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『仮面ライダーキバ』感想30

◆第45話「ウィズユー#最後の変身」◆ (監督:長石多可男 脚本:井上敏樹
音イクサを痛めつけるキングだが、割と思いっきり、エンペラーのフィーバーキバまっしぐらを食らう。
「貴様……真夜と、音也の子供……許せん、許せん、許せん!!!」
嫁と浮気相手の子供が青年になって目の前に居るって想像を絶する心の痛みです(笑) キングは劇中で描写された悪事の200倍ぐらいの精神的ダメージを受けているので、どんどん、可哀想になってきた(涙)
怒りの咆吼でキバットバット2世を弾き飛ばしたキングは、ダークキバの変身を解除し、ファンガイアとしての本来の姿?キングなバットファンガイア(キングだけにオオコウモリ?)へと変貌。過去編のラスボスという事もあってか、いっそ、ダークキバより格好いい(笑)
親子は怒りのキングバットから何とか逃走し、音也は渡の制止を振り切って真夜とのデートに向かう。そこでキングの変身アイテムではあるが、むしろ真夜ラブなキバットバット2世から、「もう会えない」という真夜の伝言を聞いた音也は、真夜がキングから「音也と会ったら太牙を殺す」と脅迫されている事を知り、太牙を救いに行くと宣言。
ここで結局、真夜と普通に会って事情を聞いているので、キングの脅迫はジェラシーポーズの可能性が高く、ますます可哀想になっていきます。作劇としては、上記の様にキングがただの可哀想な元夫になりつつあるので、キングの悪辣さの強調という意図でしょうが。
2008年――太牙は深央の写真を見つめ、すっかりダメな人になっていた。
そんな若社長に立ち直って貰おうと「実は深央にトドメを刺したのは私です! 役立たずのクイーンは粛清したので、元の立派なキングに戻ってください!!」と力づけたビショップは当然不興を買い、殴る蹴るの暴行を受けて逃亡する。
渡が深央を殺しているとさすがに救いが無い(そして太牙との和解の可能性も限りなく低くなってしまう)という事もあってか、吹き飛んだ深央にトドメを刺したのはビショップだったと、真相が判明。渡が飛び出してきた深央を見て必殺キックにブレーキをかけていた事もわかりました。……どちらにせよ、太牙には殺意満々でしたが。
1986年――キングと対峙した音也は、キバットバット2世の力により闇のキバを纏い、ダークキバへと変身する。
「貴様、裏切るのか?」
「おまえが真夜にした事が気に食わん。そういう事だ」
成り行きの注目されたキバットバット2世は、「俺、真夜の事は好きだけどキングは割とどうでもいい」というシンプルにわかりやすい動機が判明。思えば真夜の初登場時に、シルエットでそれらしい姿が同行していましたが、さすがにこれは、もう少し前振りが欲しかった所。例によって例の如く、カットシーンに2世と真夜の会話があったりとかしそうですが、クライマックスの肝心な所だけに、数話かけて端々で接触させておくべきだったと思います。
息子の前でいつも以上に格好つけ続ける音也は、真夜と太牙を救う為に命を削りながら闇のキバを纏い、ドラゴン城へ潜入するとオブジェ化していた妖怪三銃士を回収。
ここに来て、音也最大の武器である「生命力」がその真価を発揮。思えばイクサの欠陥さえ、ここに至る伏線だった気がしてきます(笑)
悩める渡はゆりと音也の言葉を聞き、生き続ける事を決意。
「深央さん……僕、いいのかな、生きて」
名残のガラスから浮かび上がった深央は笑顔で昇天し、深央さん、(たぶん)お役御免。『555』から5年、すっきりした美人に育った芳賀優里亜というキャスティングにも助けられましたが、後半戦を引っ張ってくれたヒロインでした。
ダークキバがキングに挑んでいる間に渡は太牙を助け出し、戦闘中の衝撃でオブジェから解放された妖怪三銃士は、状況がよくわからないのでとりあえず逃亡(笑) キングが召喚した巨大ファンガイアがドラゴン城に融合して暴れだし、太牙を真夜に託した渡は、エンペラー変身。そのままダッシュでキバドラゴンへ、というシーンはスピード感があって格好良かった。
エンペラーはザンバットソードで巨大ファンガイアを成敗してドラゴン城を開放するが、ダークキバはキングバット手裏剣の直撃を受け、変身の解けた音也は倒れてしまう……。
渡不在の2008年では、使えない上司に見切りをつけたビショップが叛逆を決意し、街に繰り出して大量のライフエナジーを集めていた。その前に立ちはだかるのは、勿論あの男。
「この体、その全ての細胞が、正義の炎に燃えている。イクサ――爆現」
名護さんは、もういい加減、ツッコミ不能の領域に、いってしまわれました……。


◆第46話「終止符#さらば音也」◆ (監督:石田秀範 脚本:井上敏樹
湖畔の変なオブジェが気になる。
