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『超人バロム・1』感想13

ここにも澤田が侵食してきた!
「るろるろろ〜、おまえは川を流れる河童のエージェントになるのだ、ど〜るげ〜」
◆第19話「魔人ヤゴゲルゲが子守歌で呪う」◆ (監督:小山幹夫 脚本:伊上勝
OP、マッハロッドが走ってくるのがオフロードから舗装道路に変わり、顔アップの所にタイトルがかかるなど、少々マイナーチェンジ。また、バロム・1のスーツの色が、再び初期の緑色に。マスクの顎部分も青色が鮮やかになっているのですが、リペイントしたのか新調したのか。
そしてドルゲ様の一人称は「俺」ではなかった気がするのですが、連戦連敗のショックでドルゲ様の心も新調されたのか。
冒頭、子供達の主観映像で割とグロめのお化け屋敷の映像が描かれ、そこに紛れ込んでいたヤゴゲルゲにより、眠らされた子供達が大量にさらわれてしまう。
「ヤゴヤゴヤーゴの子守歌〜」
ひとり難を逃れた道子という少女が、お化けのバイトをしていた松五郎に助けを求めるも、今回は海野とバロムクロスしていなかったのか、松五郎は役立たずで結局さらわれてしまう事に。お化け屋敷の入り口では「子供達が中から戻ってこない」と騒ぎになっており、事情を伝えようとする松五郎だったが、そこに子供達が帰ってきて万事解決。ところが、戻ってきた子供達に対してボップがドルゲ反応を警告する――。
作戦の全容が明かされないまま、街の遠景やそこからのズームインに、ド〜ルゲ〜という不気味な声が重なり、いっけん平穏な街に悪の気配が迫る、というミステリアスな見せ方が秀逸。
道子が部屋で勉強しているとヤゴの歌が響き、赤く明滅する光に照らされて眉毛が映らず黒目だけがくっきりと浮かび上がる、道子の笑顔が超ホラー。
ヤゴの歌に導かれ、続々と町外れの墓場に集まる子供達は霧の中に消えてしまい、道子をストーキングしていた猛と健太郎はその姿を見失ってしまう。ドラムがかき鳴らされるBGMから墓地の各所で白煙が噴き上がり、そこに出現するアントマン軍団。通して、今作初参加の小山監督の凝った演出が光ります。
二人は空中バロムクロスを決め、角度の問題で一旦距離をおかないといけないらしく、予備動作はかえって大変になっているような(笑)
そしてこの時代はホント、平気で墓地で戦うな……(^^;
姿を見せたヤゴゲルゲは、子供アントマン計画をネタ割れすると、狂乱音波・呪いの子守歌によりバロム・1を攻撃。炎に続き音波にも弱かったバロム・1は、マッハロッドのステアリングを握りながら「意識が薄れる……」と危ない事を言い出すと、爆弾を投げつけられて車ごと崖から転落してしまう。
「バロム・1は死んだ!」
崖下で岩に挟まれ気絶していた猛はドルゲ洞にさらわれて十字架に磔にされ、健太郎と松五郎はお化け屋敷から地下アジトへと潜入。囚われの猛を見つけるも罠で3人まとめて捕まってしまい、呪いの子守歌によって目を覚まさない猛とバロムクロスできないまま、放棄されるアジトの爆破により地下に生き埋めに!
バロム・1を完全に葬り去った、と悠々立ち去るヤゴゲルゲ一行だが、帰りのお化け屋敷に響く高らかな笑い声。
「はははははははははは、はははははははははは、ははははははははは!!」
息の長い笑い声にお化け屋敷のオブジェの映像が重ねられ、黄金バットでも出てきそうな勢いでドキドキ。
「だ、誰だ?!」
「私の声を忘れたかヤゴゲルゲ」
「ば、バロム・1の幽霊がもう出たのか」
「私は死なん! バローーーム!!」
作り物の石仏を中から割り、いつものポーズで登場する正義のエージェント。絶体絶命に追い込まれた猛と健太郎だったが、洞窟が崩れた際のショックで猛が目を覚まし、バロムクロスに成功したのだ!!
毎度のように脱出の理屈は雑ですが、演出の勢いで強引に突破。松五郎が横に居る場面で怪人から「猛が目を覚まさなければバロムクロスできないだろう、へへーん」など言われたりもしていますが、自分たちの口からバラさなければ大丈夫なのです!
