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『星獣戦隊ギンガマン』感想・第7話

◆第七章「復活の時」◆ (監督:田崎竜太 脚本:小林靖子
前回散々、毒ガスカブトムシと書いていましたが、今回出てきた色違いの兄がカブトムシなので、毒ガスはクワガタだったようです(^^;
星獣の犠牲によって体内の毒は浄化されたものの、まだ体力的な消耗の残る勇太を看病する父の姿で、親子愛をフォロー。そして青山父は、昼間からブラブラしている夢見がちな中年男性というだけではなく、どうやら絵本作家か何からしいと判明。
ギンガマンは石化した星獣にアースを注ぎ込む事で復活を試みようとするが上手く行かず、バルバンでは星獣の死体を磨り潰して薬にする事でダイタニクスを目覚めさせよう、と甲虫ブラザーズが出撃し、巨大な星獣の石像にハンマーを打ち付ける魔人、というのがなかなか凶悪な絵面。
それを阻止しようとする戦いの中で、ギンガマンは自在剣機刃が星獣の星から力を引き出す機能を持っている事を知る。だが星の力はあまりに大きすぎ、それを受け止めるギンガマンが只ではすまないだろう……。
「君たちまで居なくなったら、誰が地球を守るんだ」
命を賭けて地球を救った星獣の心に応える為、自分たちも命がけで星獣を救おうとするギンガマンをモークが冷静に止め、命を賭ける意味・強大な力のリスク・地球を守る為に最適な選択とは何か、とここまで描いてきた要素をきちっと積み重ねてきます。
だが5人はキバを手にモークの制止を振り切ると、アースを高める事で星獣の星の力を受け止めようとする!
「彼らも、星獣と同じだ……誰がなんと言おうと、使命を果たす」
第1話時点から極めて強い使命感と固い覚悟を持つギンガマンですが、その魂の強さと気高さゆえに、星の力を引き出し受け止める器として戦う事ができる――巨大な力とそれに見合う魂――の関係が星獣となぞらえる姿で描かれ、ある種の犠牲的精神は、まさに“英雄”のそれといえます。
「そうさ……俺たちは、死ぬわけにはいかないんだ。……必ず生きて、星獣たちと一緒に、新しい力を、手に入れてみせる」
その上で、“使命の為に命を賭ける”けど“使命の為に死ななない”という、自家発電ぶりが研ぎ澄まされた3000年の破壊力(笑)
星獣の復活エネルギーを横取りして魔獣復活に利用しようとするザンバッシュ組の謀略を、勇太少年が渾身の投石で打ち破り、星獣の寂しさを心配する勇太少年の子供らしい優しさが絆を生み、その象徴として前後編でスポットを当ててきた星の石がキーアイテムになるのは、一足飛びに奇跡を起こすのではなく、定石を丁寧に組み込んできました。
(勇太は、星獣の友達だろ。だったら、信じるんだ、星獣の力を)
とリョウマの言葉を思い出した結果の行動が、え? 投げるの……?! だったのはちょっと驚きましたが…………思えば友情のメーターは飛び道具となり、友の形見は打撃武器になるので、星を超えた友情の証で魔人滅殺を図るのは、極めて正しい東映ヒロイズムに違いありません。
機刃を通して星の力を受けて復活した星獣は、「大転生・銀星獣!」により、メカ化。「星獣合体・ギンガイオー!」の叫びで変形合体し、超派手なカラーリングの巨大ロボが誕生する!
「バルバン! 俺たちは勝つ。必ず勝つ!」
5人の戦士と5匹の星獣が心と力を一つにしたギンガイオーは、ベルトの位置にゴリラの顔があるのが凄く気になるのはまあさておいて、銀河獣王斬りで巨大クワガタを瞬殺。カブトバズーカの直撃を受けても無傷で立つと、剣をクロスボウに変形させて鳥の頭を飛ばし、圧倒的な力で巨大カブトも撃破するのであった。
かくして星獣のメカ化という尊い犠牲を払い、ギンガマン大勝利! …………と思ったらあくまでもメカ化は星獣の強化形態という事らしく、戦闘終わったら生ものに戻っていて、ガックリ(おぃ)
いや、予告見た時にてっきり、生身から一度、石化→復活、というプロセスを経る事により、もはや後戻りできない形でスムーズにメカ化するのだとばかり思い込んでいたもので、星獣の魂を宿したメカとして復活! 燃える!とワクワクしており、少々ツボとはズレてしまったのでありました(^^;
いや多分、私の発想とツボが邪悪なだけです、ハイ。
次回――ヒカルのグルメ。