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『特命戦隊ゴーバスターズ』感想18

◆Mission21「さらば ブルーバスター」◆ (監督:渡辺勝也 脚本:小林靖子
……やってしまったーーー。
通常、1回視聴した後、もう1回流して展開や台詞のメモを取りつつ感想を書くのですが、それをする前に録画を削除してしまいました(^^; 折角、色々面白い回だったのに……。
というわけで今回、台詞は全て記憶に基づき適当、その他全体的にうろ覚えとなります(^^;
空調設備の故障で司令室の室温が上がってしまい、タイミング悪くトレーニング直後だったリュウジが熱暴走。……凄くつまらなそうに、ブラックリュウジの肩を揉むオペ男(笑)
諸悪の根元を成敗とばかりに黒木司令に殴りかかろうとするリュウジが、惜しくも限界が来て倒れた頃、ゴリサキはマサトに相談を持ちかけていた。ヴァグラスとの激しい戦闘が続く中でリュウジの熱暴走の回数が増え、身体検査の項目にも「再検査」が並ぶリュウジの体を心配するゴリサキに対し、マサトは非情な推測を告げる。
「このまま何度も熱暴走を繰り返すと、リュウジは死ぬ。………………なーんちゃって」
が、ゴリサキは「なーんちゃって」を聞かずに慌ててリュウジの所へ戻ってしまい、ここに大騒動が幕を開けるのだった……。
電磁戦隊メガレンジャー』で似たようなネタをやりましたね(笑)
一方、前回の接待に味を占めた社長から更なる接待を求められたエンターは、むしろこっちが接待してほしい、とは口には出せず、それとなく社長を誤魔化すと、エネトロンを集める為にダンベルロイドを作り出す。
ダンベルロイドにダンベルを渡された人間は、強制的にダンベル体操を行う事になるのだ!
「君たちの敵はなんだ? アカか? ファシストか? それとも会社か? いーや、自分自身だ! そーれ、1・2! 1・2!」
みたいな感じで、CV:小杉十郎太さんノリノリで非常に面白かったのですが、誰ださくっと録画消したの。そうだ、自分自身だ!
ゴリサキからリュウジに迫る危機を伝えられ、気絶したリュウジをそのままに2人で出撃した赤と黄だが、見事にダンベルを渡されてしまい、マッスルマッスル! 敵がエネトロン切れで撤退してくれましたが、2人だったとはいえ全く手も足も出ず、実質的に完敗(笑) けっこう珍しいような。
基地へ戻ったヒロムは、バディロイド達と示し合わせると強引にリュウジに引退を勧告し、オペ男を新たなブルーバスターに選出。何が何やらわからない司令に疑いの目を向けられるがダンベルが再出現し、オペ男を引きずって出撃。……だが勿論、変身できないオペ男(ワクチンが無いと変身できない模様)は出撃した格好だけ付けて、基地へとんぼ返り。
オペ男は冒頭ブラックリュウジの肩を揉んだり掴みかかられたりだけだと可哀想な扱いでしたが、ここで普段と違う動きをするシーンがあったのが良かったです。
一方、基地では司令がオペ子からリュウジの事情を聞かされるが、ヒロム達の露骨な隠し事を気にしていたリュウジが、扉の外でそれを耳にしてしまう。
(次に熱暴走したら、命が危ない……)
衝撃を受けるリュウジだが、戻ってきたオペ男からジャケットと変身ブレスを奪い取ると、覚悟を決めて出撃。誤解が誤解をヒートアップさせていく中、司令は話の出所を確認。
「陣?! …………なんでそれで誰も疑わなかったんだ……」
沈痛な面持ちになる黒木司令は、陣と絡みだしてから、ようやく面白くなってきました。マサトの加入で一番改善されたのは、間違いなく司令。
司令が真実に気付いた頃、金と銀の加わったゴーバスターズは、ダンベルに大苦戦していた。スタッグはあっさりダンベル体操の罠にはまり、ハッスルハッスル!
ここで、ダンベルにあおられて体操するJに「俺に勝つのは、俺だけだ」という台詞があるのですが、これはもう、「ゴセイナイトは許さない」オマージュという事でよろしいか(笑)



グランディオン 私より熱い ヘッダーはいない筈
居るならば 明日の私だけ 何も残らない 残さない それでいい
断罪! 許さない 鉄槌! ナイトダイナミック
容赦はしない 敵をバニッシュ


……すみません、また興奮して横道に逸れました。
巨大ダンベルに潰されて身動き取れない赤・黄・金だが、そこへ、決死の覚悟を決めたリュウジが駆けつける。悲壮な決意を固めたその姿と赤と黄の話に、Jに頼んだ伝言が届いておらず、誤解が解けていない事を知る金。
次に熱暴走したら、死ぬ――それでも、仲間達を守る為、リュウジはブルーバスターに変身して最後の戦いに身を投じる!
「話大きくなってるしぃ!」
青は凄まじいパワーでダンベルを圧倒し、かつてない迫力でシャットダウン。一方、一緒にダンベルの下敷きにされていた金の口から真実を聞いた赤と黄だが、すっかり自分の境遇に浸ってしまったリュウジに、何をどう伝えればいいか困っていた。
結局、金と銀が逃げ腰にダッシュしながら冗談であった事を伝え、バスターヘラクレスを召喚。そのままメガゾードと戦って逃げ切りをはかろうとするが、怒りのリュウジがゴリラを召喚して戦闘に加わるとヘラクレスを吹き飛ばし、猛然とメガゾードを撃破。そのままの勢いで、ヘラクレスにミサイルを雨あられとぶつけるのであった(おぃ)
最後のゴリラミサイル(弾薬は国民の血税です)はちょっとやりすぎだと思いましたが、誤解の連鎖と話が倍々になっていく伝言ゲームがテンポ良く展開。前回、前半戦を綺麗にまとめ直し、ある種のリスタートを切った所で一息入れて閑話休題ギャグ寄りの回でしたが、いい方に振り切れていて、面白かったです。
また、外に出るオペ男、泣きながら語るオペ子、素っ頓狂な声をあげる黒りん、顔の引きつるマサト、強引な猿芝居を打ったり真実を言いよどむヒロム、など、各キャラにいつもと違う役割を与え、幅を広げたのも高ポイント。当人達が真剣なほど面白くなるわけで、命の危機を知ったリュウさんのシリアスな芝居や、演出の緩急の付け方も良かったです。
怪人も含めてコメディとして完成度が高かっただけに、黒りんが「あのヒロムがあれほど動揺するとは、リュウジの存在は大きいようだ」とかリュウジを持ち上げて綺麗にまとめるのはいらなかったような気もしますが、まあその辺りは、作風としてギャグに行き過ぎないようにしたかったのか。
――次回、ヒロイン不在のゴーバス砂漠に、グレネード(byヴァシュロン)が炸裂するのを、君は見たか。