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『激走戦隊カーレンジャー』感想25

◆第32話「RVロボ大逆走!」◆ (監督:渡辺勝也 脚本:浦沢義雄
OP映像がマイナーチェンジし、歌詞が2番に変更。またアイキャッチ演出も強化され、新ロボ登場と共に、ここから後半戦。
リッチリッチハイカー教授を打ち破り、ひとまずのんびりしたひととき、鼻歌交じりにくつろいでいた恭介が秘密基地に入ると、そこにはVRVマスターからのビデオメッセージが残されていた。
「この星の夕陽は、俺には眩しすぎるので、地球を去る。追伸:ビグトレーラーは置いていく。そして、RVロボを取り返せるかどうかは、レッドレーサーの、カーレンジャーのリーダーとしての自覚次第だ」
多分、パチンコで何もかもすった。
VRVマスター、思わせぶりな事を言いながら強化アイテムをくれる謎の支援者、というズルい造形なのですが、それをパチンコに始まり残されたビデオメッセージで落とす事で、ろくでもなさを隠しもせずにメタ気味なギャグにしてしまうというのが、今作らしい扱い。
裏を返せば、理由付けをギャグにして逃げを打つというのが今作の良し悪しではあり、一度引っかかってしまうと全部引っかかってしまいそうな部分ではあるのですが、ただ、それをやり続ける浦沢先生のギャグ体力はさすがの凄さ。
ギャグにして逃げる代わりに、ギャグからは逃げない、というか。
「地球の平和を守るものは、俺たちカーレンジャーだけとなり……俺は、リーダーとして大きな責任を感じ……」
消費者金融から 行方をくらましたマスターの残した言葉と、再び協力者不在となった状況に急に重圧を感じ、動悸の激しくなった恭介、硬直してその場にひっくり返る(笑)
一方、リッチリッチハイカー教授が作戦中消息不明となったボーゾックでは、ゼルモダとグラッチによる醜い跡目争いが起きかけていたが、そこにガイナモが帰還するとあっさり総長に再就任。
反逆者も含めてあっという間に従えたガイナモはなんだかんだで格の違いを見せつけると、頭でっかちの教授の作戦ではなく真のボーゾックらしさを見せつけてやると宣言する。が……
ゾンネットがチーキュの焼き肉屋で出会った「オイキムチを食べないではいられない体」になったとおねだりすると、ボーゾック1のキムチ好き・ZZギューリーを呼び出し、復帰第1戦はキムチ強奪作戦に。
…………やはりガイナモ、ゾンネットとさえ出会わなければ、今頃宇宙の3分の1ぐらいは支配できていた男なのではないか。
ちなみに「オイキムチ」って何? と思ったら、キュウリのキムチとの事。
怪人は漬け物樽を模した頭の横にダイコンがぶら下がっており、なんとなく『重甲ビーファイター』(1995)の、漬け物婆さんを思い出してしまいました(笑) そういえばあの回は渡辺監督(脚本:扇澤延男)、そして同じく第32話。
重甲ビーファイター』第32話「恋する漬け物!!」は、エピソード自体はそれほど面白くはなかったのですが、
「ブルービート甲斐拓也は間もなく死ぬ。漬け物地獄で悶え苦しみながらなぁ!」
が忘れられません。
地球へ降り立ったギューリーに、おいしいオイキムチを尋ねられた市太郎が焼き肉屋に案内するという平常進行の一方、乱調のレッドレーサーは妙なテンションで大暴走し、戦闘中にやたらと仲間を守ろうとして空回り。
一方、カーレンジャーにワンパーをけしかけた隙に焼き肉屋を訪れた漬け物怪人は、店主からキムチの本場、韓国を紹介される。怪人からその連絡を受けた総長は、RVロボにボーゾック乾電池を搭載し、地球へ向けて発進。
「地獄で眠るリッチリッチハイカー教授、本当のボーゾックの総長は、RVロボをこう使うんだ」
すなわち、
韓国への移動手段。
「韓国は行かせねぇぞ。それから、RVロボを返してもらうぜ!」
行く手に立ちはだかるVRVロボだが、ボーゾック乾電池は強力な爆弾でもある為に下手な攻撃が出来ず、逆走RVロボの猛攻を受けてしまう。
――「RVロボを取り返せるかどうかは、レッドレーサーの、カーレンジャーのリーダーとしての自覚次第だ」
リーダーの責任に感じる重圧と、RVロボを取り戻せない現状に対するストレスがピークに達したレッドは、遂に暴発。
「うぉぉ!! 俺はカーレンジャーのリーダーだぁ!」
やにわにシートベルトを外して立ち上がると、コックピットを離席。
RVロボは俺が取り戻す!」
「どうやって?!」
「俺はカーレンジャーのリーダーだ! 俺は俺を信じる。みんなも俺を信じてくれ! のわぁあぁ!!」
咆哮と共に1人でコックピットを出て行った赤は、ドラゴンカーで疾走すると、RVロボへの単独突入を敢行。ムーディなフレーズのある格好いい挿入歌で立ち回ると漬け物怪人を一騎打ちで撃破し、乾電池の分離に成功する大活躍……なのですが、チームワークを蔑ろにした暴走の末、追い詰められて自暴自棄のエネルギーが敵にまぐれ当たりしただけなので、大変困ります(^^;
「そうか……きっとVRVマスターは、俺の性格を計算に入れて、あんな言葉を言い残してたんだ」
RVロボを取り返し、綺麗にまとめに入るのですが、たぶんマスター、パチンコと同じ調子で適当に玉を放り込んだら、たまたまフィーバーしただけのような気がします!
「俺たちは無敵だぜ! 行くぜぃ! みんなぁ!!」
主題歌インストをバックに、ここからVRVロボのターンとなり、巨大化した怪人はツイスターで無惨にオーバーキル。
敵の強化→カーレンジャー完全敗北→新ロボ登場、という激戦が一段落した所で、なおもボーゾックの手中にあったRVロボ盛大な無駄弾に用いてボーゾックを通常運行に戻すという捨て身のギャグで、それ自体は凄まじかったのですが(面白いか、といわれると悩ましいのですが、実に今作らしくはあります)、エピソードとしては上手くまとまらず。ギャグの破壊力で満足してしまって残りは余力で作った結果、“戦隊”としてはあまりに雑になってしまったような感じ。
収穫は、VRVロボは動ける、というのがわかった事ぐらい。
次回――早くも覚醒するダップは脱皮してイケハザード星人になったりしないの?! 「黄色信号になったら、もう渡っちゃ駄目ダップ」。