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『轟轟戦隊ボウケンジャー』感想・第22話

◆Task.22「ソロモンの指輪」◆ (監督:渡辺勝也 脚本:大和屋暁
「これが、明石?! ……菜月? 真墨?!」
ダークシャドウの図鑑妖怪により、ボウケンメンバーの半数が動物に変えられてしまい、うん、やっぱり真墨は犬だよね……というエピソード。
図鑑妖怪の能力と、動物と意思疎通を可能にするプレシャス<ソロモンの指輪>を用いて、特殊動物忍群の創設を計画するダークシャドウ。手品師のような仕草から繰り出す妖怪のトリッキーな攻撃はボウケンジャーを困惑させ、ギャグ調の怪人にも関わらずあっという間に戦力を半減させ、ギャグ、恐るべし。
美術館の調査任務中、お子様2人と別行動を取った事がこの事態を招いてしまった、と責任を感じるさくらは妖怪の対策を夜遅くまでシミュレート。
「さくらさんのシミュレーション、信頼してますよ。でも……場合によってアドリブも必要だって事か」
「その時は、頼みます」
「アドリブだったら、女の子を口説く時によく使ってますから」
「アプローチはどうあれ、やらなきゃならない事は決まってます」
「みんなを、元の姿に」
全体的に演出をコミカルに寄せつつ、ここはシリアスなトーンで描いて、ボウケンジャーベテラン組の役割分担を改めて強調。チーフはどうせ勝手に動くので、「チーフの動きをシミュレートする」のと、「チーフにアドリブでついていく」のが、お互い得意になりました。
「僕らは、6人揃ってこそボウケンジャーだ」
「明日のミッション、必ず成功させましょう」
なお今回、6人目は凄く大雑把な扱い(^^; 追加戦士加入後は、一人ずつ絡めながらお互いの掘り下げを進めていくのがセオリーですが、映士編が4話構成と長かったので、しばらく中心から離れていた青桃のフォローを、という事だったのかもしれません。
まあ銀色は銀色で、突然出てきてシズカからソロモンの指輪を問答無用で強奪し、だいぶボウケンスピリットに侵食されている様子は窺えます。
翌日、罠を承知で乗り込んだダークシャドウとの交渉はあっさり決裂し、桃青銀は図鑑妖怪と激突。駆けつけた動物軍団の援護もあり、デュアルクラッシャーで撃破すると妖術が解けてチーフ達3人は元に戻り、怒りの力でいきなり究極轟轟合体。しかし巨大化した図鑑妖怪は究極ダイボウケンの動きを封じ、クエスターロボを瞬殺した消化剤乱舞をあっさりと反射し、怒りもシリアスも踏みにじるギャグの力……て、ちょっと待ってこの妖怪、もっといい使い道があるのでは?!(DS妖怪はそんなのばかり説)
窮地に陥るボウケンジャーだが、その時ピンクが妙案を閃き、ショベルとドリルをサイレンビルダーに轟轟武装何が強いかさっぱりわからないが、勢いの力でギャグを上回って勝利するのであった!
なお、外れたエイダーとポリスは究極ダイボウケンの両腕となるのですが、その究極ダイボウケンは一歩も動きませんでした(笑) あと余談として、究極ダイボウケン@エイダー&ポリスは、肩が四角い関係で、ぱっと見MSぽい。
かくして思わぬ形での壊滅の危機をくぐり抜けたボウケンジャーは皆でチャーハンを食べて人心地、割とプライドが高い不滅の牙は、デメキンにされた事に怒りを燃やし東京ドームシティで僕と握手できない目つきになっており、ダークシャドウはとんでもない男を本格的に敵に回してしまいました。
その男の倫理観のブレーキは、物凄く利きが甘いぞ!
そして、チーフさえ知らなかった変則合体について、皆から誉められたさくらは実は自分も知らなかったとはにかみ、
「場合によっては……アドリブも必要ですから」
でオチ。
玩具のコンパチ要素の盛り込みありきといった感じの軽いネタ回で、『ボウケンジャー』としてどこまで崩していいのか、脚本・演出ともにまだ探り探りといった気配。大和屋さんはこの後『シンケン』『トッキュウ』ぐらいになると、良くも悪くもぶっ飛んだネタを突っ込んできますが(特に『トッキュウ』は作風とも合って良いお仕事でした)、まだちょっと大人しい感じでしょうか。
……いや、「チーフが、酸欠です!」は大人しくないですが、予告で最大のピークに到達してしまった感じで(^^;