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本当の敵はどこに居るのか

◆あきさん
 >透真は風評被害が悲惨すぎて劇中で話題にでもなったらと思うといろんな意味で怖いです(汗)。
ザミーゴの被害者は失踪扱いになっているようですが、これ、下手すると透真、婚約者殺害の疑いをかけられかねませんよね(^^;
 >改めて3話を見返すと、パトレン側はルパンレッドの分身が解除された後に駆け付けて、分身じたいは見ていないんですね。
おお、そうでしたか。どこかでこういったトリックに使うの前提の、分身攻撃だったのですね。こうなると、どこかで融合が思わぬトリックに使われるのも期待してしまいますね(笑)
 >ルパン達が今回のことでグッティに対する態度を変に改めないと良いなと思います。特に透真(笑)
今後とも不信の目を向けてきつい言葉をかけてほしいですね(笑)
 >頭脳と神経のフル回転ぶりが42キロのフルマラソンをトップスピードで走り続けるランナーを見るような怖さもあったのでちょっとホッとした部分もあります。
意識的に繋ぎのエピソードを置いて、早めに香村さん以外の脚本家で1本回しておく、というのもタイミング的に良い感じでしたね。その分というか、次回はかなり盛り上げてきてくれそうなので、大変楽しみです。
 >宇都宮Pはサブライターにベテランや戦隊オタクと、新人さんや戦隊経験浅めの人との組合せることが多いですね。
リスクコントロールも兼ねたフォロー枠と、今後も見据えたチャレンジ枠とを用意している感じありますよねー。
 >今回は敢えて本筋に近い回をかなり綿密なプロットを渡して書いてもらったのかなという感じで。香村さんとの違和感もこれまでで一番小さいような気もします。
エピソードの中でやる事、に関してはかなり決められている感じのシナリオでしたね。そういう点ではこの後再起用があるなら、アイデアストーリーを任せる事もあるのか、今回のような用い方になるのかは、気になってくる所です。
 >ルパパトは単発エピソード回のいろんなハードルがかなり高く思えるので
ここがどうしても、今作は不安がありますものね……(^^;
 >今回は新人さんへの配慮もあったのか、警察側は変身せず役者さんの芝居が多めでこちらも経費節減にも一役買ったかなと思いました。
おお全く気付いていませんでした(^^; 変身して活躍する戦隊を一つに絞っておく、というのはぐんと書きやすくなりそうで、色々と計算が見えますね。
◆八手四郎次郎さん
 >強引に説明をつけられないこともないんですが、やはりしっくりこなくて気持ち悪いんですよね...。
透真の経歴に関する変な感じは、情報操作の可能性を窺わせる為の意図的なものではないかな、と思っています。恐らく今回のシナリオ、どういった情報を公開するか、に関してはかなり明確なオーダーが脚本家に出ていると思われるので、連携ミスというよりも狙い通りの可能性の方が高そうかなーと。
 >そして魁利の方はというと、兄に関する情報が殆ど呈示されず、ジムの調査があまりにも杜撰な印象を受けてしまう。
で、魁利の兄のみならず、透真の婚約者は実際どうなったのか、失踪した女子高生の中に初美花の関係者は居たのか、という肝心な要素が全てぼやかされているのは、意図的な仕掛けではないかな、と。……まあ実際のところ、物語上の都合なのも確かなのですが、その都合に劇中で上手く理屈をつけてくれる事を期待したいです。
 >あと、ヒルトップ管理官が「(国際警察戦力部隊には)超法規的権限がある」とぶっちゃけてしまった台詞も正直気にくわなくてですね...。
あれはちょっと、言い過ぎたというか先回りして言い訳しすぎた感はありましたね(^^;
 >「快盗には普通の犯罪者と同様の人権保障がある」という制度的規制もかけておくべきではなかったのかなと思うんですが...。
一応、圭一郎的には逮捕して正体を暴く気があったようなのは、ホッとしました(笑)
 >「警視庁と国連を渡り歩いたマッドサイエンティストが国際警察の委嘱を受けて開発した犯罪撲滅用戦闘ロボット"MX-A2"」
ルパンコレクションを完全破壊せよ! とにかく事務方は未だ一切信用できません(笑)
◆輝剣さん
 >ん? 婚約者に料理仕込まれたんじゃ……学生時代からの付き合いだったのか、彼女も料理人なのか、仕込まれたのは家事全般だったのか?
