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『仮面ライダー555』感想20

(※サブタイトルは存在しない為、筆者が勝手につけています。あしからずご了承下さい)
◆第31話「けんかをやめて 二人をとめて」◆ (監督:鈴村展弘 脚本:井上敏樹
またもデルタミサイルで吹き飛ばされそうになったファイズ、まさかのアクセル脱出。
使うのそこか!
アクセルフォームは恐らく、映像的に予算とか予算とか予算の問題があるのでしょうが、存在を忘れていなかったのならもっと他に使うべき窮地があっただろう、と思わずにはいられません(笑) バイクロボに良いガソリン入れないといけないのと一緒で、アクセルアイテムの使用にも、課金が必要なのか。
やっと、今月のバイト代が入ったのか。
菊池クリーニングの時給は、感謝を受け取る喜びの気持ちです!
そんな菊池クリーニングの店主は、P(パワフル)啓太郎へクラスチェンジをはかろうとしていたが周囲の反応は芳しくなく、結局、いつもの構ってほしいモードを発動するも、無視されていた。
その魂の兄たるF(ファンキー)海堂はマンションで踊り狂っており、結花はもう、なんでも良かった(笑)
「素敵でしょ、この金髪」
二人にトゲのある視線を投げつけつつ、あまりにも自信に満ち溢れた態度の海堂に、ついつい巧への伝言を頼んでしまう勇治。
「君は、本当に俺を騙したのか」
その頃、同僚いじめの横行する面倒くさい職場と、冴子のボディタッチから逃亡した澤田は手帳を落としてしまい、そこに挟まれていた幼い真理の写真を目にする冴子。
澤田、おまえもか。
少女時代の真理のヒロイン力が物凄いのですが、いったい、成長の過程のどこでそれを置き捨ててしまったのか。これが、円環の理の力なのか。
澤田に近づいてお悩みカウンセリングを囁きかける冴子さんは、どちらにでも転がせる幅を持たせてはいるのでしょうが、打算なのか趣味なのか判然としないのが、面白いところに収まっています。
一方、さすがに草加の言葉を鵜呑みにしなかった巧は、本当に木場がベルトを奪ったのかと、改めて質問。
「どういう意味かな、それ。そんな嘘をついて、俺になんの得があるというのかな。俺と君とは友達というわけではないが、少なくとも、今まで一緒に戦ってきた仲間だろ。その俺より、木場勇治の方を信じるというのかな。……だとしたら、がっかりだ。寂しいよ」
必要以上に言葉を重ね、繊細な俺のハートが傷ついたと反駁する草加がノリノリですが、草加は最初の旋風の後、少し落ち着いたかと思ったら全て次のダッシュの為の充電に過ぎなかったというのが、本当に凄い(笑)
「別にそういうわけじゃ。……悪かったな」
巧が引き下がった後、今回も邪悪な笑みを浮かべる草加
「…………ふっ。悪いけど、君には仲間を作ってほしくないんだ。君に今以上の力を持ってもらっては困るんでね。木場勇治、乾巧、せいぜい憎しみ合いなよ」
状況をかき回す草加の最終的な狙いがあまりに不明瞭なのは少々ズルいのですが(もう少し匂わせてほしいところ)、とりあえず現状、生かさず殺さず巧(ファイズ)に戦ってほしい模様。
勇治との問題を悩む巧を気遣う真理は、かつて澤田に貰った折り紙を巧に見せて柔らかく微笑み、イジメられている所をよく助けた貧弱な泣き虫よりも、度々ちょっかいかけてくる少年がふと見せた優しさにころっと来ていたようです。思えば、よく知らないまま、勇治の現実感の薄い鷹揚さを優しさと誤解してときめいていたりするので、基本、乙女。
「…………まだ、信じてるのか、澤田って奴のこと」
「……うん。私思うんだ。澤田くんはきっと、心の中で助けを求めてるって。もしそうなら、私澤田くんを救ってあげたい」
物陰で、草加のジェラシーゲージが激しく上昇している!
その頃、河川敷をフラフラしていた澤田は、通りすがりのカップルに、自分と真理がいちゃいちゃしている姿を重ねて妄想してしまっていた。
……どうしよう、澤田まで一瞬で凄く面白い奴に(笑)
基本的に澤田は、終盤戦の前にもう一度、“オルフェノクになってしまう”という運命の悲劇を丁寧に描き直しているキャラクターなのでしょうが、最初にそれを示した勇治が、混乱と絶望の中でかつての恋人を殺害してしまい、その事実から逃避しながら「人間でありたい」としているのに対して、「怪物になりたい」と澤田が切り捨てようとする最も大切な存在が恋愛感情であり、それに囚われているが故に澤田はむしろ人間らしい、というのが面白い構造。
澤田はカップルにジェラシーアタックを仕掛け、これを目撃した配達中のオルフェノクサーチャーことP啓太郎が巧に電話をして…………どう見ても、3秒ぐらいで現着する巧。
本来あまりツッコむ所ではないのですが、河童の行動から巧の到着するカットがまるっきり繋がってしまっているので、さすがにもうちょっと誤魔化してほしかった所です(^^;
「おまえ……澤田か」
河童に馬乗りになるも、真理の言葉を思い出して躊躇したファイズは、反撃を受けて変身解除。思わず飛び出した啓太郎が巧を助け、巧が落とした真理との思い出の折り紙を目にとめた澤田は、人間の姿へと戻る。
……この後恐らく、人間の姿に戻った澤田はそのまま立ち去ったというニュアンスだったのかと思われるのですが、そこが映像として描かれず、更に配送車との位置関係から巧と啓太郎がさして距離を離れていない為、これから再び河童に立ち向かうのに、啓太郎が状況わきまえずに海堂経由の伝言を巧に告げるているようにしか見えないという凄く頓珍漢なシーンに。
「え、えと……そんなんじゃ、生きていけない……って」
そして肝心の伝言は、海堂の軽口とかき混ぜられて原形を留めていなかった。
「…………おまえを信じた俺が馬鹿だったと、そう木場の奴に伝えておけ」
勇治の伝言が海堂に託された時点で、“伝言ゲーム”になるのは如何にもなのですが、草加の強烈な悪意が事態を最悪の状況へ決裂させようとしている中で、啓太郎と海堂のギャグめいたやり取りがそれを後押ししてしまうというのは、どうかと思った展開。
悲劇が時に喜劇性を孕んでいる、という要素は確かにありますが、喜劇をそのまま悲劇に接続してしまうとまた話が変わるわけで、不必要なギャグをやってしまった感があります。率直に鈴村監督の脚本解釈をあまり信用していない為に余計に引っかかる、というのもありますが……。
澤田と会う約束を取り付ける真理だったが、その前に突然、黒シャツに真っ白な上下を合わせた夜の歌舞伎町が似合いそうな男が現れ、オルフェノクに変身。真理の命を狙うホストオルフェノクを撃退する河童だが、そこに真理を追いかけてきた草加が現れ、再び激突。心の迷いゆえなのか、本日はどうも不調な河童はカイザに追い詰められてカイザキックに固定されるが、それをかばった真理に横から突き飛ばされ、真理の身にカイザキックの誤爆が迫る! で、つづく。