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未来予報はいつも晴れ

◆タイキさん
 >良くも悪くもアニメ臭い演技と世界観なのが気にはなりますね。
少年マンガ的な要素を強く意識したのはわかるのですが、主人公としてあまりに魁の扱いが良すぎるんですよねー(^^; もう少し、反省とかしてくれればまた違ったのですが。
 >ましてマジレンジャーはスタートダッシュがあれですからね…拘りが強いのは分かるんですが、
 >それが時に頓珍漢な方向に行ってしまいがちな方ですね。
マジレンは、やりたい事は何となく伝わってくるのだけど、一番最初にあらぬ方向に思いっきりボールを投げてしまったという(笑) 先生出てきて角度が修正されるまで、あまりに長すぎました(^^;
◆kanataさん
 >最後の最後になってなおグダグダなのが、いっそジバンらしいと言っていいのかどうか……
……1年間、事故満載でした。
 >ジバンまでガルボさんの口車に乗せられ負けた気分になっているのは何故ですか(−−;
直人さんの脳が(以下略)
 >ハリーボーイ&柳田さんの自爆も思い切りとってつけたような展開で、必然性すら怪しいですし……
完全に二人を殺す為だけの展開で、前後の辻褄全く無視という酷さでしたね(^^; ハリーボーイはともかく、どうして柳田が死ぬと視聴者が盛り上がってくれると思ったのかが、最大の謎です。
 >そしてバイオロン基地の所在なぞ、戦闘員をつかまえ締め上げれば簡単に分かったぽいですけど!
あれは、凄く、酷かったですね……あまりにさらっと酷かったので、どうでも良くなったレベルで(^^;
 >その秘書さんたち、明らかにガルボより貢献度高かったのですが……そしてガルボよりずっと古参のはずなのですが……。
この手のポジションとしては割と当たりだったので、最後の使い方、勿体なかったですねー。
 >ラストシーンに関しては、直人もすぐ死ぬ前提の描写かと思われます。今更のように寿命のタイムリミットを伏線として拾った形でしょう。
最後にお墓参りしていくのも、死のイメージを匂わせていたりはしますよね。ただこうなんか、そういうちょっと切ない解釈をしてやっていいものだろうか、なんて事を思うわけです(笑)
 >……直人さん途中で既に一回もう死に直して、強化再生されちゃってますけどね!
あーそうか! 解釈としては逆に、そこで一度リセットされているので突然フリーズするという不具合が修正されている、という方向性も有り得ますね。まあどちらせにせよ、真実がわかるのは五十嵐博士だけで、直人はいきなりぽっくり逝くかもしれないし逝かないかもしれない、という不安定な余生を送る事になるのでしょうが……。
 >それでも不快なだけのコメディリリーフだった前半よりは、ご都合的にまともな人物へ化けた後半の方が好きですけど。
村松はなんだかんだで後半の方がいいですよね(笑) 下手するとコスモ編終了後にフェードアウトするかと思いましたが、最終回にも何故か見せ場作って貰えましたし。
 >ギバ様の思想と正体がほとんどコスモさんの焼き直しだったり、
たぶん、ギバ様の正体設定(案)が、テコ入れの都合で、まんまコスモに流用されたのでしょうねー(^^; 前半、秘書ズがヒトデ体に変身したり、宇宙生物っぽい感じありましたし。

『機動刑事ジバン』最終回補足

最終回、あまりにあまりなクライマックスバトルに呆然として、そのダメージが残る中でとりあえず感想はまとめたのですが、少し落ち着いた所で、“ヒーロー物としてのジバン”について、若干の追加考察を。
ヒーロー物としての『ジバン』を見る時、最終回の一つ大きなポイントは、

「人間共も、科学の名の下に平気で命を弄び、自分の欲望だけを満たそうとしている。この地上で、誰も命を大事にしているものなどいない。バイオロンとどこが違うというのか!」
「ふざけるな! この地球では、生きとし生けるものが全て命を尊び、大切に育んでいる!」

というギバノイドとジバンのやり取り。
ジバンの反論の後に、ギバノイドが「じゃあどうして俺が生まれた?」と返すとジバンが詰んでしまうという実に情けないやり取りで、今作の物語的積み上げの足りなさを決定的に証明するトドメの一撃となりました。