どうもこの辺り、快盗3人の素性に関して情報操作の気配を感じる(コレクションの力なのか、はたまた上層部が絡んでいるのか……)のですが、透真あの性格で幼なじみカップルとかだったら、それはそれでときめきゲージが急上昇します!(笑)
 >普通の女の子がたった一年で快盗やってるのがおかしいと咲也が言ってるのも道理で、あの着替えた格好自体にも強化機能とかありそうですね。
快盗3人はスーツに強化機能があるのか、はたまたルパンの穴的なところで過酷な修行を受けたのか、快盗デビュー戦の話なんかも描かれたりするかもですね。
 >というかパトレン3人とも搦め手が下手なのに囮捜査は無謀だったんじゃないかというぐらい咲也とつかさの挙動が不審(笑)
気合いを入れてから芝居を始めるつかさ、はちょっと面白かったです(笑)
 >レス返しでも話題になっていたジム・カーター=事務方ですが今回は敵方でテキ・カーターなのは芸が細かいのかアドリブなのか(笑)
ほ、本名……?(おぃ) 今気付きましたが、ネーミングセンスがまんまギャングラーなんですよね……。
 >伊藤氏、もうちょっと温水氏に寄せてあげても(笑) 今回は皆さんギャグ寄りの極端な演技多めですね。
圭一郎は極端に振るとホント極端になってしまうので、バランスがちょっと難しいキャラだなーと改めて。ここ数話、何かと格好良すぎた、というのもありますが。
 >元ネタの元ネタの最新作が30分前の隣さんで、平山氏を怒らせた元ネタを流していた番組も幕を閉じた翌月ですから東映も寛容になったんですかね。
割と、それアリなんだ……みたいなネタでしたね(^^; 杉原監督の路線だとすると、変なところでやり過ぎないと良いのですが。
 >楽しみながらの余裕の振る舞いとはいえ一人相手なので、複数のヒーローを圧倒したデストラほどではないのではないかという見方もできますしね
メインの武闘派はデストラとしつつ、きちっとこの辺りでゴーシュの戦闘力も見せてくれて良かったですね。
 >ザミーゴと手を組んだらあれこれと悪辣にやってくれそうですよね(邪笑)
ザミーゴがフリーハンドな実力派だとすると、上層部の誰に手を貸すかで勢力争いに変化が起きそうなのも、面白そうな要素ですねー。

『獣拳戦隊ゲキレンジャー』感想・第3話

◆修行その3「シオシオ!そうじ力」◆ (監督:渡辺勝也 脚本:横手美智子
「理央様が喜ぶのは勝利だけ。私には、理央様を喜ばせる義務があるの。愛の義務が」
闇の力全開の理央様と愛の力満載のメレ様は、今作を特徴づける要素の一つでもあり毎回楽しませてくれますが、ここまで突き抜けると色々とやりやすくなるようで、スタッフも役者さんもノリノリ感。
理央が甦らせて兵隊としているリンシーが、試しの間を突破する事で力を得、かつての自我を取り戻した存在が今作の怪人ポジションである怪拳士=リンリンシーと明かされ、バッファロー拳士が誕生。
リンシーと怪拳士のデザイン上の共通項にも納得がいき、戦闘員→サナギマン→イナズマン、という敵方の3段変化は、面白いコンセプトです。
激獣拳士達はそれぞれ訓練中で、「暮らしの中に修行ありじゃよ」と猫マスターから雑巾がけの特別メニューを科されるジャンだが、その最中にバッファロー拳士が街で暴れ回り、立ち向かったゲキレッドは正面からのぶつかり合いに敗北。リンリンシーの肉体に慣れていない牛が撤退して窮地を脱するが、真っ向力勝負に負けた事にショックを受けたジャンは、ランの速さやレツの技を真似しようとして迷走。
ひたすら雑巾がけを推奨する老師の修行に納得が行かないジャンだが、真咲は老師がジャンの長所を伸ばす事を考えているのだ、と諭す。老師がジャンに与えたキャッチコピー、それこそががジャンの長所、すなわち――強靱無比な肉体と圧倒的な馬力。
「決して、ファンタスティック・テクニックでも、オネスト・ハートでもないわ」
正直このキャッチコピー名乗りたい?と暗に匂わせる真咲さんが、現役時代にいったいどんなキャッチコピーをつけられていたのか、大変気になります。
