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ギンガの光が唸る時

◆匿名さん
 >ファイブマンのファイブテクターが「5人揃って装着した」初の強化プロテクター
ああ、ファイブマンで既にやっていたのですねー。ありがとうございます。
 >「物語中盤でイベントを得てパワーアップする」という意味ではデカレンジャーのスワットモード以降は定着した気がします。
玩具展開などの影響も受けやすいのでしょうが、個人専用のアバレマックスを含めてアバレ→デカ→マジと見ても、3年続いた後は、ボウケン×、ゲキレン○、ゴーオン×、みたいな感じで、試行錯誤しつつ有ったり無かったり、というのは00年代以降のフォーマットにおいて、ちょっと面白い要素になっていますね。
◆タイキさん
 >自分のやり方に自信を持っているが故に身内から裏切りが出ることはあるまいと油断しきっていたこと
エゴと独善性、というのが、悪の側を通してかなり強調されていますよねー。
 >同時に今ギンガの光が敵側に力を貸す展開を入れておくことで「力それ自体に善悪はない」ということもまた描写されているんですよね。
一度エビを経由する事で、ギンガの光の威力と特性を見せておき、ギンガマンによる訣別の意味を底上げしているのが、巧いですね。
 >逆に言えば黒騎士がその実力の高さで覆っていた復讐鬼としての化けの皮が剥がれてきたと言えますね。
割とこの辺り、黒騎士の描き方が率直なのが、この時期だから出来たといった感じで今見るならではの面白さもありますね。
 >ある意味極限状態に追い詰められる程芯の強さが出て来るギンガマン
ホント、芯の強い戦隊ですよね……。
 >「力があるから強い」のではなく「強い心構えを持ってるからこそ力がついて来る」という…
ヒーローの背景としては王道ですが、それを徹底して積み重ねていく事で、物語としての説得力をひたすら上げていく、という作劇が巧く転がった前半戦でしたね。勇太くんの交え方もお見事ですし。
 >そしてその一点を失ってしまったらギンガマンも簡単にブルブラックやバルバンになってしまいかねない危険性を秘めてるのが今作の正義と悪の形と言えます。
ギンガマンが「バルバンと一緒になってしまう」と言われてもすんなりとは飲み込みにくいですが、黒騎士というクッションを挟む事で、「黒騎士と一緒になってしまう」と言われると、成る程……と思わせる構造が凄く巧いなぁと。
 >追加装甲・メガテクターなる強化装甲をまとっていて、これが獣装光ギンガマンの原型かなと思います。
 >余談ですが、高寺プロデューサーはこれをスポンサーに無断で行ってしまい怒鳴られたのだとか^^;
そんなネタがあったのですか。そして相変わらずその手の逸話に事欠かない高寺さん……(^^;
 >今作本当に高寺プロデューサーと小林靖子両人の徹底した設定や描写に対するこだわりが良い形で化学反応を起こしてきましたね。
高寺さんの、時に粘着質なこだわりは面倒くさい方向に転がる時もありますが、今作では巧く、シナリオの中に取り込まれているので、あまり頭でっかち感がないのが良いところですね。
◆鷹Deさん
 >合体させてバズーカとして打つのが一般的な戦隊の必殺技ですが、ギンガの閃光は走ってるだけというなかなかレアな必殺技ですね。
凄い勢いで最終回ノリの必殺技でしたね(笑) 実際エビ、滅茶苦茶強かったですが。
 >こうした対比の面をさらに強く打ち出した作品がゲキレンジャーと言えそうです。
そう見ると『ゲキ』は、そこに追加した「師弟」「同門」という要素が、処理が難しくなった面があるのかもですね……。互いの人間関係がややこしくなりすぎて、隙が多くなったというか。
 >黒騎士の登場から復讐というのは一貫して貫かれていて、ギンガマンはもともと星を守る戦士であるというのも23話が1話だけでなく繋がりとして見ることができる点かなと思います
キャラクター重視の小林さんらしさでもありますが、対比とそれぞれの抱えるテーゼの徹底、というのが今作は良く出来ている所ですよね。
 >しかしパルバン、こう見ると歴代屈指のめんどくさい敵組織ですね(^_^;)
隊長はそれぞれ一騎当千クラス、軍団単位で見るとスペック高い上に結束も強い……のに横の関係は滅茶苦茶仲悪い、って上から見ると面倒くさい事この上ないですよね……(笑)
◆さやまきさん
 >展開はもうめちゃめちゃ熱く燃える展開でこの敵味方入り乱れた状況をよく作ったなぁと
この時期ならでは、という部分はありますが、黒騎士がかなり一線越え気味で完全に第三勢力になっているのは、今見ると逆にインパクトが大きいですねー。近年だともっとマイルドにせざるを得なくなりそうで。
 >バルバンはバルバンで船長が危惧していたハズの味方の脚の引っ張り合いが明確に発生してしまって
今バルバンに必要なのはこの精神ですね……「このジョージ真壁に背くものには見せしめの血の粛清あるのみと。我らは鉄の結束……ネオギルドだ!!」(え)
 >それを真っ向から否定してそんなもの要らないと言い切ったギンガマンに逆にギンガの光が反応するという
 >解ってはいても燃えますし本当にだいじな事は何なんだという見事な見せ方になってたと思います
ギンガマンは戦士としての完成度が高い分、“強さ”の意味を凄く掘り下げていく方向ですが、それが上手く回っていますね。で、確かにこのストレートさは、初メインライターだから出来たのだろうなぁと成る程です。
 >獣装光はこれを見事に全部外しててパッと見の変化が腕甲くらいという非常に残念な事に(苦笑)
腕輪は洒落ていて謎の90年代ファンタジー感ありますが、なぜ、バックルをアピール……? とは思いました(笑) 左腕のクローは結構好きなんですが。
 >実はこの部分パワレン化の際も米側から思いっきり指摘され
 >オリジナルで更に別形態を用意する事で向こうの人を納得させなければならなかったみたいですσ(^_^;)
ああ、そんな事が(^^; ……考えてみると、第24話で登場する超ギンガイオーはまさに強化パーツが顔と胸なんですね(笑)