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『激走戦隊カーレンジャー』感想13

◆第19話「恋のあて逃げ娘!」◆ (監督:渡辺勝也 脚本:荒川稔久
野球×ラブコメ回なので、社長夫人が登場して唄うのかと思ってドキドキしていたのですが、引き続き社員旅行中でりんどう湖ファミリー牧場からお届けの為、社長夫人は登場しませんでした。
「レッドレーサーの馬鹿! めっためたのぎったぎたにしてやるんだから!」
チーキュを花火にする事よりも、フラれた腹いせにレッドレーサーへの個人的怨恨を晴らしたいと考えるゾンネットは、教授がチーキュに派遣したボーゾック一のピッチャー、HHデーオに同行。てっきり『タッ○』かと思ったら『巨○の星』パロディが展開し、燃える瞳のデーオは爆弾ボールでカーレンジャーを襲撃する。
「フォークの神様、杉下茂さんもビックリだ!」
でも、中日ネタも入れてくる。
「みんな、ボールから、目を離すな」
「そうか、球筋を見切るのね!」
的確な指示により爆弾フォークを打ち返すカーレンジャーだったが、失恋の恨みに燃えるゾンネットが、金だらい地獄落としで乱入。
「俺はな、おまえと友達から始めようって、あん時からずーっと思ってたんだぞ」
「嘘言わないでよ!」
「嘘じゃないって!」
そしてズレ始める、正義と悪の戦い(笑)
周囲の男性キャラクターに対して、常時<魅惑><眩惑><知力低下↓>その他バッドステータス山盛りという超凶悪なパッシブスキル持ちのゾンネットですが、狂狂クルマジック汚染によりマッドヒーローへの道をひた走り、つい先日まで、ボーゾックは悪だ! 悪とは対話の余地など無い!!とガチガチの主義者であった恭介の思考に柔軟性が出てきたのは、もしかしてゾンネット粒子はクルマジックパワーに対する抗体作用があるのか。
ゾンネットのレッドレーサーへの感情というのが知らずゾンネットのストッパーになりつつあり、これ自体は一種の定番なのですが、それが相互作用を持って正義のヒーローにも影響を及ぼし、悪の組織の女幹部が正義のヒーローのストッパーになっているというのは面白い構造です。
「じゃ、勝ったら考えてあげてもいいわ。友達から始めるってね」
「ふん! 勝ってみせるぜ! 別に考えてほしいわけじゃねぇけどな」
赤とゾンネットは売り言葉に買い言葉をぶつけ合い、ゾンネットは<魔性のキス>のスキル発動により、HHデーオのステータスを超強化。火の玉ボール1号が次々とカーレンジャーに炸裂して追い詰めるが、ゾンネットは思わず止めに入ってしまい、連投で肩が壊れてしまう、と言い訳して一旦撤収。
「……負けちゃえばいいじゃん、あんなやつ」
レッドレーサーへの想いに揺れるゾンネットは花占いを始め、一方のカーレンジャーは火の玉ボールを打ち返す為の特訓を開始。
(ゾンネット、俺は勝つ。だからどうだってのはよくわかんないけど、勝ってみせるぜ)
火の玉ボールを打撃可能な見えないスイングを身につけた花形“レッドレーサー”満は決闘に臨み、星“ゾンネット”明子が木の陰から見つめる中、HHデーオの火の玉ボールを会心のスイングで地球場外へと叩き込み、阪神優勝や! 相変わらず、ジャイアンツに厳しい戦隊野球回であった。
決闘に敗れたデーオは芋羊羹を食べて巨大化するが、RVロボが分身魔球を秘打・激走返しで打ち破り、激走斬りで粉砕。ダップを荷物と一緒に車の後部に詰め込んだ一行は、社員旅行を追えて那須高原を後にし、ゾンネットは夕陽に向けて叫ぶのであった。
「夕陽の馬鹿……なんでそんなに赤いのよーーー!」
……本格的に引っ張り出したぞ(笑)
野球×ラブコメ×コスプレもあるよ、で例の如く荒川さんが煩悩を垂れ流す一方、バロム・1の悲劇の再来を防ぐ可能性としてゾンネット粒子に光が当たり、宇宙を救うのは女王主義だ! つまりバリバリアンはエンジェル・ハイロウだったんだ!!(キラキラした瞳)
