はてなダイアリーのサービス終了にともなう、旧「ものかきの繰り言」の記事保管用ブログ。また、旧ダイアリー記事にアクセスされた場合、こちらにリダイレクトされています。旧ダイアリーからインポートしたそのままの状態の為、過去記事は読みやすいように徐々に手直し予定。
 現在活動中のブログはこちら→ 〔ものかきの繰り言2023〕
 特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)

『宇宙刑事シャリバン』ラスト3話ざっくり感想

宇宙刑事シャリバン』が今週配信で最終回という事で、折角なので49−51話を見てみました。感想さらっと。
約半年ぶりの大先生(上原正三)脚本。
とりあえず、49話のサブタイトルが、
「ガマゴン」
どうして、この最終盤でそんなサブタイトル……!
と思ったのですが、次の回のサブタイトルが「海坊主」で、放映リストを確認してみたところ、48話「ミミー」〜最終話まではそういう、単語タイトルだったぽい。1話が「幻夢」なのですが、一応、それに合わせたのか。他は基本的に、例のごとく長い。
サブタイトルから一番内容が気になるのは、第28話「キャンパスは風速80Mの猛烈ストーム」かなー(笑)
想像できるような、できないような。登場怪人がキャンパスビーストというのはまた、なんだそれ感を増幅させます。
さて、前回までのあらすじによると、魔王サイコはコム長官への嫌がらせとして、捕まえたミミーをガイラー将軍の花嫁にしようとしたが、小鳥に変身したミミーはすんでの所で脱出。
シャリバンと合流したミミーは、精神を集中して、やたらに細密なスケッチをし出す。ナレーションによると、かつて地球に居た時に成長したミミーの超能力――透視能力(千里眼的な扱い)――らしい。『ギャバン』のサーベルタイガーダブラーに烈が襲われて苦戦するミミーさん妄想回、あれは透視能力という事だったのか! 衝撃、1年後に別シリーズで回収される伏線!(笑)
ミミーのスケッチをもとに灯台を探し当てたシャリバンは、マドーに襲われるみゆきという少女達と合流。そして彼女の電波に導かれるままに、洞窟の中でイガクリスタルを発見。
コム長官「それで、みゆきさんたちは元気なのか?」
シャリバン「はい。マドーを倒すまでは、イガクリスタルを守るんだと、みんな洞窟で頑張っています!
コム長官「それは良かった」
よ、良かったのか、それ。何その、たくましい女子高生ズ(^^;
一方、イガクリスタルを求める魔王サイコは、クリスタルを得た者に大幹部の椅子を約束。張り切る幹部達。レイダーは、「我が友」らしいガマゴン大王を召喚。
いきなり、長い舌でミスアクマとドクター・ボルターを舐めるガマゴン大王。
とんだセクハラ大王です
レイダーにはやらせぬと、探知機を用いてクリスタル探索に赴くボルター。その上前をはねようと、こっそり後をつけるガイラー(笑)
しかし二人と部下達はシャリバンに撃退される。
満を持して出撃したレイダーとガマゴン大王は、その能力で見事にイガクリスタルを奪取。それを物陰から見ているドクター・ボルター……を更に後ろからつけているガイラー将軍(笑)
将軍! 将軍! なぜ貴方は、ドクターよりも更に後ろですか?!
奪われたクリスタルを取り戻そうと戦うみゆきちゃんと女子高生ズ(アマゾネス軍団だった!)。更に駆けつけたシャリバンとレイダーの戦いでは、レイダーは滑るように動くのが格好いい。レイダーがシャリバンに捕まっている間に、ボルターと配下はクリスタルを横取りしようとガマゴンに襲いかかるが蹴散らされる。
それを見ていたガイラー、「ヤツからイガクリスタルを奪うのは無理だ。ここはシャリバンの首を土産に」。
将軍、一騎打ちに至る理由が格好いいのか悪いのか
シャリバンに一騎打ちを挑み、レイダーとガマゴンが撤退する時間を稼いだガイラーは、壮絶な戦いの末、シャリバンに敗れて戦死。見た目の割にはキレのある動きの将軍、このバトルは格好良かった。
ドクター・ボルター、その戦死に敬意を表し「男らしく堂々と戦い、散っていったのだ」
それまでは、いつも貴女の後ろで上前はねようとしていましたけど!
