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『仮面ライダー555』感想14

(※サブタイトルは存在しない為、筆者が勝手につけています。あしからずご了承下さい)
◆第24話「飛び込む男達」◆ (監督:長石多可男 脚本:井上敏樹
置き去りになっていた馬、とりあえずファイズむかつく、と攻撃を仕掛けるも振り払われ、水の中に。
草加ぁ……草加!!」
たっくんは、“見捨てていけない”ヒーローなのですが、一晩写真を見続けて何か思うところあったのか、ここで草加の名前を叫びながら助けに入る、というのが印象的。
「やめなさい! やめるんだ!」
そこへやってきた社長が、一同の注目を集めながら人間の姿のままで力強く社長光線を発動して戦いを制止。ファイズを完全に無視して草加を連れ出した社長は、冴子と琢磨の独断の詫びとして草加にラッキークローバー入りを持ちかけるが、草加はそれを拒否。社長に対して、スマートブレインを潰す事が目的である、と宣言する。
「仇を取る為に。……俺自身の仇を」
宣戦布告とも取れる発言で社長と決裂した草加は、巧には「一つだけ教えてやる。俺の過去は、真理と一緒だ」と口にし、たっくんの過去より先に草加(そして真理)の過去に焦点が当たっていく事に。
ファイズのベルトもカイザのベルトも、元々はオルフェノクの王のために作られた物だ。それなのになぜ人間の中に変身できるものがいるのか。その秘密を多分、草加雅人は知っている」
草加への対応を早まらないようにと琢磨と冴子に釘を刺すも邪険にされる社長だが、そこへラッキークローバー最後の1人、北崎から電話がかかってくる。……自分が殺した人間がオルフェノクとして覚醒した事を社長に伝える北崎さん、けっこう真面目な人なのでは。
スマートレディは新人の勧誘に向かい、菊池家ではとりあえず戻ってきた草加の存在で食卓の空気が鉛のように重くなり、地下教室では椅子に縛り付けられた作業員に、謎のオルフェノクが迫っていた……手に持っているのは、ベルト??
そして、結花に自分への賞賛を繰り返させるという虚しい遊びに耽溺していた海堂は、真理は心の底では結婚だって考えている、という結花の乙女理論に過剰反応すると、真っ白なスーツに身を包み、薔薇の花束にとうとう指輪まで加えて真理にプロポーズを敢行。
当然受け入れられるわけはなく、押しつけた花束で殴られて無惨に玉砕する海堂の姿を物陰から見つめ……微笑む結花。
…………いやははは、来た! こうでないと!!(笑)
相手を気遣って(或いは怯えて)自分からは引いてしまう、というポジションを堅守するのかと思われた結花が、草加爆弾があちこちで弾け回る陰で、内に潜む悪意を開花させる、という素晴らしい展開。
巧と勇治が対比になるとすれば、啓太郎の対比は海堂で、当然残るは真理と結花……と思わせておいて、結花と対になるのは、草加だった!!!
草加がカイザとして暴れ始めた頃に、巧との関係を通して結花に焦点が当たっていたのですが、その辺りも構造的に巧く繋がりました。
結花の「人間として生きたい」という希望が、気がつけば執着にすり替わりつつある、というのが非常に秀逸です。
川辺で落ち込んでいた海堂は、鉄橋から投身自殺をはかる青年を目にして思わず川へと飛び込んで青年を救助。珍しくポイントを稼ぐのですが、割と長い尺で服を着たまま泳いでおり、海堂というか、唐橋さん凄いような。
自殺をはかった青年はなんと、北崎の手により生まれた新たなオルフェノク。人生に絶望する青年を受け売りの言葉で適当に励まして格好つけた海堂は、あまりの太平楽ぶりが逆に青年の琴線を揺さぶってしまう。
「凄い……貴方みたいな前向きな人は、見た事がない。先輩って呼んでいいですか?」
「呼びなさい」
海堂なのでわかりやすくギャグ寄りの描写なのですが、私の中で、無自覚にこういう事をしているのが、勇治(^^;
青年の口から、ラッキークローバー、という単語を知った海堂は、青年を社長と接触させ、ベルトを手に入れれば以前の失敗を許してもらえるよう、口約束を取り付ける。
「俺たちは、オルフェノクの頂点に君臨し、悪の大王となってこの世を支配するのだ」
「凄いです先輩!」
2人はファイズとカイザのベルトを手に入れようと、とても駄目な方向へアクセルを踏んでいく……。
「あなた達は強いが故に、力に頼りすぎるきらいがある。意外と面白い事になるかもしれませんよ」
一方、ふーふー社長は間接的にラッキークローバーをフォロー。社長に対しては、尊重はしても服従はしない、という態度の琢磨と冴子ですが、社長室のシーンでは真面目に入館証をつけているのが、なんか笑えます(笑)
海堂はファイズとカイザを誘き出そうと人間を襲う計画を立てて後輩を焚き付けるが、通りすがったのが菊池クリーニングの配送車であった為、方針変更。オルフェノクになって2人を車から引きずり出すと、その前で奇妙な踊りを踊り出す。そこへ啓太郎から連絡を受けた巧と草加が到着し、こんな展開なのに、珍しく並んで変身。
ひたすらベルトへのタックルを繰り返すお笑い兄弟は、ファイズとカイザが必殺武器を構えると慌てて逃げ出し、警官のコスプレで偽の検問を仕掛けて巧と草加を引っかけると、まんまとベルトを箱ごと強奪してしまうという、質屋以来の大惨事。
まあ一歩間違えるとあっさり焼却されていたので、勝因は知恵と勇気!
社長達と合流してベルトを渡すも、その冷淡な態度に、あれ? いいように利用された? と気付く海堂だが、そこへ巧と草加が追いついてくる。しかし――
「変身」「変身」
琢磨ファイズは2回目ですが、まさかの冴子カイザに。
ヒロイン属性を持たない女性キャラのライダー変身というのは、後の作品を見ても相当に希有な例という気がしますが、破壊可能なタブーはこの際ドンドン破壊してしまえ、という勢いが凄い。
「手加減して下さいよ。まだ死なれては困る」
冴子カイザのパンチで、あっさり倒れる草加。お笑い兄弟の混ぜっ返しが思わぬ風雲急を呼び、巧と草加の運命は。そして割とややこしい状況に追い込まれそうな海堂は無事に秋を迎えられるのか。いよいよ物語はターニングポイントを迎え、次回――遂に流星塾がその姿を見せる!