はてなダイアリーのサービス終了にともなう、旧「ものかきの繰り言」の記事保管用ブログ。また、旧ダイアリー記事にアクセスされた場合、こちらにリダイレクトされています。旧ダイアリーからインポートしたそのままの状態の為、過去記事は読みやすいように徐々に手直し予定。
 現在活動中のブログはこちら→ 〔ものかきの繰り言2019〕
 特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)

『人間の手がまだ触れない』

人間の手がまだ触れない (ハヤカワ文庫SF)

人間の手がまだ触れない (ハヤカワ文庫SF)

名作セレクションで発刊=これもまた絶版になっていた
なわけですが、名手ロバート・シェクリイの好短編。
出たのは少し前なのですが、行った先の店で棚にあったのを見て思い出しました。
解説で力を入れて述べられてますが、“日本人向けの短編集”という点には非常に同意。私、初心者向けに入りやすいSFをセレクトするとしたら、シェクリイの短編は混ぜますし。ユーモアと風刺とわかりやすさ。そして黄金時代の香り溢れる、SF的アイデアと精神。お薦めの作家です。
で、折角なので、収録作の中で一番好きな「静かなる川のほとり」を再読。ほんの数P、粗筋を書くとそのまま話全部になってしまうような短編なのですが、これが非常に絶品。読み終えて、本気で「参りました」と思った数少ない作品でもあります。これより面白い短編は幾つでもあると思うけど、ここまで素晴らしい短編には、そうそう出会えません。
一部、キリスト教の素養がないと今ひとつ意味がわからない所があるのですが、なくても素晴らしい(というか私は素養が無いので絶賛しているがわかっていない)という所がまた、素晴らしい。