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『ビーファイターカブト』感想17

◆第25話「帰ってきたアイツ達」◆ (監督:金田治 脚本:宮下隼一)
……ここ3話ぐらい、健吾の服装が一緒に見えるのは、気のせいでしょうか。
最近メルザードの攻勢が少ない事に気が緩む甲平達だが、宇宙から飛来するエネルギーに、マザーと老師が反応。そして、4つのエネルギーの内の一つが、メルザード戦艦の中へと落下してくる……それは、ムカデの姿が刻まれた謎のメダルであった。
「これこそ我らを勝利へと導く力に!」
マザーはライジャとデズルにそれぞれテレパシーを送り、後継者争いを餌に両者をメダル集めへと駆り立てる。
「憎め、競え、我が子達よ……メルザードの勝利の為に!」
南米アマゾンではコスモアカデミア調査チームがハチのメダルを発見するがそれをライジャ達に奪われ、北太平洋沿岸ではデズルがカマキリメダルを入手、とワールドワイドな展開は面白い。
クロガネ山へ落ちたと思われるメダルの調査チームがメルザードに狙われる可能性がある、と拓也から小山内博士へ緊急連絡が入り、急遽、山へと向かう甲平達。そこでは近所の子供達とハイキングに来ていたゆいが、アカデミアの調査チームがライジャ組に追われるのを目撃していたが、そこに同じくメダルを求めてやってきたデズル組も現れて睨み合いに。
マザーによって憎悪と対立を煽られる両派閥が膠着状態に陥った時、偶然ゆいがサソリメダルを発見して追われる羽目になるが、そこに駆けつけた甲平達がビーファイターへと変身。少し長めのネオビートマシンタイムの後、マザーはメダルを手に入れる為、秘蔵の子、ヘビューザを地上へと派遣する。
顔が物凄く怖いヘビューザの特殊能力、それは、これまでのビーファイターの戦いを全てインプットされ、把握している事。ヘビはその能力によってビーファイターの攻撃を軽々とかわし、兄者達も参戦して一気に追い詰められるビーファイター
メルザードに不穏な動きが、から物語の世界の視点を広げ、お約束のデータ怪人登場で大ピンチに、という流れは悪くないのですが、兄者・次男・カマキリが参戦すると、その虎の子の怪人がドードと一緒に高い所から見物モードに入っているのがとても間抜け(^^; デザイン上仕方ないとはいえ、そもそもドードが前線に出てきても立ち回りが出来ないというのも、だいぶ間抜け(^^;
「うあ〜〜〜〜〜、絶体絶命か」
ジャミングビームも封じられ、兄者×魚×カマキリの、突然友情クロスを受けて吹き飛ぶカブトン達の戦いをモニターしながら頭を掻きむしる博士だが、そこへ廊下を歩くと職員が次々とよけていく、強面の2人組が姿を見せる。
「甲斐くん、なんと片霧くんも」
そう、その二人こそ、先代ビーファイター、甲斐拓也と、片霧大作!
髭ぼうぼうの大作から放たれる山賊オーラもインパクト強いのですが、wander_sheepさんのコメント通り、オールバック+眼鏡+背広の拓也のインテリヤクザ感がヤバい(笑) 中身は昆虫魂の権化なので、ますますヤバい。
「いやー、日本支部すんげー立派になっちゃって。迷っちゃう所でしたよ」
呑気にコメントする大作……ええと、そういう局面では無いのでは。
「ニューヨーク本部に配属された甲斐くんとは別に、派遣員としてヨーロッパの各支部を回っていた筈の。という事は、もう一人の鷹取くんも?」
……だから、それどころではないのでは。
遅れてにこやかに駆け込んできた舞だけ所属が説明されないのですが、海外支部で働いているというノリなのか、拓也と大作に次々とハグすると、椅子に着席。
……先輩達が歴戦の猛者すぎて反応が超シビアなのですが、昆虫戦士は代替え可能なので仕方ないですね。
老師もそこに降臨すると、ブラックアカデミアで封印されていた3人のビーコマンダーが解凍される。ジャマールとの死闘を終えたコマンダー(インセクトアーマー)が、休息と回復の為に老師によって封印を施されていたというのは、科学と昆虫魂の融合である『ビーファイター』のメカニックらしくて納得いく所で、やはりこういう形で、世界観とギミックに連動が欲しい所。
「今こそ力を合わせるのだ。6人のビーファイターの力を」
拓也達3人は甦ったビーコマンダーを手にするが、クロガネ山では後輩達が無惨な最期を遂げかけていた。
「終わりだ! ビーファイター
「人間どもも、この地上も!」
当初の目的を忘れて勝ち誇る兄弟――だがしかし!
「待て!」
そこへ颯爽と駆けつける先輩3人……大作、なぜ脱いでる。
「重甲!」「重甲!「重甲!」
前作主題歌をバックに先輩3人が重甲して揃い踏みするシーンでは素直に盛り上がり、最終回は少々アレでしたが、自分で思っている以上に、先代ビーファイター好きなのかもしれないと思ってみたり。


「ブルービート!」「ジースタッグ!」「レッドル!」
「「「重甲・ビーファイター!」」」

「久しぶり!」
「リキ入るぜ!」
「行くぞ! メルザード!!」
それにしても拓也の台詞回しがいちいち凄くドスが効いていて、インテリヤクザ感が危険水域。さすが、世界に名だたるブラックアカデミアのニューヨーク本部勤務です。全ては、新帝国ビートルの為に!!
「き、貴様等も……」
「び、ビーファイター?!」
ただでさえ連戦連敗の所に敵の戦力が倍増して兄弟が激しく狼狽、6人の戦士が並んだ所で、つづく。
次回――真の昆虫戦士はどちらだ?!


