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構造美

最近読んでいるこの本の中で出会った、ギリシア建築の美学について述べた一節。

 調和が達成されるためには、オーダー(柱を主役とする、床から軒までのワンセット)各部の寸法、列柱の配列間隔、それらの全ての要素が細部にいたるまで、均整のとれた、しかも格調の高い比例を作りつつ、全体のプロポーションのうちに統一されなければならない。細部と細部、細部と部分、部分と部分、そして部分と全体が比例の連鎖によって有機的に関連づけられなければならないのである。
私が好む物語構造というのは、成る程これか、と思わぬ所で膝を打ったのでちょっとメモ。
なお、そもそもの西洋建築史の本としてもわかりやすく、図版豊富で面白いです。