せめてこの辺り、誤魔化す構成にしておけば良かったのに、何故か正面から突撃した事で、ジバンが大クラッシュ。一応51話で、これまでずっと便利用語として使ってきた「愛」を、「本当の愛とは薄っぺらい優しさを切り捨てる事!」と一昨日の方向に独自の定義づけを行ったのですが、方向が一昨日だったので、勿論、テーマ的なものとは全く関わりませんでした。
ジバンは一応、「愛」とか「命」を定期的にお題目として掲げてはきたのですが、物語中においては延々と「バイオロンを抹殺する為のヒーロー」であり、その中で語られた愛は「まゆみちゃーん、まゆみちゃーん」という私情にまみれた愛であり、むしろそれが終盤になればなるほど強調されてしまった為、全人類的なアガペーと肉親に対するラブが、当然作劇の中で噛み合いませんでした(ゆえに、まゆみちゃんを実の妹にしてしまったのは、本当に大失敗)。
内実の違うものを便利用語にまとめようとして破綻する、というままある話なのですが、物語の説得力も、ヒーロー個人の説得力も、共に持ち込めなかった、というのが残念ながらヒーロー物としてのジバンの着地点でありました。
そんなジバンはラストでは、まゆみちゃんへの手紙の中で、世界にはまだまだ命を大切にしないものが数多く存在する、とギバノイドに対する自分の発言を否定(^^; だが何故ならそこには悪があるからだ、と強引に修正。そして世直しの旅へ――という旅立ちエンドは定番ではあるのですが、ジバンの場合そもそも公権力を背景としたヒーローだったので、ここで権力を捨てて、個のヒーローとして新生する、というのはちょっと面白い。
今後、抹殺行為の法的根拠が無くなりますが。
ジバンの公権力ヒーローというコンセプトは、結局、公権力と巧く噛み合わなかったのが残念な所。クイーンコスモ戦を経て最終的にはバイオロンと戦うヒーローではなく、地球を守る為に戦うヒーローにすり替わってしまいましたし(それも直人自身の意識の変化ではなく、柳田の台詞などで外堀から変えられてしまっている)。
また、前半曖昧にしていたツケで、最後まで警察関係者がバイオロンについてどのぐらい把握しているのかよくわからなかったのも(最終的に少なくとも洋子先輩と村松は認識していましたが、さすがに何度も怪人に遭遇したからですし)、マイナス。情報認知の線引きをハッキリしなかった事で、物語そのものが不安定になってしまいました。
この辺りの失敗は、明確に警察組織の一部署となった次作『特警ウインスペクター』などに活かされる事になり、後の『特捜ロボジャンパーソン』で法と公権力が吹き飛ばされる事になります(笑)
ブルースワット』がまだ未見なのでそこまで繋がっているのかわかりませんが、『ジバン』〜『ジャンパーソン』までは目に見える流れがあるな、とハッキリわかったのは、『ジバン』を見た数少ない収穫(^^;
二つ遡るとメタルダーもそもそも税金で作られている筈なので、そういう視点では公権力と関わりの薄い『ジライヤ』の異彩さが改めて浮き彫りになる所でもあります。
というわけで、ロンリーヒーローへの道を歩み出した直人/ジバンですが、「この地球では、生きとし生けるものが全て命を尊び、大切に育んでいる」という理想を現実にする為に、それ以外を悪と断じるという思想、『ジバン』の行き着いた着地点は“臭い物は、抹殺する事も許される”であるな、と(笑) まあそれはそれで、今作のテーマとしては貫かれているという事なのかもしれません。
さて、直人/ジバンは誕生編(第11話)において、改造手術の影響により「君の命はいつまで保つかわからん」と言及されており、ラストの旅立ちは、まゆみちゃんの前で突然機能停止に陥るという悲劇を避ける為、敢えて残された余命で悪と戦い続ける道を選ぶ……そしてまゆみちゃんとの間に「いつかの未来での帰還の約束」をする事で、田村直人/機動刑事ジバンは、エターナルなヒーローとして昇華する、と考えると、ヒーロー性も増し、ちょっと切ない叙情感溢れるエンドになるのですが、が、そういう格好いい解釈したくないなーというのが、『ジバン』に対する私の偽らざる本音です(笑)
