さない方が良かったのでは、と思うところ。
繰り返し書いていますが、今作前半において、“SSPとオーブの物語”の中ではビートル隊は“見えない”存在であったわけで、それが“見える”ようになった事が、終盤に物語として噛み合えば良いのですが。


◆第18話「ハードボイルド・リバー」◆ (監督:武居正能 脚本:瀬戸大希)
いつもはこれといって面白くない「前回までの『オーブ』」が渋川一徹名場面集という小技から、「渋川一徹の朝は早い。俺の長い一日は、一杯のコーヒーから始まるのだ」という一徹のモノローグでスタート。
しれっと街中で宇宙人追いかけたり、SSPの“見えない”所で日夜ビートル隊が活動しているという描写が入るのですが、これをやるならやはり、変にオーブの物語の中にビートル隊を持ち込まないで、この渋川回でだけ、ビートル隊の存在が“見える”という方が全体の構成として面白かったような。
……まあ、渋川回が最初から確定していたわけでもないでしょうから、難しい所ではありますが。
「俺は科学特捜チーム、ビートル隊隊員として、日夜、宇宙人や怪獣の魔の手から、人々の平和を守っている。……そんな俺の唯一の弱点――それは、一人娘のテツコだ」
つい先日ナオミママから、地に足ついていない風来坊への罵詈雑言にかこつけて、結婚できない男代表みたいなボールを投げつけられていた気がしましたが、一徹に中学生の娘が居る事が発覚。今回出番が多い事もあり結婚指輪をはめている事に気付いたので録画残してあったエピソードを確認してみたら、少なくとも馬場先輩回では結婚指輪をはめており、一徹が結婚しているという設定はきちっとあったようで、先日の病室のシーンは単なる私の読み間違いか(^^;
年頃の娘との距離感に悩む一徹はSSPに相談を持ちかけ、まあ、中学生女子としては名前が一徹の「徹」から「テツコ」の時点で、こじれるな、と(笑)
世話になっている一徹の為、キャサリンを自称するテツコに一徹の立派な姿を見て貰おうと、SSPは一日尾行を提案。
そこに帰宅したガイ(見た目はハイスペック)に即座に好意を示すキャサリンの姿で、あ、この娘、駄目な男に引っかかるタイプだとこれ以上ない説得力を一瞬で持たせるというのが、素晴らしい演出(笑)
しかしガイさん、客も家主も無視して、袋一杯に買ってきた鯛焼きを黙々と食べ始めているのですが、それは残念とか風来坊とか通り越して、ただの本当に駄目な人だよガイさん! ナオミママに機関銃掃射されても文句は言えないよガイさん!
キャサリンは、ガイが同行するならOKと尾行に前向きになり、オーブ=渋川説を唱えるジェッタは、その正体を掴むチャンスと大張り切り。
「キャップー、ガイさんも行くってー!」
「じゃあ決まりね。サムシング・サーチ・ピープル、しゅつどぉー!」
(なんかもう、俺正体ばらしちゃおうかな……)みたいな顔になる居候みたいなヤツ。
かくして翌日、渋川を尾行する5人だが、渋川は街で次々と女性に声をかけたり密着したりを繰り返し、零下140度へと下がっていく尾行班の視線。キャサリンはとうとう尾行を中断して走り去ってしまうが、そんな少女を気遣うガイ。……この後の展開を考えると、キャサリンに気を遣ったのではなく一徹に気を遣ったと思われ、ガイさんは妙に、一徹の事がお気に入り。
「……子供の頃、あの人は、平和の為に頑張ってる、格好いい人だと思ってた。……ヒーローだって、信じてた。……馬鹿みたい。なに言ってんだろ、あたし」
「……太陽は沈んだら見えなくなる。でもね、見えないだけで、地平線の向こうではずっと輝いているんだよ」
「なに、それ」
「見えない所で輝いてる光もある。ヒーローなんてのはそんなもんなんだよ」
「わかんない。言ってる事わかんないよ」
「いつかわかるさ、キャサリン
……単に、俺的ヒーローの美学を語りたかっただけなのかもしれない。
ところでこの会話シーン、妙に2人の声が浮いて聞こえるのですが、普段同時録音なのにここだけアフレコだったりしたのか?(普段、同時録音なのかどうかも知りませんが)
一徹が廃工場へ向かったという連絡を受けて再びナオミ達と合流するキャサリンだが、そこで一徹が問い詰めていたのは、キャサリンが夢中の路上アクセサリー販売の青年、タカヒロ。父が自分の件で青年を脅しているのだと思い割って入ったキャサリンだが、なんとタカヒロの正体は悪の宇宙人・シャプレー星人だった。身につけるだけで痩せると販売していたアクセサリーは人間の生体エネルギーを奪う効果を持ち、タカヒロを探る一徹が女性達に接触していたのは、そのアクセサリーを回収する為だったのである。
「この星は、まさに俺の人間牧場さ!」
シャプレー星人は集めたエネルギーを使って、強化ベムラーを召喚。
「俺の……俺のたった一人の娘を! 絶対に許さねぇ!」
