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『激走戦隊カーレンジャー』感想22

◆第29話「予期せぬ大怪獣事故!!」◆ (監督:坂本太郎 脚本:浦沢義雄
今日も今日とて睡魔に襲われるダップがその理由に気付き、恭介がポリス星に送り出したシグナルマンに思いを馳せている頃、バリバリアンでは新たなる脅威が誕生しようとしていた。
「ガイナモ。いったい誰に向かって口を聞いているのかな?」
口調の豹変した教授が指を鳴らすと、バリバリアンの窓から覗く巨大な瞳、そして腕。
「名付けてブレーキング」
宇宙の邪悪なエネルギーをその身に直接浴びる事故によって見た目ばかりでもなく悪知恵の強化されたリッチハイカー教授は、ガイナモがゾンネットとの結婚資金として貯め込んでいた秘密定期預金を拝借して、巨大怪獣ロボットを完成させていたのである。
当然これに怒るガイナモ、そしてゾンネット。
「誰があんたなんかと結婚するわけ! ……だけど、あたしの為に貯めてたって事は、あたしのお金ぇ?! リッチハイカー! 誰に断ってあたしのお金で、あーんなくだらないロボット作ったわけ?」
論理の飛躍が最低だ(笑)
「ゼルモダ、グラッチ、このうるさい二人を何とかしなさい」
驚くべき事にゼルモダとグラッチは教授の命令に従ってガイナモとゾンネットを拘束――両者はともに、結婚資金の分け前にあずかって、リッチハイカー教授に魂を売り渡してしまっていたのだった!
……回想……
「俺とガイナモは、固い友情で結ばれてるんだぜ。ガイナモを裏切るような事はできねぇよ」
「ふーむ……その友情とやらを、高くお買いいたしましょう」
「ふん、友情は売り物じゃねえよ。な?」
「売りもんじゃねーよ」
「成る程、そこをなんとか」
「馬鹿にするんじゃねえ! 俺にだって誇りってもんがあらぁな!」
「馬鹿に、ほこりっぽいぜ」
「その、誇りとやらも、まとめてお買いしましょう。さぁ」
というやり取りが、酷くて素晴らしい(笑)
かくしてゼルモダとグラッチは教授に買収され、教授はボーゾックを乗っ取ると宇宙征服して大もうけを宣言。隙を突いて逃げ出したガイナモとゾンネットを追い、自ら操縦するブレーキングで地球へと乗り込んでいく。
ゴジラ体型のロボット怪獣ブレーキングは、頭上に剥き出しのコックピットがついており、物凄い死亡フラグですよ教授! ギャグでもあっさり死ぬんですよ教授!!
「カーーーレンジャーの皆さん、お待ちしてました」
ガイナモ達を追い散らした金色教授は、埠頭で優雅にお茶をたしなみながらカーレンジャーを待ち受けると、ボーゾック二代目総長への就任を宣言。
「人呼んで、リッチリッチハイカー教授!」
その名前だけは無いと思っていたのに……(笑)
ワンパーを蹴散らすカーレンジャーだがブレーキングが出現。ギガブースターは発射3回目ぐらいにして消しゴムの破片のような扱いを受け、5人はRVロボ出撃を要請するが、ダップからの反応がなく一時退却。基地に逃げ戻った5人は眠りこけるダップを目にして揺り起こすが、ダップの口から衝撃の真相が明かされる。
「実は、ハザード星人は、冬眠しなければ生きてはいけない体の宿命を背負ってるんダップ」
ダップ、とうとうスポットが当たるのかと思ったらまさかの冬眠……でこのまま降板か?!
それでもいいぞ!!(おぃ)
「みんな、ごめんダップ……」
冬眠に入ってダップが離脱、前回シグナルマンを気持ち良く送り出した直後に予想外のボーゾック内紛により、思わぬ形で孤立無援になってしまうカーレンジャー
「俺たちだけで、やるしかないだろ」
恭介が気合いを入れ直したその時、ボーゾック警報のサイレンが響き渡る。

「――みんな行くぞ!!」
「「「「おう!」」」」

気負って肩に力が入りすぎている感じも含めて、ここの叫びが実に格好良く、サボり癖などの欠点を散りばめつつも、恭介の造形が戦隊を茶化すのではなく、むしろ正統派レッドの系譜に立って要所を締めている、というのは今作の強み。
5人はブレーキングに立ち向かうため初手からRVロボで出撃し、殴り合いから激走斬りを放つが、ブレーキングのカウンター技により、RVソードを根元から折られてしまう!
「これまでの、頭の悪いボーゾックの攻撃とは、ひと味違うのです」
RVロボは高圧電流を浴びて機器が故障、行動不能に陥ってしまい、そこへ更にゼルモダ率いる地上部隊がロープを引っかけてRVロボに直接乗り込んで白兵戦を仕掛けてくる、という連係攻撃が非常に秀逸。
なんとかワンパーを蹴散らして離脱するカーレンジャーだったが、RVロボはそのまま宇宙へと持ち去られてしまい、第29話にして完全敗北。早めに出したサイレンダーを煙幕に実質的な2号ロボ展開としてはかなり遅く、このまま勢いで強化ロボとか出さないのかと思ってドキドキしていたのですが、宇宙の邪悪なエネルギーがそんな事は許さなかった!
「俺たちカーレンジャーは、ダップやシグナルマンが居ないと、ボーゾックに勝てないのか!」
海を見つめて落ち込む5人……の前に突如現れる、黒と銀のライダースーツに渋い美声のフルフェイス。
「戦う交通安全が、泣いてるぜ」
「誰だおまえ?!」
「敵か味方か、宇宙の一匹狼、VRVマスター」
素顔を見せない謎のフルフェイスは気取ったポーズで名乗ると、そのまま、姿を消す。
て、名乗りたかっただけかーーーーーーー(笑)
という謎の目立ちたがりが登場した所で、つづく。
大塚芳忠声が家族サービスに帰還したと思ったら、間髪入れずに小林清志声が登場したのですが、現在私の中で小林清志というと、拳銃依存症の鬼刑事(『超人バロム・1』)の印象が強いので、少々戸惑います(笑)
そして本人達の前で「敵か味方か」と名乗る姿に、当人に面と向かって「ある時はジライヤの味方。またある時はジライヤの敵」と言い放った某柳生忍者さん(『世界忍者戦ジライヤ』)を思い出してしまいました。
宇宙ではよくある事なのか。
果たしてVRVマスターは、敵か味方か、そしてチーキュで回転寿司やカラオケを満喫している元総長と姫はボーゾックに復帰できるのか!
次回――はたらく車に不満たらたら? 「歩道橋のある所は」「歩道橋を渡ろうね!」。