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『激走戦隊カーレンジャー』感想19

◆第26話「ノンストップ宅配武器」◆ (監督:田崎竜太 脚本:荒川稔久
実が、北海道に引っ越したペガサス最初のお客さんに、初孫祝いとして送った揺り籠……のつもりだったのは、
「苦労して……」
「苦労して……」
「苦労して……」
「ほっんと苦労して……あんただけが、営業だからする事なくて全っ然苦労しないで」
「やっとの事で完成させた新必殺武器、ギガブースターだったんだ」
以前にカーナビをかなり勢いで完成させていましたが、技術職集団という特性(+ダップの宇宙マジック)を活かして、土門がデザイン、洋子がプログラム関係、恭介と菜摘が実作業、という分担で新装備を自作、でも営業の実は何もしていない、というのは“お仕事戦隊”の要素を持つ今作らしい描き方。
「俺今すぐ取り返してくるわ!」
もしも届いたギガブースターを知らずに発射してしまったら、正義のヒーロー謹製の必殺武器で、平和な街が大惨事! 慌てた実はグリーンレーサーに変身すると、本来送る筈だった揺り籠の入った段ボールを担いで(全く同じ段ボールにギガブースター詰めたダップも原因の一端を担っている気はするのですが、ペガサスはデフォルトで実に厳しい(笑))、荷物を交換するべく配送中のトラックを追いかけて激走する事に。
折悪しく、ボーゾック1の通販マニア・DDドンモが街に出現。宇宙通販生活のカタログを見てテレフォンショッピングした宇宙的通販アイテムを用いて、次々と街に被害を及ぼしていく。
強いぞ高枝切りばさみ!
「そんなお手軽な商品でなんかやられないんだから!」
緑「その頃俺は、宅配便のトラックを追って、一般道を激走し、福島県に突入しとった」
ドンモと戦う残り4人はフォーミュラノヴァを放つが、ドンモが通販した、戦う主婦を助ける、どんなビームも跳ね返すエプロン・ハネカA(エース)の前に敗北(笑) 変身解除級のダメージを受けてしまい、身を隠す大ピンチ。
広いぞ宇宙!
その頃実は、グリーンレーサーの姿では小学生に囲まれてしまった事から変身を解除し、レンタカーを借りて仙台市内を走っていた所、トランクから大きくはみ出した段ボールを見とがめられてシグナルマンに捕まっていた。
「本官は、正義の交通安全講習の為に、宮城県杜の都文化会館2階大ホールで、講演していたのだ」
新兵器を宅配便で送ってしまうというナンセンスな発端に、浦沢さんのギャグパターンである必要以上の長い説明台詞(の繰り返し)が盛り込まれ、統一感を持たせようという高寺さんの差配もあったのかもですが、今回のエピソードは特に、荒川さんが浦沢さんを口寄せしているかのような内容(笑)
また養殖ボーゾック回以来、シグナルマンと市太郎がセットで描かれて距離を縮めているのですが(前回は遊びに行った海で一緒に交番ベースの前に立っていた)、ここでも市太郎が同行しており「シグナルマンさんのマネージャーとして、夏休みの間、一緒に旅をしているんだ」との事。
一方東京では、ぽくぽくぽくぽくちーんした恭介が、クーリングオフを思いついていた。
「通信販売の商品は一週間以内なら返品が可能なんだ。――みんな行くぞ!」
「「「おう!」」」
「……よくわかんないけど」
再び変身した4人はRVロボを繰り出すと、ドンモのショッピングにより宇宙通販ロケットで届いた商品を、鷲掴みにして投げ返し、勝手に強制クーリングオフ
「激走! クーリングオフ!」
勢いよく言うと、「プラズマクラスター!」が必殺技に聞こえる的なアレ。
かくして戦闘は、次々と飛んでくる通販ロケットと、それを「激走! 回転クーリングオフ!」するRVロボ、という珍妙な構図に。
「実さん、早く返ってきてでございます!」
実「そんな叫びも空しく、俺はシグナルマン、市太郎とともに、あのトラックを追っかけ、遂に……北海道まで来てしもうたんや」
「なんだって?!」
カーレンジャーの危機をシグナルマンに訴えた実は、シグナルマンのバイクに先導される事で道交法違反を回避しており、以前のタイキさんのコメント通り、シグナルマンが地球の官憲と何らかの協力関係を結んでいるのは間違いないようです。シグナルマン、ありとあらゆる惑星の道交法を把握しているのかも、と思うと、それは夏休みも塾で交通ルールを学んでいたわけです。
しかし問題のギガブースターは既に届けられ、孫の玩具になってしまっていた。ギガブースターの上でご機嫌の赤ん坊の手が、発射スイッチを押してしまうまで後わずか、赤ん坊の気を逸らす為、実とシグナルマンは即席のお笑いコンビを組んで漫才を始めるが…………ウケなかった。
「待ちたまえ。小ネタは急に浮かばない」
東京ではRVロボクーリングオフの限界に達してバナナと爆弾のコンボで危機に陥っていたが、北海道では市太郎の古典ネタが赤ん坊のツボを突いてギガブースター回収に成功し、大規模な損害賠償の危機を回避。
……まあ正直この漫才のくだりは微妙でしたが、言える事は一つ、付けよう安全装置。地球を守る為のトリガーは軽い。
東京ではドンモがヒーローサヨナラキャノンを通販するが、いち早くそこに落ちてきた段ボールの中身は……
「一般市民・上杉実、只今届けられましたー!」
サイレンダーに投擲される事であっという間に東京に舞い戻った実とギガブースターはドンモを攻撃。ブースターはフォーミュラ同様に自走しながら攻撃すると、更にドラゴンカーに合体して砲撃とギミック見せ。RVロボを降りた4人が合流すると、大砲モードでサヨナラキャノンとの撃ち合いを制してカーレンジャーは強敵を打ち破る事に成功。ロボットを中盤に出すという変則構成で、新兵器がその力を見せつけるのであった。
フォーミュラノヴァの使用回数が少なめなので新兵器登場のインパクトは薄いのですが、前回久々にフォーミュラノヴァを使用&ボーゾックに同形の武器を持たせた、というのがより高威力の兵器の開発に一定の説得力を持たせており、この辺りは『カーレン』初の2話連続となった荒川さんの計算なのかな、と。装備としては自走ギミックが被ってしまいましたが、これは作品コンセプト的に外せない所だったのか。
「この度は、ほんまにすんませんでした……」
「俺たちが大変だった時に……」
「北海道で、漫才やっていたとはねぇ」
「え、色々と……」
「わたくし達も、聞いてみたいでございますねぇ」
「とびっっっっっっっっきり面白いギャグをね」
「ぎゃ、ギャグ……」
困った実は市太郎のネタを剽窃するが、皆から一斉にツッコまれ、オチ。
視聴率は低空飛行だったようですが、ここ数話で『カーレンジャー』的なるものが完成してきたのかなぁ、という感じで、個人的にはだいぶ見やすくなってきました。作品としていえばダップを持て余している……というか、開き直って無理に使わない、というのが気になるといえば気になりますが、そもそもダップへの個人的な好感度が低いので、出てこなくても特に困ってはいません(笑)
次回――父の背中に漂う哀愁、家族と離れて地球に一人、宇宙警官は正義の交通ルールを守り抜く事が出来るのか?!「黄色信号になったら、焦らず次を待とう」「ね!」。