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『ファイズ』よもやま話2

印象の強い内につらつらと、とりあえずキャラクターの話を思いつくままに。
◇園田真理
横暴系ヒロイン、のち、ダメンズハーレムの女帝。物語の中では、バイタリティの象徴的存在。一方で、カイザ組からは連絡が後にされたり、草加の死を伝えないように配慮されたり(結局は巧が話しましたが)、流星塾組からしばしば「真理には秘密」という扱いを受けるのは、塾メンバーの中では年少で、可愛がられていた印象を受けます。多分その中でほぼ唯一、真理に突っかかっていたのが澤田だったのでしょう(澤田……)。甘やかした結果、横暴系ヒロインに成長してしまった事に関しては塾メンバーに猛省を促したいですが(笑)
序盤、巧を戦いに引きずり込み、万事に距離を置こうとする巧に代わって話をぐいぐい引っ張る役回りから、草加、澤田、巧の秘密、に絡んではきっちりヒロインの役目を果たし、その間にちょっと設定が変更された気がするなど、ブレている、という意味では無く、劇中における変遷が割と激しいキャラクター。
巧はともかくとして、勇治、啓太郎、結花、草加などは劇中におけるキャラクター性がほとんど動かないので、真理の大きな特徴といえ、今作における「動」の部分を担っているといえます。それもまた、物事を変えていこうと動く、バイタリティのキャラクターという事なのでしょう(例えば勇治に真理の持つ活力が与えられていたら物語はまったく違った方向に転がっていたと思われ、巧には少しずつ真理の活力が分け与えられている、ともいえます)。
そんな感じで動きの激しい真理の芯になっているのは、倒れた者、爪弾きにされている者に手を伸ばす心。
感想本文でも触れましたが、草加はそれゆえに真理に惹かれ、それゆえに距離を詰められない、というのは何とも皮肉。
草加はそういう所がホント、悪い奴だけど可哀想な奴なんだよなぁ……としみじみ(笑)
仮に草加−真理−巧を三角関係に見立ててみるならば、昔話的にいうところの、欲深な兄王子(草加)と善良な弟王子(巧)が、一人のお姫様(真理)を巡って鞘当てしている構図がなぞらえられるように思うのですが、昔話の中では一方的に悪者にされる兄王子にも、色々とあるんだよ、というのが草加であり、とりもなおさず、倒される敵である怪人について踏み込んで描く『555』という作品そのもの姿にも重なるという気がします。
真理といえば、死にまくるヒロインでもありますが、火災で生き残り(一度死んでいた可能性あり)、流星塾時代にもスマートブレインの凄い手術で一命を取り留め(やはり死んでいた可能性あり)、北崎オルフェノクに殺され、河童オルフェノクに殺され、それでも最終的に生きている、というのは平成ライダー史においてもさすがに空前絶後では。
真理が凄いというかスマートブレインが凄いのですが。
真理の蘇生に関してはスマートブレインのオーバーテクノロジーが便利になりすぎた所ではありますが、オルフェノク研究の副産物とでも考えておけばいいのか。恐らくそういうものを用いて、企業として大きな成長を遂げた、というのはあるのでしょうし。


◇木場勇治
感想書きのどうでもいい都合の話から始めると、「木場」「キバ」「騎馬」がよく変換の順序が入れ替わって困りました!
本文お読みの方はおわかりの通り、あまり好感度が高くないのですが、スマートブレインに逆らう事を決めたのに、スマートブレインの用意したマンションでのほほんと暮らしているのがやはり致命的であったと思います(^^;
途中で一度、スマートブレインの手の及んでいないオルフェノク:オリジンを探そうとする、という行動があり、それが拾われてくれればまた違ったかもしれませんが、忘れ去られて一度きりの気まぐれみたいになってしまいましたし。いっけんダブル主人公のようでありながら、勇治は割と最初から、そういう位置づけだよなぁと思うわけです。
故に、“罪を背負っている”所まではヒーロー候補としてはそこまで突飛ではないにも関わらず(自分の手での明確な殺人なので重くはありますが)、いつまでも“罪と向き合えない”為に、ヒーローになりきれなかったな、と。
最初に結花(女子高生)を拾う時点でなかなか難しくなる所はあったのでしょうが、スマートブレインと決別後、皆で海堂の部屋に上がり込むとかしてくれれば、また話が変わったのかも、とは思ってみたり。
懐具合の苦しい中、慣れないバイトに勤しみながらも持ち前の外面の良さで信頼を勝ち得た勇治は、トラブルから支店の一つを任された事をきっかけに成り上がっていき……
「大変だよたっくん! 商店街が地上げにあって次々と立ち退きを迫られてるんだって!」
「乾巧ぃ! 今日から菊池クリーニングは木場グループの傘下に入る事になった! そしてお前の時給は50円だ!」
「おまえは人間を信じてるんじゃなかったのか木場ぁ!!」
みたいな(おぃ)
まあ書いていた気付いたのですが、アルバイト&ご町内ヒーローやるとまるっきり巧と被ってしまうので、やはり勇治はふわふわするしか無かったのかな、と。
出会いは割と偶然のすれ違いでも、そこに至る足には一応リアリティを付加する為、巧サイドは店の配送車、勇治サイドは自家用車で移動するわけですが、家賃と車の維持費とその他もろもろは多分スマートレディが決済していて、あの人、刺客が放たれるのは止めないけど、さりとて積極的に追い出すわけではなく、運命に翻弄される男の子を、傍観者ポジションから観察して楽しむのが趣味なのだろうなぁ……。