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秋アニメ・色々1話

◇『鉄血のオルフェンズ
ブランドコンテンツの新作第1話という事で、舞台設定などで新味を出しつつも、「戦争・政治・群像劇」という要素を丁寧にコース料理として提供し、“ガンダムっぽさ”を入れる事に心を砕いた、という印象。
個人的な好みで言うと、ここは政治の皿、ここは群像劇の皿、ここは戦場の悲劇を煽る皿、と順々に出てくる料理の内容が露骨で、予定調和にすぎると感じてしまうのですが、既存ファンの多いブランドには、そういったある種の安心感も必要という事なのかもしれません。
本店の料理長が、安心感とか犬に食わせておけ、みたいな人だけに尚更。
一方で、全体の油くさい雰囲気やメカデザインなど、コース全体には挑戦的な気配は見えるので、ここから今作ならではの素材と、老舗名門レストランの味付けをどう絡ませていくのか、その先でどんな新しい料理を見せられるのか、がシェフの腕の見せ所といった感じでしょうか。
キャラクターの見せ方は巧く、かなり多くの登場人物を配しながら、少なくともメインの少年兵部隊の主要な人間関係が1話ですっと入ってくるのは秀逸。オルガと三日月の関係や、聡いぽっちゃり、などの配置もなかなか面白い。
第1話の描写を見る限り、オルガは三日月に対して、信頼と裏表の畏怖があるように思えるのですが、その辺り、膨らませてくれると面白いのですけど。
難点は、第1話時点で個人的ツボに来る要素が全く無い事で、1ヶ月ぐらいの間に、何かツボを押してくれる要素があるといいなぁ。


◇『コメット・ルシファー
上記『鉄血』がかなり丁寧に世界観を説明しながら進んだ作品だったのに対し、テンション優先で世界観がさっぱりわからないまま進みましたが、全体として、未来少年コナン』から『魔女の宅急便』辺りまでの宮崎アニメが好きなんだ! というオーラが全開で溢れているので、映像で押し切りたいのかなぁ……。
どうやらロボットアニメのようですが、ラストに出てきた、上半身と下半身のバランスがいびつで、獣のように動くロボット(というか生体兵器や魔法生物っぽいアクション)がなかなか面白かったので、とりあえず次回も視聴。


◇『コンクリート・レボルティオ』
凄くダメな感じで良かった!(笑)
何を言っているのかという感じですが、昭和40年代の日本に似た世界に、跳梁跋扈する魔女っ娘! 巨大ヒーロー! 遊星人! というのにときめけば良し、ときめかなければお引き取り下さい、みたいな感じで、実にストレートです。
さすがにそれだけだとまずいと思ったのか、割とヒロインが露出過多であざといですが。
「私、二十歳になりました!」
は良かった。
やたら気持ち悪いEDは、何か元ネタあるのかなぁ……。


◇『ワンパンマン
原作未読なのですが、グロテスク描写多くてちょっとビックリ。特に蟹。
主人公を紹介する導入編といった第1話でしたが、“どんな強大な敵もパンチ一発で倒してしまう強くなりすぎたヒーロー(趣味)”というコンセプトアイデアを見せるのみで、アニメ1話引っ張るのは少々きつかったと思います。
特に夢オチだとわかった上で(地底人の「人類7割殺した」の時点で、夢オチが示唆されている)延々バトルされるのは、オチの前振りとしても空虚な時間で厳しい。
Bパートぐらいから他のキャラクターと絡めてしまった方が、良かったような。
あと、妙に一昔前のギャグセンスが、なんだか心に痛い(笑)
……これは慣れるかもしれませんが。