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『手裏剣戦隊ニンニンジャー』感想・第10話

◆忍びの10「ヒーハー!金色のスターニンジャー」◆ (監督:加藤弘之 脚本:下山健人)
好天が謎の襲撃者に襲われて負傷(?)。怒りの天晴は好天に変装して囮になると襲撃者を誘き寄せるが、おでん屋台へ突然の銃撃を行ってきたのは、ギターを背負った渡り鳥……その正体は、前回ラストでニンニンジャーを助けた、金色の星頭ニンジャだった!
という、追加戦士スターニンジャー本格登場編。
先に好天を襲われたり、屋台に銃撃をされたりしたものの、3方向から囲んで銃撃を浴びせ、死角から仕留めに行く辺り、ニンニンジャーの忍タリティもだいぶ上昇してきた感じがあります。
かなり力の入った肉弾戦で、赤を上回る戦闘力を見せる星は、自称・妖怪ハンター、その名をキンジ・タキガワ。ニンニンジャーが既にメジャー妖怪を何体か封印してしまったのを知ってショックを受けるのは、やや強引でしたらが落差としては面白かったです。
妖怪反応を感知した星はニンニンジャーをスルーして妖怪ハントへ向かい、呆然と取り残されるニンニンジャーだが、風花は謎の渡り鳥に、どこか憎めない親近感を覚えるのであった……。

妖怪ハンター

アメリカンニンジャ

ウェスタン風味 → ガンマン → シェリフスター → 星

ギター → ロックンロール

渡り鳥

渡世人 → あっし

と、辿ってきた思考経路全てを盛ってみたみたいなスターニンジャーは、アメリカニンジャだけど顔が純日本人なのも含めて(日系人という設定かもしれませんが)ちょっと盛りすぎで見ていて落ち着きません(^^;
ロックンローラー辺りで止めて良かったと思うのですが、どうして渡り鳥まで行ってしまったのか。
…………そういえば、前作『烈車戦隊トッキュウジャー』のザラム(明)が、特に理由の言及なく、ウェスタン調の服装でしたが、東映の上層部で今、小林旭が熱いのか。2年がかりのネタなのかもしかして。
そして、当然わかってやっているとは思うのですが、東映で渡り鳥モチーフというと、どうしても伝説のあの人が想起されてしまうわけで、ますます落ち着きません(笑)
まあこれは、戦隊が既に3世代を意識して作っていると思うと、そういうネタなのだろうなー。
ネタといえば、妖怪に襲われた工事現場の人にすがりつかれて冷たくあしらう所で、間違いなく
「あっしには関わりのねえ事でござんす」
と言うと思ったら言わなかったのですが、あんな前振りまでしておいてどうして言わなかったのかしら。
そんなスターだが、自分を盾にして逃げ遅れた子供を救い、その姿に風花は、無茶苦茶ぶりが天晴に似ている、と親近感を覚えた理由に気付く。そして、意識を取り戻した(寝たふりをやめた?)好天により、星はアメリから追ってきた刺客というわけではなく、妖怪ハンターにして好天の大ファンという、押しかけ弟子志望であったと判明。
……ただでさえ風花がプチ天晴に寄ってしまった所に、また天晴みたいなのが増えてしまいましたが、大丈夫でしょうか(^^;
希望を持てる材料としては、初めて、同年代で天晴より強いニンジャが出てきた、という所ですが。多少の初登場補正はあるでしょうが、スターは明らかにアカよりも上位のニンジャとして描写されており、これを受けて天晴にも変化の欲しい所です。
……喧嘩と本番に強い、という特徴で上回られてしまうと、天晴、要らないよーなという根幹を揺らす説も浮上しますが。
6人は見事に妖怪を封印するが(スターが記念に写真を撮ったり、戦闘終了後に足形を取るというネタは面白く、今後も妖怪ハンター属性は活用してほしい)、好天がお互いの闘争を煽ってガソリンを投下。そして闇の底では、蛾眉雷蔵が職場復帰しようとしていた……正直今、話の流れが蛾眉さんの方に全く向いていないので、ドタバタの内に始末されそうな不安が加速度的に募りますが、大丈夫か蛾眉さん!
今回明かされた情報の範囲では、物語の大筋と特に関わりなく「妖怪ハンターで押しかけ弟子志望」のスターですが、何故か手裏剣忍法使えて、何故か変身できて、何故かオトモ忍を持っているので、いずれ、その辺りの理由とニンニンジャーが繋がりそう。……或いは、この世界のニンジャには当たり前、という可能性もあるけど。
ところで、伊賀崎→伊賀、加藤→飛び加藤、百地→百地三太夫、だろうから、キンジ・タキガワは滝川一益織田信長に仕えた戦国武将。甲賀出身とされ、忍者説もある)からでしょうか。「松尾」だけずっと悩んでいるのですけど…………て、あれ、今急に閃いたけど……もしかして……「松尾芭蕉」??(^^; もしそうだったら、色々凄いな……芭蕉ニンジャ説を採るのか(劇中でネタになったりしそう)。
――次回、遂に発音にダメ出しされる。