ここまでこれだけぐだぐだだったのだから、『機動刑事ジバン』は、どこまでも、ぐだぐだであるべき!(おぃ)
で、kanataさんから頂いたコメントで閃きました。
直人/ジバンは劇中で一度、スペースマッドガルボとスペースサイノイドの攻撃で死亡が断定されており、その際の謎コンピューターによる再生強化により、不具合による寿命の問題が解決された可能性があるのでは、と。
まあこれは勿論、“こういう解釈の余地がないこともない”程度の話ではありますし、そもそもそれなら、謎コンピューターを隠し、ジバンの不具合を修正できるのに修正をしなかった理由がわかりません。
――――だがしかし、それが最初から意図されたものであったならば。
「ジバン計画」の問題点、それは人間の改造手術という些細な倫理上の問題などではなく、個人に強すぎる力を与えてしまう事にあった。この、ジバンそのものの反逆と暴走という危険性を防ぐべく用意されたリミッターが「少女まゆみ」であり、「寿命」の問題だったのだ。ジバンが機能停止の危険性を抱えているのは、瀕死の五十嵐博士による未完成の手術の結果ではなく、ジバンの裏切りを防ぐ為に当初から仕組まれた計画の一端だったのである。
そしてジバンが任務を真摯に遂行し、外付け良心回路であるまゆみがそれを一定数認めた時に、ジバンに更なる力を与え寿命の延長を自動的に行う為に密かに建造されていたのが、謎コンピューター(恐らくボーイにはこの辺りの裏データがプログラミングされていたのが、ハリーボーイに悪魔合体した際に失われたのだと思われます)。
そう、ジバンが改造人間として善行を積めば積むほど寿命が延びるという、すなわち……
ぜんまいざむらい』システム!
……ハッ、真面目な話をするつもりが与太話にズレた挙げ句、恐ろしい真実に辿り着いてしまったかもしれない(待て)
そしてこのシステムの発動キーが五十嵐博士の墓石に用意されていた事を考えると、五十嵐博士は実は生きている!!
……まあこれは、生前から墓石を用意して仕込んでいたと考える方が妥当でありますが。
ちなみに、「五十嵐博士・真の黒幕説」は途中でちょっと思いついたけどベタすぎて面白くないので文章にはしなかったのですが、本編見る限りほぼ黒幕だったという(笑) 廃液処理場から歩み去るギバノイドの姿を見つめる五十嵐博士、というワンカットは、わざわざ役者さんを呼んでまで撮る必要があったのか。
長年暖めていたジバン計画(改造人間の制作)の予算を確保する為に人類への悪意を見逃したようにしか見えなかったのですが。
かくして世界各地で悪と戦う直人/ジバンは、その背後に共通する、“ある人物”の影を感じる。まさか五十嵐博士は生きているのか、ならば何故姿を隠したのか、ジバン強化システムの真実、ジバン計画に秘められた野望、まゆみの秘めたる力の正体、宇宙を汚し、命を弄ぶ、本当の邪悪が今、その姿を現す――。
続きは、ジバン×ジライヤ×ファイヤー、3大ヒーロー競演の劇場版で!
……えー、ぐだぐだでオチがつかなくなてきった所で、こんな感じで。

『仮面ライダーキバ』感想30

◆第45話「ウィズユー#最後の変身」◆ (監督:長石多可男 脚本:井上敏樹
音イクサを痛めつけるキングだが、割と思いっきり、エンペラーのフィーバーキバまっしぐらを食らう。
「貴様……真夜と、音也の子供……許せん、許せん、許せん!!!」
嫁と浮気相手の子供が青年になって目の前に居るって想像を絶する心の痛みです(笑) キングは劇中で描写された悪事の200倍ぐらいの精神的ダメージを受けているので、どんどん、可哀想になってきた(涙)
怒りの咆吼でキバットバット2世を弾き飛ばしたキングは、ダークキバの変身を解除し、ファンガイアとしての本来の姿?キングなバットファンガイア(キングだけにオオコウモリ?)へと変貌。過去編のラスボスという事もあってか、いっそ、ダークキバより格好いい(笑)
親子は怒りのキングバットから何とか逃走し、音也は渡の制止を振り切って真夜とのデートに向かう。そこでキングの変身アイテムではあるが、むしろ真夜ラブなキバットバット2世から、「もう会えない」という真夜の伝言を聞いた音也は、真夜がキングから「音也と会ったら太牙を殺す」と脅迫されている事を知り、太牙を救いに行くと宣言。