明らかに意図的に画面に入れているのですが、なんだあれ。
父を助ける為にキングに挑むエンペラーも敗れるが、音也は立ち上がると、イクサ変身。
「――変身」
からOPに入ったのは格好良く、ここで改めて、“もう一人のヒーロー”としての音也が格好良く決まりました。
だがイクサも遂に分解し、湖底に沈む(?)イクサナックル。父の死闘に渡は再びエンペラーへと変身し、音也も三度目のダークキバとなると、親子は共にキングへと立ち向かう。
(渡――人に流れる音楽を守れ。その為に戦え。渡、大切なものを守る為に……男は戦うんだ)
(渡、あなたは私の代わりに、あの人から受け取らなければならないの、命を)
(そうだ、僕は父さんの声に導かれてずっと戦ってきた。父さんと一緒に戦う事が、父さんと一緒の時間を生きる事が、命を受け取るって事なんだ)
親子共闘自体は熱い展開の筈なのですが、きっかけが次狼が渡を適当にタイムマシン部屋へ投げ込んだ事なので、どうも、素直に盛り上がりません(^^; 今更、タイムパラドックスがどうのとか言う気は全く無いし、多分これ、渡が居ない歴史では音也一人(と妖怪三銃士の手助け?)で勝っていたという事なのでしょうが。
ダブル月面野球キックが炸裂し、遂に倒れるキング。
「真夜……おまえは、俺のものだ……一緒に、地獄へ行こう……」
瀕死のキングは太牙を抱える真夜に光を放つが、太牙がバリアを張って反射し、その炎に呑み込まれる。
「新しいキングの誕生だ。いつの日か必ず、俺の息子が……お前達を倒す」
どうやらこの攻撃は、むしろ太牙の覚醒を促す為のものだったようですが、タチの悪い呪いといえば呪いとはいえ、最後に真夜に執着する辺り、キングはむしろ、泣ける人になりました(笑)
あと一応こちらも、親の因果が子に巡っているというポイントを入れてきました。
2008年――前回の戦いはすっ飛ばされ、名護さんは青空の会の会長になるべく、集票活動に励んでいた。
そして……
「太牙――長年尽くしてきた私にあの仕打ち。奴はキングにふさわしくない」
ファンガイアの頂点に立つチェックメイト・フォー――好き放題に暴れるだけ暴れて天国へ逝ってしまったルーク、仕事せずに男と遊び呆けてばかりのクイーン、そんな女に転がされながら引きずっているキング、……これまで数多のトラブルと事務仕事を処理し、たぶん陰では一般ファンガイアの人生相談とかにも乗っていたビショップ、こんな職場やってられっかぁぁぁぁぁ!!と、遂にキレる(笑)
ビショップは集めたライフエナジーで大量のファンガイアを復活させると、新たなキング誕生の為に更にエナジーを集めさせようとする。
(渡――人の中に流れる音楽を守れ。美しいものを守れ。行け、戦え、渡)
現代に帰還した渡はファンガイアを倒す為に外へ飛び出し、久々の登場で階段落ちを披露した静香を救出。更に名護と恵に迫るファンガイアを生身で叩きのめし、その迫力で退散させるなど、変質を表現。
すっかり因縁の敵となったビショップと戦うライジングイクサは恵をかばって大ダメージを負い、その影響か、目に異変を感じる名護……某作品で某キャラが似たような事になり、結局そのネタは投げ飛ばされて無かった事にされた事がありましたが、今回は活用されるのか(笑)
渡は深央の墓に花を捧げる太牙と再会。自分達が弱かったから深央を不幸にしたのだと、それぞれの弱さを認めて深央の死を乗り越えた二人は、しかし見つめる未来の違いから、決着をつけるべく対決する。だがそこへ大量のファンガイアが乱入し、ビショップは「自分が新しいキングを決める」と反乱を宣言。
女に溺れた若社長、とうとう、金と権力の危機!
1986年――別れの挨拶に、ゆりや妖怪三銃士の元を訪れる音也。ここは半ば霊体のような、思い切ってファンタジックな演出。
妖怪達は主が居なくなった影響で暴れ回るドラゴン城を押さえる為に城内で暮らす事となり、音也との友情が一番の理由でありましょうが、「散々悪さしてきたのだし借りを返せ」と、一応、劇中での因果を収める形になりました。
「頼んだぞ……次狼」
いずれ生まれてくる息子=渡の事を託され、黙って頷く次狼。過去編の、ある種もう一人の主役として、最後まで、格好いい役どころでした。特に台詞の無いラモンと力は、ちょっと可哀想(^^;
「逝っちまったか……」
そして――ゆりから教わった愛情たっぷりのオムライスを作り、真夜の為だけのバイオリンを奏でた音也は、その膝の上でゆっくりと目を閉じる。
(聞こえるか? 俺の音楽が)
(聞こえるわ。あなたの音楽は、私の胸の中で、ずっと鳴り響いている)
(そうだ。それでいい。それが俺の本当の、音楽だ……)
紅音也、使ったら死ぬ、と言われたダークキバを3回ぐらい装備した挙げ句、その後で渡を仕込む。
恐るべき、ヒーロー力。
音也に関しては、最終回後にでも。あと2話か3話という所でしょうか、次回、渡、コスプレ。