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『Yalanci Dunya』(http://d.hatena.ne.jp/kann/20060328)より

東欧SF界の雄にして、SF史にその名を刻む巨匠スタニスワフ・レムが亡くなられたそうです。ご冥福を、お祈りいたします。
既読作品は『ソラリスの陽のもとに』と『宇宙創世記ロボットの旅』のみという体たらくで、蔵書はしているものの未読なのが『砂漠の惑星』『エデン』『星からの帰還』。
レムというといつも思い出すのが、SF探して古本巡りを旺盛にしていた頃にとある本屋で微妙な値段で『捜査』を見つけて、買うか買うまいか悩んでいたんですがバイトとおぼしき店員が、やたらに大きな声でずっとお喋りしているのが不愉快で、結局買わずにその店を出てきた事(笑) 作品と全然関係ない思い出ですが(^^; 今、蔵書リスト見たら、結局その後、『捜査』には巡り会ってないとなると、いずれその時の事を後悔する日が来るかもしれないなぁと。SF古本はけっこう一期一会の世界なので、そんな事も割と印象に乗っていたり。
まあ近年、早川も創元も割と古典復刊の作業をしてくれていて、かつて幻だったものが手に入りやすくもなってはおりますが。問題は幻が多い上に、減った端から新たな幻が生まれている事か(笑)
ソラリス』は、正直よくわかってないので、未だに感想を聞かれても困る小説です。ただ、その「わからないという事」がテーマだったりもするのですが。SFの持つパラダイムシフトという機能をそれまでとは別の所と繋げた話、とでも言いましょうか。
またいずれ、時間が経ってから読むと感じ方が全然違ってくるのだろうなとは思うので、いずれ再読したい小説の一つではあります。