というか事務所の社長にキャッチコピーつけられて名乗りを強制される激獣拳士とはすなわち……80年代アイドルだったのか(と気付いてアイドル歌手時代の伊藤かずえさんがどんなキャッチコピーだったか探してみたのですが、特に引っかからず)。
なにやら臨獣拳アクガタとの深い因縁の発端が垣間見えた気がしますがとりあえずアイドルの事はさておき、“修行による成長”というテーマを物語の中心に持ってくるにあたって、あまりにも禅問答に過ぎると現代的ではないし、かといってロジカルにしすぎると幻想性と融通が失われる(延々と走り込みとかしても戦隊的には面白くならないわけで)、という説得力のバランスをどう取るかは難題だったのかとは思うのですが、シャーフーと真咲、二人の導き手を置く事で、老師の神秘性を損なわないようにしながらメンタル面のフォローを入れて円滑に進める、というのは第2話に引き続いて良いバランス。
先輩拳士の位置に中年男性を配すると大概、必要以上に胡散臭くなってしまうのですが、伊藤かずえさんというキャスティングが、適度に信頼できそうで適度に正気そうという良い所を突いていますし、どのぐらい仕事しているのかは謎ですが、現代スポーツ科学に関わる会社の重役、というのも上手い設定になっています。
……まあシャーフー、細かい部分は真咲がフォロー入れてくれるの前提な感があって、弟子に甘えすぎな気はしますが(笑)
「猫! 修行して勝つ、だ!」
真咲の言葉に老師を信じる事にしたジャンは、炎の雑巾がけでそうじ力を修得し、まあつまり、筋肉は光だ!!
その頃、パワー一辺倒のジャンでは牛には勝てない、と先に出撃していた青と黄は、リンシーを捨て駒に使う牛の戦法に追い詰められていた。
「卑怯! それこそが、臨獣殿のやり方ぞい!」
今作における「邪悪」とは何か、を今回も強調した上で、青黄が追い詰められた時、修行を終えて駆けつけるジャン。
「やめろ! ゾワゾワの牛野郎!」
「やめろとは、儂にほざくか小僧!」
「へへーん、ほざく!」
ジャンは主題歌をバックにビースト・オンし、いかにも渡辺監督らしい演出なのですが、この主題歌もまあ、流れ始めると大概なんでも許せるようになって危険(笑)
ゲキレッドは牛の突撃を鍛え上げた雑巾がけで正面から粉砕すると、雑巾絞りの要領で角をねじって投げ飛ばし、トドメはその体を雑巾に見立てて地面にこすりつけてから爆発物に向けて投げつけるという、酷いフィニッシュ。
「ランとレツが先行ってくれたから、その間俺、修行できた。すっげくなったから!」
ここで、仲間への感謝、という意識が入ったのは良かったです。
牛拳士が巨大化してゲキトージャにバーニングアップし、巨大戦のスタートを青信号で表現したのも秀逸。……にしてもゲキトージャ、足下まで映さないと、色が赤しか見えないのは(今後の変形合体の都合もあるのかもですが)、ちょっと大胆すぎたような(^^;
今回も実況のバエが登場し、前回妙にゲキトージャに肩入れしているなとは思いましたが、名乗りを聞くと激獣フライ拳で、80年代アイドル派閥なのですね。
四つん這いとなった牛の突撃などは、従来無かった感のある迫力の映像で、尺を長く採っている事もあって、巨大戦で新しい事をやろうという工夫がかなり見えます。前回はやる事が多くて忙しかった事もあり意欲先行で空回りしている感じが強かったですが、今回の巨大戦の見せ方は面白かったです。
ゲキレンジャーは3人の力と技と根性だとあんまりなので今回から速さに修正されたトライアングルにより、ゲキスピンキックで牛を撃滅。ランとレツの雑巾がけ修行のお宝映像(弟子が思い上がって禁断の秘拳とかを求めた時の対策用に、日常の恥ずかしい映像集は全て記録されています)でオチをつけながら、ジャンは、「修行して、勝つ!」を覚えた!
一方、臨獣殿には何やら出オチ感満載の五毒拳が登場し……つづく。
「ふ……五毒拳、おまえらが、俺の渇きを癒やしてくれるか」
理央様、出番少ないながらも常にアクセル全開で、大変楽しいです(笑)
ただ今回、あまりにも牛拳士が馬鹿過ぎて、リンリンシー選抜試験そのものに大きな不安が生じる事になりましたが、獣の力に知性はいらないのか。
次回――理央様が、本編で、脱いだ!