戦国時代から二次大戦頃まで、架空戦記ものというのは固定ファン層が堅実な為か、毎月それなりに刊行されるのですが、戦国ものの場合、織田信長が本能寺で死なないか、徳川家康が石田三成か真田幸村か場合によっては大谷吉継辺りにこかされるというのがよくあるパターン。
思わず筋を読んでむっとするのは心が狭いのでしょうか(笑)
中学生の頃、それこそ三国志にはまりきっていた頃に読んだ『反三国志』が凄まじくつまらなくて、当時けっこうなお金を出して買ったのに途中で投げ出して以来、架空戦記ものに対してちょっとしたトラウマというのもあるんですが。
『反三国志』は何がいけないって、勝つのに理由が無いんですよねー。基本的にただひたすら蜀が勝つだけで、大雑把な話、関羽が強いから勝った、張飛が(以下略)、馬超が(以下略)、みたいな話。
あれは酷かった。
……今ちょっと調べたら、どうも当時(中華民国の時代の作品)の世相風刺が入っていたらしいという説が有ったり無かったりもするようで。作者も、作家でもあるけど政治家でもあった人らしい。