最近また歴史本ブームが来ているのですが、現在読んでいる『観応の擾乱』(亀田俊和/中公新書)で、衝撃的だったくだり。
ふ、風習!!
「諸大名が、大軍で将軍邸を包囲して政治的な要求を行う。これを「御所巻」という。鎌倉・江戸幕府には見られない室町幕府独自の風習である。」
あまりに衝撃的だったので、ばっちり脳に刻み込まれました、御所巻。
なお日本で最初に行ったのは高師直だそうです。
最近他に読んだのは、『戦争の日本中世史』と『一揆の原理』(共に呉座勇一)。
『一揆の原理』は、農民の武装蜂起とは限らない、「一揆とは何か」を中世に遡って丁寧に紐解き、当時の様々な階層の人々の思想性なども見えてきて、かなり面白かったです。
特別、南北朝前後に興味があるわけでなくたまたま重なったのですが、近い時代を扱った本を続けて読むと重要人物や各種用語の把握が進んで面白い。
しかし一度、通史を頭に入れ直さないと駄目だなぁ……。我ながら、なんだっけそれ案件が多すぎる。
観応の擾乱 - 室町幕府を二つに裂いた足利尊氏・直義兄弟の戦い (中公新書)
- 作者: 亀田俊和
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2017/07/19
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (10件) を見る