ここで結局、真夜と普通に会って事情を聞いているので、キングの脅迫はジェラシーポーズの可能性が高く、ますます可哀想になっていきます。作劇としては、上記の様にキングがただの可哀想な元夫になりつつあるので、キングの悪辣さの強調という意図でしょうが。
2008年――太牙は深央の写真を見つめ、すっかりダメな人になっていた。
そんな若社長に立ち直って貰おうと「実は深央にトドメを刺したのは私です! 役立たずのクイーンは粛清したので、元の立派なキングに戻ってください!!」と力づけたビショップは当然不興を買い、殴る蹴るの暴行を受けて逃亡する。
渡が深央を殺しているとさすがに救いが無い(そして太牙との和解の可能性も限りなく低くなってしまう)という事もあってか、吹き飛んだ深央にトドメを刺したのはビショップだったと、真相が判明。渡が飛び出してきた深央を見て必殺キックにブレーキをかけていた事もわかりました。……どちらにせよ、太牙には殺意満々でしたが。
1986年――キングと対峙した音也は、キバットバット2世の力により闇のキバを纏い、ダークキバへと変身する。
「貴様、裏切るのか?」
「おまえが真夜にした事が気に食わん。そういう事だ」
成り行きの注目されたキバットバット2世は、「俺、真夜の事は好きだけどキングは割とどうでもいい」というシンプルにわかりやすい動機が判明。思えば真夜の初登場時に、シルエットでそれらしい姿が同行していましたが、さすがにこれは、もう少し前振りが欲しかった所。例によって例の如く、カットシーンに2世と真夜の会話があったりとかしそうですが、クライマックスの肝心な所だけに、数話かけて端々で接触させておくべきだったと思います。
息子の前でいつも以上に格好つけ続ける音也は、真夜と太牙を救う為に命を削りながら闇のキバを纏い、ドラゴン城へ潜入するとオブジェ化していた妖怪三銃士を回収。
ここに来て、音也最大の武器である「生命力」がその真価を発揮。思えばイクサの欠陥さえ、ここに至る伏線だった気がしてきます(笑)
悩める渡はゆりと音也の言葉を聞き、生き続ける事を決意。
「深央さん……僕、いいのかな、生きて」
名残のガラスから浮かび上がった深央は笑顔で昇天し、深央さん、(たぶん)お役御免。『555』から5年、すっきりした美人に育った芳賀優里亜というキャスティングにも助けられましたが、後半戦を引っ張ってくれたヒロインでした。
ダークキバがキングに挑んでいる間に渡は太牙を助け出し、戦闘中の衝撃でオブジェから解放された妖怪三銃士は、状況がよくわからないのでとりあえず逃亡(笑) キングが召喚した巨大ファンガイアがドラゴン城に融合して暴れだし、太牙を真夜に託した渡は、エンペラー変身。そのままダッシュでキバドラゴンへ、というシーンはスピード感があって格好良かった。
エンペラーはザンバットソードで巨大ファンガイアを成敗してドラゴン城を開放するが、ダークキバはキングバット手裏剣の直撃を受け、変身の解けた音也は倒れてしまう……。
渡不在の2008年では、使えない上司に見切りをつけたビショップが叛逆を決意し、街に繰り出して大量のライフエナジーを集めていた。その前に立ちはだかるのは、勿論あの男。
「この体、その全ての細胞が、正義の炎に燃えている。イクサ――爆現」
名護さんは、もういい加減、ツッコミ不能の領域に、いってしまわれました……。


◆第46話「終止符#さらば音也」◆ (監督:石田秀範 脚本:井上敏樹
湖畔の変なオブジェが気になる。
明らかに意図的に画面に入れているのですが、なんだあれ。
父を助ける為にキングに挑むエンペラーも敗れるが、音也は立ち上がると、イクサ変身。
「――変身」
からOPに入ったのは格好良く、ここで改めて、“もう一人のヒーロー”としての音也が格好良く決まりました。
だがイクサも遂に分解し、湖底に沈む(?)イクサナックル。父の死闘に渡は再びエンペラーへと変身し、音也も三度目のダークキバとなると、親子は共にキングへと立ち向かう。
(渡――人に流れる音楽を守れ。その為に戦え。渡、大切なものを守る為に……男は戦うんだ)
(渡、あなたは私の代わりに、あの人から受け取らなければならないの、命を)
