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『風都探偵』1−2巻、感想


 また誰かが突然ドアを叩く――
 小さな幸せも、大きな不幸も、常に風が運んでくる街、風都。鳴海探偵事務所に所属するハーフボイルド探偵・左翔太郎は、ある晩目も覚めるような美女と出会うが、美女は埠頭の端から不可解な形で姿を消してしまう。くしくもその夜事務所に持ち込まれたのは、盗まれたカバンと、ありえない道で姿を消した奇妙な犯人を捜し出してほしいという依頼。あろう事かカバンを盗んだ相手に一目惚れしてしまった依頼人の為、妖艶な“魔女”捜しを引き受ける翔太郎だが、それは思わぬ運命の嵐の幕開けであった……。
監修:塚田英明、脚本:三条陸、というTV本編スタッフ参加し、本編最終回からしばらく後(とあるキャラの年齢から、1〜3年後と推定される)の風都を舞台に、二人で一人の探偵で仮面ライダードーパント犯罪に立ち向かう、『仮面ライダーW』正統続編コミック。
最大の特色は、原作無視レベルで所長が美少女(え)
もはやこれは遠大な伏線なのでは……? という疑念すら浮かぶのですが、この所長、翔太郎・フィリップ・照井・霧彦さん・井坂先生・刃野刑事、を手玉に取って逆ハーレムを形成する、風都乙女ゲーユニバースから連れてきた所長ですよね?!
基本的にあまり無理に本編キャストに絵を似せようとはしておらず、デザイン上のポイントを抑えた上で描きやすいようにアレンジしている感じなのですが(一番本編キャストにニュアンスが近いのは照井課長か)、見える見えないを通り超えて、台詞の大半が自動的に脳内でフィリップ音声に変換されるフィリップが改めて凄い(笑)
三条陸自らが脚本を書いているという事もありキャラクターへの納得感と安心感は高く、その上で、翔太郎が○○○など、しっかり“本編の先”として物語が構成されているのは、媒体はコミックとはいえ半端な事をやる気はない、という意欲が見えて好印象。ただ、一つ違和感があるとすれば、、翔太郎のストライクゾーンはもっと高めだと思っていましたよ!
現段階での難をいうと、正直マンガそのものはあまり上手くないというか、脚本の情報量をどうページに収めるかがしっくり噛み合いきっておらず、ごちゃごちゃしたコマが多いところ。そもそもの画風・作風や週刊連載のテンポ的難しさもあるのでしょうが、率直に戦闘シーンは圧縮されすぎて何やっているのかよくわからない事が多く、バトルものとしてはあまり期待しない方が無難だと思います(^^; これはまた、どうしても線の数を増やさないとメリハリがつかないという、Wのデザイン上の難しさもあるでしょうが。
また、ページめくると2コマぐらい必要な成り行きが飛んでいるような、というシーンが幾つかあり、まさに尺の都合でカットしたら繋ぎがおかしくなった、みたいな事になっているのですが、幸いコミックスの売れ行きは順調なようなので、今後はもう少し余裕を持ったページの使い方が出来るようになると良いなぁと。
新たな“敵”の存在は、『W』らしい設定でおお成る程、と思えて素直に面白いですし、2巻ではだいぶコマ割りやカットの自由度が改善されてはいたので、脚本と作画が更に噛み合っていってほしく、順調な連載継続も祈りたいです。
2巻でスポットが当たった某キャラはさすがに予想外かつ、そんな立ち位置だったの?! と驚きました(笑) 3巻の予告が面白そうなシチュエーションで、この先どう転がっていくか、楽しみです。