エピソードとしてはあまりテンポの良くない微妙な出来でしたが、女の涙による困惑状態を引きずりつつも、改めて相手と真っ直ぐ向き合う為に目の前の困難を打ち破ろうとする恭介の姿が、どんどん格好良く見えてくるのはとても良かったです。恭介は概ね直情径行で単細胞気味なのですが、“社会人戦隊”という事もあってそれが直接的に“若さ”としては描かれていないので、馬鹿だけど凜々しい、的な。
次回――「車の周りで遊ぶと」「あかんでー!」。


◆第20話「試乗最高の名車!!」◆ (監督:田崎竜太 脚本:浦沢義雄
前回格好良くなった恭介は……テストドライバーの練習をすると言って公園で子供用ゴーカートを乗り回していた。
それを目にした土門は本気で呆れ、あいつ本当に運転うまいのか……? 実はただの口だけサボリ魔じゃないのか……? と第20話にして皆の胸に灯る、恭介の存在意義を揺るがす疑念の炎。
「今更神様にお願いするって事は、やっぱり大したテストドライバーじゃないんじゃないでしょうか?」
恭介が書いた七夕の短冊についてズバッと切り込み、真面目な性格でサボりが許せないという事なのか、今日は土門が凄くきつい(笑)
一方、リッチハイカー教授は天の川伝説に記された、隕石に閉じ込められた二台の野生の車の物語に目を付け、ボーゾック一の発掘野郎WWワリッチョがそれを解放。後部座席にナチュラルに砲門が見えたり、そこはかとなくレスキューポリスの香りを感じさせる二台は地球へと降下し、その光を目撃する恭介と土門だが、土門と青い車がボーゾックによって拉致されてしまう。
ボーゾックの狙いは野生の車を改造して支配下に置く事であり、恭介は土門と青い車を助ける為、赤い車を乗りこなそうと奮闘。
英雄が神獣を乗りこなすシチュエーションを、ヒーローと車という形に置き換えているのですが、恭介や土門の自動車への愛情、暴れ馬ならぬ暴れ自動車という表現が秀逸。また、自動車という主要ギミックとの接続に加えて、人間が無機物だと考えるものに自然に意識があるというのも、『カーレンジャー』の世界観にふさわしくなっています。
タイヤで足を踏まれたりドアではたかれたり激しく振り落とされそうになりながらも、土壇場で見せた根性で赤い車の心を掴んだ恭介はドライバーとして認められ、翼を広げて宙を駆ける車。
一人と一台は囚われの土門と青い車の元へ急ぎ、今日も空しく交番の前に立っていたシグナルマンはそれを目撃する。
「な……なんだあれは?! 本官の許可なく空を飛んでいる! ……ん? ……チーキュの空は本官の管轄外だったか……はは、いかんいかん、本官とした事が」
2話ぶりの出番がこれっきりという凄い扱いですが、しっかりと管轄を守る姿勢には感動しました(笑) 越権行為で月から来た女王様と戦ったりするの、ヨクナイ。
ボーゾックは青い車を改造して強制的に手なずけようとしていたが、土門が必死にそれを阻止しようと奮戦、その姿に打たれた青い車は土門を認め、赤い車の救援で脱出に成功。両車と心を通い合わせたレッドレーサーとブルーレーサーはそれぞれ赤い車と青い車に乗り込むと、激しいドライビングテクニックでボーゾックを蹴散らし、最後はペガサスファイナルバーニングでワリッチョを木っ端微塵に吹き飛ばすのであった。
普段、必殺攻撃をしても敵に芋羊羹を食べる余裕がある作品なので、跡形もなく消し飛ぶと凄く殺伐(笑) ついでに、背中の飛行ユニットだけが転がってくる、というのが相変わらず地味にエグい描写です。
カーアクションに尺を割いてロボ戦は無し、てっきり一発ネタかと思っていた二台の車はテーマソングまで流れる扱いで、赤い車はペガサスサンダー青い車ドラゴンクルーザーと名付けられ、地球を守る新戦力となるのであった。
発端は天の川伝説とか神様の封印とか怪しげながら、存外真っ当に強化ギミック登場が描かれて驚いたのですが、フォーミュラーノヴァすらほとんど使われない戦隊なので、今後の扱いが心配です(笑) 正確にカウントしているわけではないですが、基本の合体武器の割に出番少ないですよねフォーミュラノヴァ……。
次回――「曲がり角では、車に注意してね」。