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最近お気に入りのマンガ

ARIA 6 (BLADE COMICS)

ARIA 6 (BLADE COMICS)

(※1〜4巻までの表紙がamazonに無いので6巻。↑この娘は主人公にあらず)

時は西暦2300年頃、舞台はテラ・フォーミングによって水の惑星アクアへと名前と姿を変えた、かつての火星。の都市の一つ、ネオ・ヴェネツィア。地球(マン・ホーム)のヴェネツィアをモデルに設計されたこの街は、水路が縦横無尽に行き交う水の都。
光都市であるこの街では、地球のヴェネツィアに倣ったゴンドラが水路を行き交い、ウンディーネと呼ばれる水先案内人がその舵を取る。
ウンディーネに憧れ、地球からやってきた少女、水無灯里はARIAカンパニーという小さな会社に就職。一人前のウンディーネ目指して、彼女の火星での日々が始まる。
作者は、天野こずえ。連載は、月刊コミックブレイド
日々の移ろいや季節の風物が織り込まれつつ、主人公が、先輩と友人と社長(猫)に囲まれつつ、ほのぼの日常を過ごすマンガ。登場人物は基本的に全員いい人。派手な事件は無し。(変な表現ですが)正統派日常マンガ、とでも言えばいいのか。シチュエーションドラマ、とでも言えばいいのか。
とにかく、のほほんとしたマンガ。
舞台は2300年ですが、SFというよりはファンタジーよりで、5回に1回ぐらいはまるっきりファンタジーな話。主人公、どう考えても、迷い込みやすい体質(笑) 特徴的なのは季節の移り変わりがしっかり描かれている事かと思うのですが、だいたいコミックス1冊分がマンガ内1季節。時間を経過させる事、季節感を描く事、へのこだわりみたいな物が感じられます。
それから作者は女の子を描くのが好きらしく、女人率非常に高し。登場コマ数の男女比は、多分、9:1ぐらい(笑) まあ、マンガの構造的に、女学校(女子校にあらず)だから、というのも有るかとは思いますが。描けそうな割には、美形のお兄さんとか全然出てきませんよ。個人的には、むしろ一人ぐらい欲しいのに(おぃ)
絵柄は、割と好み。綺麗な線の絵ですが、マンガもちゃんと描けてます。丁寧に描いているなぁ、という感じで。あまりガチャガチャしておらず、読みやすいのも良い所。
今作で素敵だなぁと思うのは、“楽しい「今」が永遠に続く”、というマンガ的願望を否定しつつ、でも「今」が楽しいのは素晴らしい事だし、「昨日」にも「明日」にも別の楽しいがある筈、というスタンスが作品をちゃんと貫いている所。多分、“時間”というのが作品の根っこの所にあるからかと思うのですが、“時間”というのは割と覚悟のいるテーマだと思うのですよマンガでは。
こういう物書けるマンガ家さんには、頑張ってほしいです是非とも。