……で、やっぱり、せめてサブタイトルは「ガイラー」で良かったのでは? とは思わずにいられません。うううっ、何もこんなサブタイトルの回に戦死しなくても。
50話、「海坊主」では、手に入れたイガクリスタルのエネルギー増幅装置を作らせ、電子頭脳のパワーアップをはかろうとする魔王サイコ。
そんな魔王様に、「あの二人は信用できぬ。なにかどどす黒い企みを感じる」と言われるレイダーとガマゴン大王、四六時中どすぐろい事を考えていそうな人に言われると、恐ろしい説得力。
そしてガマゴン大王は、出るたびにセクハラ。
ボルターの密命を受け、シャリバン撃破に動いたレイダーを見張っていたミスアクマ(桃)だが、逆に見つかってしまい、大王に頭から食われる(笑) 戦闘と画面の賑やかし要員とはいえ、一応セミレギュラーぽいのに、あっさりかつ酷すぎる死に様。
その頃公園で、アマゾネス軍団にカンフーを講義している小次郎さん。
相変わらず、微妙に動ける小次郎さんでありました。
レイダーは魔王サイコを裏切り一度は倒すが、ここでこれまで思わせぶりに登場していた背広ハゲ――海坊主――が登場。その正体が命を二分していた魔王サイコの分身だと判明し、サイコは復活。
この“命を二分しているからどちらかやられても復活できるので不死身”ネタは定期的に出てくる気がしますが、発祥はどこなのか、ちょっと気になります。
レイダーは復活したサイコによって倒され、シャリバンも聖なる剣とレーザーブレードの二刀流でガマゴン大王を撃破。この二刀流は非常に格好良かった。さすがにクライマックスの戦闘はどれも力が入って格好いいです。
続けてサイコラーに襲われて危地に陥るシャリバンだが、リリィ、そして通りすがりの宇宙戦士の救援で助けられる。
アラビアン金髪舞姫みたいな、女戦士のデザインが凄い。
ここは以前に出たキャラのサービス出演なのでしょうが、
「どうして地球へ?」
「他の惑星へ行く途中だったの。ちょっと様子を見に寄ったの」
と、本当にたまたま通りすがりだったっぽいのが、さすが大先生クオリティ(笑)
不死身の力を誇る魔王サイコとサイコラーを倒し、イガクリスタルを取り戻す為には、幻夢城へ突入するしかない! 果たしてシャリバンは、幻夢城へ辿り着く事が出来るのか?!
最終回、最初からテーマ曲とともにドルギラン!
これは燃える。
地球に降り立つギャバン、それを迎えるミミーはいきなりバカップル全開で、シャリバンにからかわれる。
富士山をバックに再会の握手から始まる、烈と電の組み手。
熱い。
そこにかかるサブタイトル。
「赤射・蒸着」
熱すぎる。
自らも地球に来たコム長官を交えて、サイコラーとの戦闘を分析……するが、これは特に後半で役に立ったりはせず(笑)
最終回は全編ひたすら、ギャバンシャリバンの必殺技と超兵器を繰り出しまくりのバトル展開。
聖なる者の導きにより幻夢城に突入し、ミスアクマ(黒)、ドクター・ボルター、そして魔王サイコとサイコラーを最後はイガクリスタルの力も借りて撃破。
マドーは壊滅し、イガ星復興の為に旅立つ事になるシャリバン
「緑の溢れる惑星にしてね、イガ星を」
……あ、あれ、リリィさん、一緒に行かないんですか?
このラスト3話でほとんど存在感無いし、リリィさんヒロイン度薄いなぁ。
いつか復興なったイガ星へ遊びに行きたいというミミーに向けて、
烈「一人旅は困るぜ」
ミミー「ギャバンと一緒に行くもん」
烈「俺はね、とっても忙しいの」
ミミー「いじわる」
むしろ、バカップル押し。
こうして電は、集ったイガ戦士やみゆき達とともにグランドバースで旅立っていく。イガ戦士達の首飾りが集まった時、イガクリスタルと聖なる者、イガ星の守護者が彼等を星へと導く――イガ星を緑溢れる星へ復興する為に、頑張れシャリバン
それを地球から見送り、「私も一緒に行きたかった……」と呟くリリィ。
最後にちょっとスポット当たりました。良かった。
最終話の二大宇宙刑事揃い踏みは、熱い。ちょっと狡いけど、熱い。
あと海坊主の巨大風船は1話でも出ていた気がしますが、その頃からの伏線だったとしたら、結構凄いなぁ。
最終回、もはや全くシナリオと関係なく、小次郎さんその他の日常キャストに1シーンあったのは良かった。
しかし、リリィさん、不憫。
そして最終回、背景に立っているだけで台詞の無かったマリーンさんは、一番不憫。