◆第26話「悪夢!!BF対BF」◆ (監督:金田治 脚本:宮下隼一)
映像はバンクオンリーでしたがスーパーブルービートまで繰り出す大盤振る舞いで、先輩達、圧倒的筋力と昆虫魂によりヘビを撃破。
爆発で残った3本の首が、金、青、赤に噛みつくも風化消滅し、ライジャ達は全員撤退。サソリメダルも拓也がゆいから受け取るが、マザーはむしろ高らかに哄笑する。
「ふふははははは……束の間の勝利に酔うがいいビーファイター。我が秘蔵の子ヘビューザが死と共に残した、本当の戦いは、恐怖は、これから始まるのだ」
ブラックアカデミアに戻ると、拓也達は他の職員どころか博士にすら情報をシャットダウンして、3人だけでメダルの分析を開始する。
そのメダルは5年前、ジャマールとの最終決戦の頃に宇宙に生じた亀裂から飛来した、別の次元の物質なのであった。
セントパピリア絡みなのか、ゴールドプラチナム絡みなのか、どちらにせよ、嫌な予感しかしません(笑)
ここしばらくの世界観軽視による、物語としての土台の弱さに不満を述べてきましたが、前回今回で一気に、前作からの要素を色々と拾って繋げてくる形に。そして回想による前作(ジャマールとの戦い)の紹介が入るのですが、だいぶ端折られた結果、ブラックビートの出番がなかった(笑)
3幹部は戦闘がチョイスされたデスマルトの背後にちらっと映っているのですが、ガオームを倒したら地球に平和が戻った、みたいな歴史の捏造が衝撃です。
…………光と影のメモリーは海の底に放り捨てられてしまったので仕方がない。
「この儂自身感じておる。昆虫としての、遠い記憶に繋がるような何かを強く。正体はわからん、この儂にも」
メダルの到来は、地球上の昆虫に対して何らかの心理的影響を及ぼしており、老師は自らの職務の為に一時離脱。
「間もなく……もうすぐ恐怖の幕が上がる。本当の戦いが始まる」
……前作のボスも、そんな事を言っていたら宇宙の果てから蝶々夫人がやってきてバトルショーを見物して帰っていったので、ますます不安が募ります。
メダルの分析を終えた拓也達は、コマンダーを返納すると何も説明せずにニューヨーク本部に戻ろうとするが、説明を求めて食い下がる甲平。拓也達の態度に納得がいかない甲平は思いあまってメダルの入ったアタッシュケースをもぎ取るが、突如、赤熱したビーコマンダーが拓也達を強制重甲してしまう。制御不能になったブルービートは甲平からアタッシュケースを奪い返すと、レッドルがゆいを人質に取り、ジースタッグも一緒に外へと飛び出していく!
甲平なりにメルザードとの戦いを担ってきた自負というものはあるのでしょうが、基本的に物わかりは良い筈の甲平が、やたらと拓也に突っかかるのはどうも強引(^^; 挙げ句の果てに、先代3人だけでヘビを片付けたのはメダルが目的だったからだ、とか言い出すのですが、いや、そのヘビに手も足も出なかったのは誰だ。
今回、話の流れ自体は盛り上がっているのに、

  • ヘビ相手に完封されていたのに、先輩達が来たら調子に乗って突撃を繰り返そうとし、それを制止されて不満げな後輩3人
  • 先代がヘビを一方的に叩きのめした後、戦闘データを把握されていない3人だけで戦った理由にようやく気付く健吾(とライジャ)
  • そこで説明がついた筈の話を蒸し返す甲平
  • 明らかに様子がおかしい青にアタッシュケースを奪い返されると、「そこまでしてメダルを」とか言い出す甲平
  • 先輩達が「アーマーが勝手に」と説明しているのに、まるで事態を把握しようとしない後輩+博士
  • カブトンも強制重甲し、どう見ても自分の意思でなく緑と殴り合っているのに、「もうやめて」と呼びかけで止めようとする蘭

などなど、後輩3人中心に全員のリアクションが物凄く馬鹿っぽいのが、非常に残念。
先輩と後輩をわかりやすく対比させる意図があったのでしょうが、色々おかしな事になってしまいました。
マザーの秘蔵っ子ヘビューザの隠された切り札は、昆虫戦士に注入した細胞を内部で増殖させ、昆虫魂を操作する事。戦闘中、ヘビに噛みつかれていた6人のビーファイターはそれぞれのインセクトアーマーを操られてしまい、壮絶な同士討ちを開始する。
「なんと、アーマーに引きずられて同士討ち……」
前作の世界観を改めて引っ張り出してきて、そこからすかさず、魂が入っているのでその気になると勝手に動くという、インセクトアーマーのセキュリティホールを突いてくるというのは非常に面白い展開。
折り返しの一山で、前作を踏まえてくれたのは続編として嬉しい。
――さあ今こそ、ムカイダーXXXの出番だ!(待て)
メルザードでは、不甲斐ない自らの働きに思いあまった兄者が、体の一部をマザーの卵管に飲み込ませる事で、自らの分身ともいえる絶滅怪人ドリケライジャを誕生させると、最終作戦の覚悟を持って出撃。
「せいぜい頑張る事だな兄者。骨は拾ってやる」
冷ややかに見送るデズル&ドードに生き残られても正直あまり嬉しくないのですが、兄者リタイアフラグと見せかけてデズルがリタイアしたりしてしまうのか、或いは一時リタイアした兄者が、悪魔的奸智の持ち主「闇の使者……トリケラナイト」として帰還するのか。
次回、風雲急を告げる兄者の命運や如何に!!