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続・ふってわく話

いつ、主題が「ふってわく話」になったのかは、さておき。
先日の同系の話題へのこへ。氏のコメントを引っ張りつつ、いつものようにフラフラと。
なお、この中で語られる男女の願望の傾向に関しては、世間的な事例を元に一般的にありがちと思われるものについて言及しております。多少の偏りはあるかもしれませんが、執筆者及び周辺関係者の嗜好などとは無関係です(だいたい私は、敢えてチョイスするなら“隣の綺麗なお姉さん”希望です(笑) あと、駄目人間がモテモテ嫌いですし)ので、誤解無いようにお願いいたします(^^;


『基本的に男は“ふってわく”のが好きなんだと思ってます。自分からモテモテになることは不可能と思ってるから、向こうから来て欲しいと。だから男主人公はモテモテ環境でもダメ人間多め。』
『少女マンガはどちらかというと『いつも通りに元気で明るくあれば、いつしかミステリアスな美青年が集まって来る』みたいなのが王道のような。女主人公はモテモテだけど明るい良い子。』
……そういえばどうして、ミステリアスなんですかね。これって割と女性向け作品のキーワードとしては重要な位置を占めている気がするわけですが。
男性向けだと、ミステリアスな美女は出てきても、メインヒロインというよりは引っかき回す役だったり何だったりの方が多いですよね。この辺り、
“ミステリアスな彼女の素顔は俺だけのもの”
より
“ミステリアスな彼の素顔は私だけのもの”
願望の方が強いという事なのでしょうか。
後まあ、男の場合はどこかに(都合のよい)幼なじみ理想論というのが有るみたいな所があるようでして、ミステリアスなあの娘より、隣のこの娘、の方が受けがちなのかなぁ。
ああ後、上でこへ。氏の述べている「向こうから来て欲しい」にも関連しますが、
実は自分の事を密かに好きだった子
て設定を、男は好きですね(笑)
まあ基本的な所で、これは露骨な差として、“ドキドキの過程”を好んで描く描かないというのがありますので、過程をすっ飛ばしていこうと思うとそうなりがちなのかもしれませんが。これはなんか、歴史的な蓄積によって構築されているもののような気もします。
そうそう後、主に少女マンガにおける
元気で明るく前向きなら、いつか幸せが訪れる
というのは、一種の信仰みたいなものだよなーと。少年マンガにおいては、これに類する信仰が無い、というのは一つポイントかと思うのですが……あえて近い位置づけのものを探すならば、
努力・友情・勝利
か(笑)
それからやっぱり女性には、“好きになる過程”も大事だけど“好きになってもらう過程”も大事、というのがあるかなーとか思うわけで。これは男性だとモテモテ駄目人間はOKでも、女性でモテモテ駄目娘、があまり見受けられない理由かな、と。
主人公が好きになってもらう必然性、というポイントが必要なわけですね。
男はどういうわけか、これがいらない。
綺麗な子が好きだというなら、それでOK、みたいな。
要するにこの辺が“ふってわく”に関する男女の観念の違いなのかな、と愚考するわけでありますが、やはりも少しサンプル欲しいなぁ。
……んー、そろそろ、何書いているかよくわからなくなってきたので、今回はこの辺で(^^;
ああちなみにおまけですが、ファンタジーとして物語を書くのならば、(記号としての)隣の綺麗なお姉さんには似合いの男が居て、少年はふられて傷ついて一回り成長するわけですなー、そういう割礼の機能がファンタジーには必要だと思うわけで。『∀ガンダム』的に言うならば、「成人式」の理論なのですが。
まあ考え方は色々とあるでしょうが、“隣の綺麗なお姉さん”はやっぱり物語に内蔵してしまったら、その時点で記号だと思うわけで。逆に言うと、記号にしない、という事は仮に立ち位置がそうだとしても“隣の綺麗なお姉さん”だけでは説明できないレベルでキャラを作る、という事なのですが。
そういう所を見失って、どうにも記号だけでキャラを成立させる事が許容されがちな気がする昨今であります。