(そうだ、僕は父さんの声に導かれてずっと戦ってきた。父さんと一緒に戦う事が、父さんと一緒の時間を生きる事が、命を受け取るって事なんだ)
親子共闘自体は熱い展開の筈なのですが、きっかけが次狼が渡を適当にタイムマシン部屋へ投げ込んだ事なので、どうも、素直に盛り上がりません(^^; 今更、タイムパラドックスがどうのとか言う気は全く無いし、多分これ、渡が居ない歴史では音也一人(と妖怪三銃士の手助け?)で勝っていたという事なのでしょうが。
ダブル月面野球キックが炸裂し、遂に倒れるキング。
「真夜……おまえは、俺のものだ……一緒に、地獄へ行こう……」
瀕死のキングは太牙を抱える真夜に光を放つが、太牙がバリアを張って反射し、その炎に呑み込まれる。
「新しいキングの誕生だ。いつの日か必ず、俺の息子が……お前達を倒す」
どうやらこの攻撃は、むしろ太牙の覚醒を促す為のものだったようですが、タチの悪い呪いといえば呪いとはいえ、最後に真夜に執着する辺り、キングはむしろ、泣ける人になりました(笑)
あと一応こちらも、親の因果が子に巡っているというポイントを入れてきました。
2008年――前回の戦いはすっ飛ばされ、名護さんは青空の会の会長になるべく、集票活動に励んでいた。
そして……
「太牙――長年尽くしてきた私にあの仕打ち。奴はキングにふさわしくない」
ファンガイアの頂点に立つチェックメイト・フォー――好き放題に暴れるだけ暴れて天国へ逝ってしまったルーク、仕事せずに男と遊び呆けてばかりのクイーン、そんな女に転がされながら引きずっているキング、……これまで数多のトラブルと事務仕事を処理し、たぶん陰では一般ファンガイアの人生相談とかにも乗っていたビショップ、こんな職場やってられっかぁぁぁぁぁ!!と、遂にキレる(笑)
ビショップは集めたライフエナジーで大量のファンガイアを復活させると、新たなキング誕生の為に更にエナジーを集めさせようとする。
(渡――人の中に流れる音楽を守れ。美しいものを守れ。行け、戦え、渡)
現代に帰還した渡はファンガイアを倒す為に外へ飛び出し、久々の登場で階段落ちを披露した静香を救出。更に名護と恵に迫るファンガイアを生身で叩きのめし、その迫力で退散させるなど、変質を表現。
すっかり因縁の敵となったビショップと戦うライジングイクサは恵をかばって大ダメージを負い、その影響か、目に異変を感じる名護……某作品で某キャラが似たような事になり、結局そのネタは投げ飛ばされて無かった事にされた事がありましたが、今回は活用されるのか(笑)
渡は深央の墓に花を捧げる太牙と再会。自分達が弱かったから深央を不幸にしたのだと、それぞれの弱さを認めて深央の死を乗り越えた二人は、しかし見つめる未来の違いから、決着をつけるべく対決する。だがそこへ大量のファンガイアが乱入し、ビショップは「自分が新しいキングを決める」と反乱を宣言。
女に溺れた若社長、とうとう、金と権力の危機!
1986年――別れの挨拶に、ゆりや妖怪三銃士の元を訪れる音也。ここは半ば霊体のような、思い切ってファンタジックな演出。
妖怪達は主が居なくなった影響で暴れ回るドラゴン城を押さえる為に城内で暮らす事となり、音也との友情が一番の理由でありましょうが、「散々悪さしてきたのだし借りを返せ」と、一応、劇中での因果を収める形になりました。
「頼んだぞ……次狼」
いずれ生まれてくる息子=渡の事を託され、黙って頷く次狼。過去編の、ある種もう一人の主役として、最後まで、格好いい役どころでした。特に台詞の無いラモンと力は、ちょっと可哀想(^^;
「逝っちまったか……」
そして――ゆりから教わった愛情たっぷりのオムライスを作り、真夜の為だけのバイオリンを奏でた音也は、その膝の上でゆっくりと目を閉じる。
(聞こえるか? 俺の音楽が)
(聞こえるわ。あなたの音楽は、私の胸の中で、ずっと鳴り響いている)
(そうだ。それでいい。それが俺の本当の、音楽だ……)
紅音也、使ったら死ぬ、と言われたダークキバを3回ぐらい装備した挙げ句、その後で渡を仕込む。
恐るべき、ヒーロー力。
音也に関しては、最終回後にでも。あと2話か3話という所でしょうか、次回、渡、コスプレ。