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『超人バロム・1』感想2

※「ドルゲ」をよく「ゾルゲ」と打ちそうになるので、文中で「ゾルゲ」と出てきたら、多分「ドルゲ」のつもりです(^^;
◆第2話「呪いの怪人 フランケルゲ」◆ (監督:折田至 脚本:伊上勝
今日も地道に悪の活動を続けるドルゲは、木戸刑事が護送していた凶悪犯人を逃走させると地下帝国に招き、悪のエージェントして勧誘。暗黒ドルゲーズのロゴマークが、子供向けに描いた虫歯菌のイメージイラストみたいでもう一つ緊張感が足りないのですが、でかでかとあしらわれたアルファベットのDがいけないのではと思ったら、バロムワンも額に力強くBとあしらわれていたので、宇宙では当たり前。
その頃、健太郎と猛はバロムワンの超能力を把握する為に変身しようとしていたが、ただの体当たりになっていた(笑)
「……よし、色々組み合わせてみるか」
「うん、まず俺がおぶってやる」
前回の変身が偶然だった為、まずはバロムクロスの発動方法を探るという遊び心のある展開なのですが、宇宙的正義を自称していたコプーへの不信感はますます強まります。
これを布石に、後半クライマックスでバロムクロスを発見するのかと思いきや、意外とあっさり解決するのですが、二人はその変身を、凶悪犯人が姿を変えた、醜きフナムシの姿をベースにした電気怪人・フランケルゲに見られてしまう。怪人どころかドルゲにも身許がバレている描写があり、災いは、と思ったのですが……


「だが二人とも、お前達が、バロム・1である事を、誰にも喋るな。喋れば、ただちに、災いが……」
コプー最後の台詞を確認した所、自分たちから喋らなければ、不測の事態で見られる分には大丈夫な模様。
木戸刑事が交通事故に遭ったと聞いて病院へ駆けつけた猛の周囲で、
医者「(包帯ぐるぐる巻きだけど)肉体的な怪我は大した事がないが、精神的ショックが大きい」
刑事「君のお父さんは刑事の癖に凶悪犯に拳銃盗まれたんだ」
叔父「責任取って自殺しちゃうんじゃ」
と次々と口にする大人達が、どいつもこいつも、人間じゃねぇ!
容態の説明を求められた医者と、子供への気遣いとか薄そうな刑事はともかく、一番デリケートであるべき親戚の叔父さんが、どうして一番無神経なのか(^^;
前回、猛の兄なのかと思った木戸松五郎は、木戸刑事の弟で、「就職試験には失敗したが、柔道5段、空手3段(自己申告)」の叔父と判明。居候なのかはわかりませんが、クレジットの扱いからすると、コメディリリーフ&変身はしないけど毎回それなりに動くという役回りになりそう。
父のため、バロムワンの力で凶悪犯を捕まえて拳銃を取り戻したいと持ちかけてくる猛に対して、人間の犯罪は警察に任せるべきだ、と健太郎はそれを拒否。
「このガリ勉野郎! 親父が、親父があんなに苦しんでんのに、どうして俺がのんびりできるかい! な、頼む、この通りだ。バロム・1になろう? な?」
「断る! バロム・1は、個人の目的で動いちゃいけないんだ!」
ヒーローの力を得た少年達が、その力をどう使うべきかについて意見が割れる、というのは面白い展開で、猛の情と健太郎の理も上手く対比。決裂する二人だが、木戸刑事への恨みを晴らそうとするフランケルゲが病室を襲い、松五郎を助けた猛と、コプーに押しつけられたドルゲ探知機でそれに気付いた健太郎は再び合流する。
しかし、二人がお互いの判断を否定し合っていた事から、探知機に付属する、友情の熱バロメーターは0を指しており、結構ドライに数値化される友情(笑)
バロムワンになれず絶体絶命、命の瀬戸際で最後にお互いを認め合った二人は友情パワーを取り戻し、ビルから投げ落とされた際にバロムクロスが発動する!
アントマンを軽々と蹴散らすも、怪人の電撃を浴び、胸を押さえて膝を付くバロム1、だが――
ナレーション「バロム・1の体は、電気を通さない特殊な細胞で出来ているのだ」
気のせいだった。
フランケルゲ、悪は正義に勝てん!」
反撃に出たバロム1は、腹パンチ連打 → 目つぶし → 連続パンチ → 鳩尾にニードロップ という泥臭い連続攻撃で怪人を追い詰め、最後は抱え上げてトップロープから叩きつけるバロムフォールでフィニッシュ。
前回は高い所から投げ飛ばしたら須崎父は人間に戻りましたが、毎回それだとカタルシス薄くなるけどどうするのだろう……と思っていたら、フランケルゲは、あっさり爆発。
「やったぞ!」
「良かったな!」
えええええええええええええええええええ。
喜ぶバロム1は、フランケルゲが消滅した後に落ちていた、奪われたピストルを回収する。
「これできっと元気になるぞ」
逃亡犯が消滅したまま拳銃だけ戻ってくるという凄く謎の事態で、来週から木戸刑事は資料室送りでは……!
基本的には『仮面ライダー』における改造人間と同じで、“もう人間ではない”という扱いなのでしょうが、
〔人間であった頃が明確に描かれている・場合によっては元に戻る可能性がある・ヒーローの中身が小学生二人〕
の為、悪のエージェントのあっけらかんとした爆殺が物凄い衝撃的な事に。拳銃の顛末を考えても、意識不明の犯人から回収、の方がまとまりも良かった気がするのですが(^^;
根本的な所では現代の視点から見ると、人間/怪人に関わらず、小学生にキルマーク自体がどうなのかと感じるのですが、系譜としては少年探偵とか少年忍者の延長線上で、伊上勝×東映という点からも、時代劇だと思って見ればいいのか。
なお今回、ドルゲは世界で5本指に入る大財閥の長、ミスター・ドルゲという人間体を披露(付き従う召使役に、『コンドールマン』でマッドサイエンダーを演じていた花巻五郎)。いつの間にか東京タワーに地下帝国への専用エレベーターが作成されていますが、もしかして、地下資源の採掘とかして地味に組織の運営資金を稼いでから地上進出に打って出た堅実派なのか。