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『星獣戦隊ギンガマン』感想・第23話

◆第二十三章「争奪の果て」◆ (監督:長石多可男 脚本:小林靖子
遂に浮上したギンガの光! 怒濤武者はギンガマンのあらゆる攻撃を弾く凄まじい戦いを見せ、ギンガの光を壺に収めて撤収。これを知った樽爺とイリエスは配下の蛇女魔人を送り込み、蛇女の変身した偽ブドーに騙された怒濤武者は、ギンガマン抹殺を優先せよという命令を信じ込み、ギンガの光を用いてパーフェクト怒濤武者に。
ギンガの光の受け入れ準備を進めていた海賊船では、一向に光が到着しない事に困惑の広がる船長室へわざとらしく駆け込んできた樽爺が、怒濤武者がギンガの光を自らに用いた事を報告し、これはブドー軍団による反乱である、と讒言。
これまで散々、樽爺を粗略に扱っておいて足を引っ張られると
「何を言われる、ご老体」
と言い出すブドーも、
これまで散々、ブドーに冷徹な態度を取っておいて裏切りの可能性が浮上すると
「ブドー、貴様!」
と凄むシェリンダさんも、揃って他人の扱いが雑(笑)
“他者の気持ちを考える事が出来ない”というのが「悪」の一つの象徴として描かれており、ギンガマンとは極めて対照的といえます。
シェリンダに剣を向けられたブドーが進退窮まり、謀略の成功にイリエスがほくそ笑む中、ただでさえ強かったエビはパーフェクト化により大暴れし、ギンガマン、本日2回目の崖落ち。モークにも「勝ち目は無い」と断定され、かつてなく追い詰められるギンガマンだが、山を舐め尽くす炎の中で、自然や動物の命が失われていく光景に激しい怒りを燃やす。
「俺達は死ぬわけにはいかないんだ! お前達がこの星の命を奪おうとする限り!」
死力を尽くして戦うギンガマンは炎に飲み込まれるも駆け抜けながら銀河転生し、人間やその文明ばかりではなく、星に関わるあらゆる命の為に戦う存在としてのギンガマンを改めて強調。
だが、限界を振り絞って放った竹輪バズーカは、パーフェクトエビに完全に豆鉄砲扱いされてしまう。
「もう終わりなのだ。貴様等もそしてこの星もな」
「終わらない、俺たちが終わらせない!」
それでも屈しないギンガマンの纏うアースが輝きを増し、連続バズーカがエビを後ずらせるが、激しく消耗したギンガマンは膝を付いてしまう、というのが、気合いとパワーだけで全てを乗り越えさせず、かつてない窮地としてバランスが良かったです。
いよいよ伝説終焉かと思われた時、偽ブドーがエビに預けた数珠から毒の煙が吹き出してエビを弱らせ……なんだか、『仮面ライダーストロンガー』のデルザー軍団編を思い出す展開(笑)
タイミングを見計らっていた蛇女がエビの足下をすくってギンガの光を再回収しようとするが、回収用の壺は、黒騎士の銃弾によって破壊される。
「待ちくたびれたぞ。なかなかおまえが動かんからな」
「なんですって?! おまえ私の作戦を!」
エビを妨害しようとするも偽ブドーに切られて崖から落ちていたのがかえって功を奏し、偽ブドーが蛇女に戻る瞬間を目撃していた黒騎士は、ギンガマンが壊滅寸前になるのを横目に、悪党の上前をはねる瞬間を手ぐすね引いて待ち構えていたのだった!
「ああ、感謝するぞ。だが、お前の役目はここで終わりだ」
ショットガンをがしゃこんし、ド悪党だーーーーー(笑)
指を立てて、ちっちっち、とやる黒騎士、声も台詞回しも仕草も格好いいのに、言っている事とやっている事と武装が完全に強盗のそれなのが、変な面白さを発生させます。
動悸息切れが激しくなり、なにやら焦りもあるのでしょうが、口元をスカーフで覆っていそうなノリになってきた黒騎士は蛇女を撤退に追い込むと、毒で弱ったエビへと切りかかる。
「無駄だ。貴様にギンガの光は荷が重すぎる。私でさえ3000年前、手放すしかなかったのだからな」
黒騎士、格好いい喋りで堂々と、格好悪い内容を喋るのが芸風になってきていないか。
そもそもギンガの光を制御できていなかったらしい黒騎士は弱ったエビを切り刻み、エビの体から飛び出した光を追うが、その前に立ちふさがったのは、満身創痍のギンガマン
「どけ、ギンガの光はこの私の為の力だ」
「渡さない! 復讐だけのあなたが使っても、バルバンと同じように破壊が生まれるだけだ!」
「それがどうした。バルバンさえ倒せば、それでいい」
もはやバルバンを倒す為にバルバンになる事をいとわない――怨念に飲み込まれた竜と化した黒騎士は、ギンガマンを躊躇なく銃撃すると光に手を伸ばすが……
「あいつやバルバンに使わせるぐらいなら、壊したほうがいい!」
「うん。あたしは……いらない!」
「ああ。星を傷つける為の力なら」
「そんな事の為にある力なら、俺たちはいらない!」
復讐に狂った心に妄執を呼び、破壊の為の破壊を生む、強すぎる力そのものを否定するギンガマンは、モークバズーカをギンガの光に向け、一種の神の力を否定する事で、バルバンと同一になる事を否定する、というのがなかなか強烈な展開。
またここに至る流れを、リョウマvs黒騎士の直接対決から積み重ねてきた事で、ギンガマンの決意がその場限りのものになっていないのも良い所です。
「よせ! 銀河に一つしかない力だぞ!」
「俺たちに必要なのは、星を守る力だけだ!!」
そしてそれは、3000年前に黒騎士がギンガの光を使いこなせなかった理由であり、今、ギンガの光がギンガマンを認める理由となる――
「これは……奇跡か?! みんな、ギンガの光を掴むんだ。大いなる力を、星を守る力に変えるのは、君たちだ!」
5人の“心”に反応したギンガの光が五つに分かれ、それを手にしたギンガマンは、左上腕と右手首に腕輪、ベルトのバックルに追加パーツ、星獣剣が強化、左手にガントレットクローを装備し、スーパー化。
「大いなる力・ギンガの光は、今、ギンガマンに装着され、獣装光となった」
あちこち金色となった獣装光ギンガマンとなり、追加装甲によるスーパー化のはしり……でしょうか?
爆発的に強化されたギンガマンの攻撃により、エビは巨大化もできずに大爆死。かくして5人は、それぞれのギンガブレスにギンガの光を宿すのであった。
「うっ……貴様等に、ギンガの光を使いこなせるとは……くっ!」
悔しい……!とハンカチを噛みしめながら、黒騎士は撤退。バルバンではブドーが牢屋に放り込まれ、伝説が新たな躍動を見せる次回につづく……!