必死に逃げるヤゴゲルゲに高い所からバローーームし、心理的に追い詰める、恐怖のエージェント。
しばらく遊園地バトルとなり、奪った槍をアントマンの胸に突き刺したままジェットコースターのレール上を押して走って場所移動(えぐい)、というのはなかなか珍しいような。
再び子守歌攻撃を受けて七転八倒するバロムだが、松五郎がステージのスピーカーから大音量で音楽を鳴らしてこれをかき消し、スマートに助力。ヤゴの奥の手である光信号による攻撃を受けるも、とうとう、怪人相手にボップが飛び道具として炸裂(笑)
……思うに、怪人にぶつかって謎の爆発をするよりも、怪人の眼前でマッハロッド化させた方がダメージが大きいかもしれない。
逃げるヤゴを河口に追い詰め、ここで主題歌スタート。
「ゆくぞヤゴゲルゲ!」
ある程度の苦戦からヒーローのターンへの転換が鮮やかに決まり、今回はとにかく演出が見事。
水流の中での激戦の末、久々にバロムブレイク炸裂から続けて放った爆弾パンチはパンチ返しされるも、必殺二段パンチで撃破。……爆弾パンチの時、バンク映像の都合によりスーツの色が違うのが惜しい(笑)
シンプルながら猛&健太郎の能動的な活躍とピンチが描かれた脚本と、凝った演出が噛み合って、秀逸回でした。次回――天本英世、登場!


◆第20話「魔人サソリルゲが地上を征服する!!」◆ (監督:小山幹夫 脚本:島田真之)
夜道で若い女に迫る、不気味な杖を持ち白いローブに黒いマントの天本英世
……というのが残念ながら今回最大の見せ場(^^;
怪紳士にサソリを投げつけられた女は不気味な容貌と化し、次は自ら警察官を襲撃。
「警察官……悪の敵、許す事はできない」
吸血サソリに血を吸われた人間は悪の心を持つサソリ人間となり、次々と同じサソリ人間を増殖させていくのだ!
「この世を支配するものは悪。倒さなければならないものは正義」
怪紳士――サソリルゲはドルゲの前で自らの毒サソリの力を披露し、抵抗しようとサソリを踏みつけた捕虜はサソリの爆発により骨一つ残さず吹き飛んでしまう。
「いかかですかな、ドルゲ様。我々に、狙われた人間達は、サソリ人間になるか、もしくは死んでいくか」
地上をサソリ人間で埋め尽くし、少年サソリ戦闘員によってバロムワンを始末させるべく、まずは最初の被害者・明美の友人達が狙われる。その一人であった猛の姉もサソリ人間にされてしまい、第20話にして初のフォーカス。長らく中高生ぐらいかと思っていたのですが、明美のパーティに招かれた友人達はもう少し年上に見え、ギリギリ成人していないぐらいの設定なのかもしかして。
地雷サソリによるバロム1の抹殺に失敗したサソリルゲは、ドルゲの命により猛暗殺の為に木戸家へと姉を送り返し、居間に座ってまんじりと姉の帰宅を待つ男3人、時計の針が示す時間、などの演出から判断すると、早朝5時過ぎに帰宅したという事のようなのですが、余りにも明るい空など、色々と無理のある感じに(^^;
この後で健太郎が駆けつけてくる都合なのか、夜間撮影できなかったのか、何やら事情があったのかとは思われますが、見ていて一気に話と呼吸が合わなくなってしまいました。
猛姉の手引きで木戸家にはサソリ人間達が侵入し、次々と犠牲になっていく、松五郎、木戸刑事。今回、赤と黒の照明効果を用いた怪奇な雰囲気が徹底されており、残された猛に迫り来るサソリ人間の集団、というのは印象的なのですが、突然サソリルゲが「後は俺一人でやる」と言い出して、通常通りのvsドルゲ魔人の構図になってしまう為、とても台無しな事に。
ボップの信号により猛の危機に気付いた健太郎が駆けつけ、近くまで来てボップを放り投げると猛の体が吸い込まれるように短距離瞬間移動して強制的に空中バロムクロスが発動するという、トンデモな新機能が発現。
バロムワンがバロムスイングから落下型爆弾パンチでサソリルゲを抹殺すると、サソリ人間達は全て正気に戻り、目を覚ますと皆で木戸家の居間に転がっている(若い女性多数)という意味不明な状況で、木戸刑事の世間体が危ない!!
前回今回と、猛・健太郎の出番が増え、身近な所から悪が広がっていく感じは、OPのマイナーチェンジと合わせて第3部スタートという雰囲気で良かったのですが、今回は後半に行くにつれてグダグダになってしまいました。