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2010年を振り返る:音楽編

過去見出しを検索して振り返ってみたものの、特にこれと言ってトピックなし(^^;
パソコンのフォルダを見た所では、今年はちょっと先祖帰りして、『大鉄人17』とか『アイアンキング』の主題歌をよく聴いていたっぽい。『円盤戦争バンキッド』が熱い。
歌手としては、たいらいさおと、子門真人が来ていた。

2010年を振り返る:野球編

今年の巨人軍に関しては、シーズン終わった頃に総括しようかなぁ……と思って、愚痴とその解説で非常に長くなりそうで辞めたのですが、一言でいえば、最初から最後まで“ちぐはぐなシーズン”に終始してしまいました。その“ちぐはぐ”さには色々な要因があるのですが、結果として取りきれなかった試合が多すぎた。
単純な話、中日と阪神にあと2つ勝っていれば、数字としても流れとしても楽に優勝できたのですが、その二つ三つが取れなかった。
それは弱さであり、そこで粘りを発揮できなかった、という事実が今年の巨人の全て、であります。
チームを強くしながら先へ先へ転がしていく、という事の難しさを改めて見せつけられたシーズンでもありました。
それでも、原ー清武体制の、信念、そして面白さは、まだまだ続いていくものだと思っておりますので、来シーズンの巻き直し、立て直しを、楽しみにしております。
球界全体としては、日本シリーズの地上波中継が無かったり、横浜の売却騒動があったり、と、何年か前にも明示された筈の“プロ野球界の曲がり角”の問題が、再び大きくクローズアップされました。その中で、どうもやっぱりファンが一番「変化」というものに対して“無くても大丈夫”だと思っている節があって、楽園としての日本プロ野球、を乱すものは全て悪、という観念を持っているのではないか、という事が浮き彫りにされた気がします。
来オフあたりに、ひと騒動あるのではないか、みたいな事はどうしても思っています。
……去年の日記を読み返したら、「ロッテは再び暗黒時代に突入しないかどうか心配だ」みたいな事を書いていたので、1年先の予想など、まあ、当たるものでもないですが(笑)

『鋼の錬金術師』(荒川弘)27巻、感想(ネタばれあり)

鋼の錬金術師 27 (ガンガンコミックス)

鋼の錬金術師 27 (ガンガンコミックス)

とにもかくにも、キャラクターを“使いきった”最終巻でありました。
ここまでやりきった事に拍手。
勿論、各キャラのサイドストーリーとかは描こうと思えば描けるでしょうし、特定キャラのファンなら、もう一押し……、というのはあるかと思いますが、一つの長編としては、“使い尽くした”、素晴らしい内容。
特に、結局最後まで話に絡み続けたキメラのおっさん達、意外とさくっと退場したかと思いきや最後に効いてきたキンバリーさんなどは、お見事。
グリードさんも最期、王道といえば王道だけど少し安っぽい所に流れるのかと思わせておいて、そこからもう一歩先へ進んで、とどめの一撃の契機とさせる、など、実に巧い。
物語の完成度もさる事ながら、キャラクターの使い方、というのに、個人的には最も感心しました。
あと途中で何度か誉めましたが、クライマックスにおける同時展開戦闘の描き方が極めて秀逸であり、それをラストで一点に集中させる、というバトルマンガとしての出来の良さの部分は、もっと誉められて良いと思います。これは作者が好きなのでしょうが、最後の最後で、素手ごろ、という燃え展開に持ち込む、という辺りも素晴らしかった。
これだけ見事にやられると、誉めてばかりですが、ああ後、ヒロインとちゃんとくっつけたのも良かった。読者におもねてヒロイン不在、というのは良くない風潮だと思うのです(笑)
深読み派の方だとまた色々あるかもしれないですが、特に深読み派ではないので、満足の内容、満足の完結でした。
これだけやられると、安易に「次回作に期待」とは書きにくいですが、作者にはまたいずれ、別の傑作も生んでほしい。