「渋川のおっさん! 後は頼んだぜ!」
陰謀の可能性に気付いていたガイは、シャプレー星人を一徹に任せると、ベムラーと戦う為にオーブに変身。ガイは割と一徹を信頼している様子なのですが、これまでの長い人生経験から、地球を守る優秀な人材だと認識しているのか。
実際、SSPからはコメディリリーフ扱いのおじさんは劇中の実績を見るとかなり有能な隊員だと思え、本来バディで行動するべきところを単独調査していたのは迂闊なものの、ここまでの描写からすると恐らく単独行動権限を持っていると考えられる事からも、物凄い実績持ちの宇宙人ハンターなのでは。
「俺の名はオーブ! 闇を照らして、悪を討つ!」
「オーブ、そっちは頼むぞ」
戦隊でたまにロボと人間大の同時戦闘をやると、意図したほど絵的に盛り上がらないパターンが多いですが、渋川vsシャプレー星人、オーブvsベムラー、の映像を同一フレームに収めるのは最初だけにしたのと、トラウマを乗り越えて絶好調のオーブvs懐かし怪獣/光線銃しか持っていない人間vsマジックアイテム装備の宇宙人、という相互の非対称性が、面白い状況設定に。
そして絶好調オーブが調子に乗っていたら光線を跳ね返されて吹っ飛ばされるカットから、渋川が吹っ飛ばされるカットに繋ぎ、非対称で始まった戦闘が徐々にシンクロしていくという流れも秀逸。
オーブには先輩達の退社時間が迫り、渋川もシャプレー星人に追い詰められていくが、その時、父の勇姿にガイの言葉を思い出したテツコの声援が響き渡る。
「おとうさーん! がんばれー!!」
娘の激励に奮起する渋川、そして、同じく立ち上がったオーブもオリジンを覚醒してオーブカリバーを装備。
渋川とオーブの戦いをシンクロさせる事で、以前にドン・ノストラが口にしたまま未だ大して補完されていない「オーブは人間との絆で力を得ているんだよ!」という設定を間接的に拾ってきたのは非常に良かったです。……この設定というか言及はもう少し補完しておかないと、後で特大の地雷になりそうで凄く不安ですが(^^;
「銀河の光が我を呼ぶ!」
「うあぁぁぁぁぁぁ!!」
オーブはウル仮面ソードで反撃開始、渋川は雄叫びと共に突撃すると目つぶしを浴びせて組み付きに成功。オーブは強化ベムラーの力の源である角を破壊すると俺の必殺技・フレイムでフィニッシュし、渋川は危険物の入ったドラム缶を射撃により爆破して、シャプレー星人を大爆殺。
「あばよ」
今回なにがハードボイルドだったって、ドラム缶を銃撃する際の笑顔と、大爆発に背中を向けての「あばよ」から漂う、あーこのおじさんは、これまでも数多の侵略宇宙人をこうやって葬り去ってきたので、今更これぐらいの事では感情の針がピクリとも動かないのだぁ……というのが、凄くハードボイルドでした。
地球は狙われている。
オーブ&渋川のシンクロを丁寧に描いてかなり長い尺の戦闘でしたが、渋川パートをギャグ一切抜きにしたのは良かったです。最後の「あばよ」は役者の持ちネタですが、ハードボイルドの中にギリギリ収めて踏み外しませんでしたし。
にしても渋川、シャプレー星人に組み付きながらオーブの動きを気にしていて、「今だ!」と必殺技に合わせて爆殺しているのですが、オーブの必殺技の余波でも利用するかと思ったら全くそんな事はなく、このぐらいの修羅場は日常茶飯事なので、割と余裕あったのでは疑惑(笑)
地球は狙われている。
一徹からのサムズアップを受け、オーブは帰還。ジェッタの、オーブ=一徹説は脆くも崩れ去ると共に、渋川の仕事さぼって遊んでいた疑惑も解消されるのであった。
「オーブって……いったい誰なんだろうなぁ」
「は? さ、さあな」
と誤魔化すガイに視線を向けたキャップが苦笑しているようにも見えるのですが、やはりさすがに正体わかっているのかいないのか。
「信じ合える人が居るって、いいもんだな……」
父娘の仲も縮まって大団円……から、その夜。辛うじて生きていたシャプレー星人を、ラフな服装になって妙な耳飾りをつけたジャグラーが斬殺する、という不穏な引きで、つづく。
SSPに聞こえていないガイの呟きの後に出てきたのがジャグラー、というのはなかなか意味深な感じ。以前に、ジャグラーの変なポーズでオーブのテンションMAX事件がありましたが、やはりかつては絆パワーを充填しあう仲だったのか?!
大きな山を越えた後の閑話休題エピソードでしたが、ギャグやパロディ寄りになるかと思ったらしっかりした作りで、こういう緩めの回に当たりがあるのは、今作の良い所。ガイの語るヒーロー美学が、馬場先輩回を踏まえる内容だったのも良く、面白かったです。
次回――なんて無理のある女子高生姿!(失礼)
ところでOPがマイナーチェンジされ、カリバーやオリジンの映像が入るようになったのですが、最後のフォームとキャスト揃い踏みシーンのオリジンのポーズが謎。……ろくろ回してる?