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アジ

コメント欄でお薦めしていただいた『うたう!大竜宮城』第5話を視聴。随所にミュージカル調の歌唱シーンが入るという異色作で、サブタイトルが「アジ」2文字な時点で危険な匂いがしますが、両親がフィジーに出張に行って3週間、全く連絡がなくて寂しい小学生が主人公の乙姫様(見た目中学生女子ぐらい)に甘えるも、いい加減めんどくさくなってきた乙姫様が突き放し、「もっと甘えさせてくれよー」とマセた少年が迫るという、浦沢節が開幕からフルスロットル。
そこへ乙姫の父・鯨大王が帰ってきて乙姫に服をプレゼントしようとするが、父親の絶望的なセンスの悪さを嫌う乙姫はそれを一蹴して拒否。娘の冷たい態度に落ち込む鯨大王……に、乙姫と同じ年頃の愛人存在疑惑が発生するという、超アグレッシブな展開。
それを知った乙姫は相手の居場所を突き止め、凄まじい形相で乗り込むのであった!(じゃーん!!)
乗り込んだ安アパートの部屋の主は、元竜宮城の一員、アジ(見た目は中学生ぐらいの女子)。アジが、先日大王が乙姫にプレゼントしようとした服を着ているのに気付いた乙姫はクローゼットをしゃーーーっと開け、その中に大王が買ってくるも乙姫が拒絶した服の数々がぶら下がっているのを発見する。
アジは大王の愛人などではなく、乙姫に代わって理想の可愛い娘として大王と疑似デートをしていたのだった…………て、それも駄目だと思いますよ大王っ?!
乙姫の職務として崩壊した竜宮城の元メンバーを気に懸けるあまり、蔑ろにしていた実の父親が、外で娘代理を作って寂しさを紛らわせる所まで追い詰められていた事を知った乙姫は、大ショックを受けて帰宅。
ここで夫の愛人疑惑に倒れ込んでいた母・珊瑚女王と乙姫が入れ替わり、同じ台詞でなぐさめられる、という繰り返しギャグも面白い。
生活苦を助けられて大王に恩義を感じていたアジだが、大王の家庭にこれ以上ヒビを入れてはいけないと関係を断ち切る事を決意。夕食の材料を買っていそいそと帰ってきた大王を、SMの女王様の扮装で出迎える。
「アジのたたきの女王は、おねだりはしない。命令するだけよ!」
自らをアジ改めアジのたたきの女王様と称したアジは遠慮会釈なく鞭を振るい、大王は這々の体で逃げ帰るのであった……て、浦沢さーーーーーーーん?!
これ見ると、浦沢先生『カーレンジャー』では――今作にも参加している高寺さんが裏で壮絶な戦いを繰り広げていたのかもしれませんが――“戦隊”である事に結構気を遣って書いているんだな、としみじみ(^^;
鯨大王を家族の所へ返したアジはアパートを引き払い、乙姫はそんなアジを「美しい心を持った魚の中の魚」と讃える歌で送り出す……歌詞に、焼き魚・煮魚・刺身になっても忘れない、とあるのは悪意なんですか乙姫様。
かくしてアジはひとり大海へ向けて泳ぎだし、乙姫様は父への態度を反省し、一応、一人の人間が自立するまでの物語……という事で頷こうとしていたのですが、
「忘れてましたが、今日は節分です。乙姫は、危ないスタイルで豆まきをしました」
タイトな皮のスーツ姿で女王様の仮面をつけた乙姫は鯨大王に豆をぶつけ、ひーひー叫ぶ大王は、家族の前で新たな性癖に目覚めてしまうのであった……! と、きっちり最低な感じで落としてくる匠の仕事。
あまりに頭おかしいので80年代かと思ったら、92年ですよ! 『エクシードラフト』と同期ですよ! …………いや、『エクシードラフト』も割とおかしかったですけど。
アクセル全開浦沢ワールド、堪能させていただきました……。