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拳聖……(風評被害)

◆タイキさん
 >丁度スタッフが世代交代を迎えていた過渡期だったこともあるので、その辺りの過渡期の苦労が特に初期は見て取れますよね。
95・96・97は改めて戦隊の転換期だったなと思いますが、そこを乗りきって次代に繋げていったのは、高寺さんの功績の一つですよね。
 >だから「ギンガマン」の時は「メガ」の反省を踏まえて企画の立ち上げから相当話し合って設定を詰めに詰めた
銀河戦士はやはり、背骨の強さ、設定と物語のきちっとした融合、というのが目立ちますよね。
 >普通「俺たち、正義の味方だからさ!行くぜ!」なんて生身の人間が言うとクサい感じがしますが、この作品だと不思議とそういう嘘臭さがなく
何が最大のポイントだったのかは難しいですが、そこのバランスが非常に、気持ちいい作品でしたね。
 >例えば70・80年代でも「ゴレンジャー」「サンバルカン」「チェンジマン」辺りのような職業軍人戦隊はスタート時点で準備万端
準備型も、準備していた所に先制攻撃を受ける系と、侵略組織が出張ってきた所を満を持して迎撃系に別れるのも、面白いところですね。
 >死にかけた走輔たちをボンパーがゴーオンジャーにしてしまう下りはデンジ犬アイシーがやってたことをコミカルにやってる感じで、ボンパーの中にアイシーやピーボの遺伝子が見えました(笑)
ボンパーさんは、容姿や言動のかわいらしさで誤魔化してますが、本質的に悪魔の機械生命体だと思います(笑)
 >そう考えるとあの掴み所のないフワッとしたキャラなのも納得が行きますね。歴代でもこの造形って中々居ないなと思いました。
塚田P作品というくくりだと、後の『W』のフィリップが、社会と接続していないイノセントな存在(だった)、という位置づけで延長線上といえるかもですね。出会ったのが、拳聖でなくて、本当に良かった……。

お引っ越し

過去記事の引っ越しが完了したので、今回から『ルパパト』感想は新ブログの方に移行しました。
〔『快盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー』感想・第32話〕
過去記事は諸事情により手動での引っ越しになった為、コメント欄は反映されていません。申し訳ありませんが、ご了解願います。
以下レス。

卵は物価の優等生!

◆タイキさん
 >ギンガマンの第1話と比べてみたのですが、同じ王道系でも見事に順序が真逆ですね。
そういえば見事に。こういうのも、並べて比較してみると面白いかもですね。00年代に入ると、導入からまず変身してのアクションをフックにする、というイメージが強いですが。
 >多分高寺Pの場合「何故その戦士が出てくるのか?」という出自から説明していく
言われてみれば『カー』『メガ』『ギンガ』と、3作全てヒーローの誕生に焦点を合わせる作りですね。『メガ』はその辺りも微妙に揺らいでいたのが、やはり迷いのあった所なのかなと改めて思わされますが。高寺さんはその辺り積み上げてからでないと、自分の中で納得して話を転がせなさそう、というイメージがあります(笑)
 >改めて見直してますが、ただ無邪気でお調子者な範人に対して軍平面倒くさいですね(笑)
『ゲキ』を踏まえると配色も面白いですが、追加戦士っぽいスタンスですよね(笑)
 >何やら鳴り物入りで登場したから何か鍵でも握ってる人物かと思いきや2話目で「かっこよすぎる…!」ですからね。
この軽さが、『ゴーオン』のいい所だと思います(笑)
 >やっぱり根っこは走輔と似た者同士なんだなと思いました。
走輔と軍平って、「ヒーローの信仰者」という位置づけなのだろうなーと。で、走輔はヒーローになった“自分自身を信じられる”のに対して、軍平はあくまで“自分が信じられるヒーローになりたい”んですよね。
 >この辺り「戦いに際してどれだけ準備が出来ているか?」もまた大きな違いではないでしょうか。
ああ成る程、「戦士の比較」という観点で見ると、そこを強調する為に「後援組織のない貧乏戦隊」である意味、というのが狙いとしてあったのかもですねー。『ゴーオン』って「正義」は問わないけど「ヒーロー」を問う作品なので、追加戦士との格差はまさにそういう文脈でしょうし。
◆スピリットヒューマンさん
 >ゴーオンジャーは10年前に特に理由なく途中で視聴をやめてしまった作品なのですが、名作だとこのブログで拝見して気になっていたのでやっと見ることができてよかったです。
おお、それは何よりです。『ボウケン』からの流れでいうと、會川さんがキレキレの仕事です。
 >デカ(大人)→マジ(子供)→ボウケン(大人)→ゲキ(子供)ときて子供向けを繰り返したのだなと初めて気がつきました。
主要視聴層の2〜3年サイクルを考えて、高め狙いと低め狙いを繰り返す、みたいな考え方なのかなとは思うのですが、『ゲキ』を通して見ると、低めと見せて最終的にかなり高めに入ってくるので、『ゴーオン』はもっと明確に低めを、という事になったのかもですね。
 >…なんとなく違和感を覚えますが、たしかにそうですね(笑)。
千明とか庶民枠も居ますが、『シンケン』は特に強調されないけど基本ハイソなんですよね(笑) 特に強調されないのが肝というか。
◆chi-chanさん
 >こういう描写から「ヒーローだって家や生活費が必要なんだよ!」とリアリティを感じさせるのが戦隊の良い所ですね。
もともと政府組織から始まったので、民間人戦隊になっても所属背景を描くのが自然、という流れがあったのでしょうが、戦隊はこういうバリエーションが豊富で、単純に楽しいですよね。
 >平成ライダーに入ると旅人や学生、フリーターに定職持ち、定職の延長線上でライダーに職業ライダーと色んなパターンが出てくるのが興味深いです
当初のリアリティ付加の効果から、活動の自由度を上げる為のふんわかした職業にするか、逆に職業を物語と密接に繋げるか、という二つの路線が出てくるのも面白いですね。