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風にその名を呼んだなら

そろそろクライマックスなので、大好きなグレイの為に『鳥人戦隊ジェットマン』を最後だけつまみ食いする事に。
一番好きなキャラは、グレイ。
次は小田切長官です。
ジェットマン』と言えば、戦隊メンバーの赤×白×黒(おまけで黄)の三角関係で有名ですが、むしろ後半は、敵方をメインとした、
グレイ→マリア←竜(元彼)
の三角関係が熱い
敵の女幹部マリアの正体が、最初の襲撃で死亡したと思われていた彼女(理恵)の記憶を上書きした存在だと知り、「昔を思い出すんだ」とアピールしまくっては拒否される赤。マリアの奏でる音楽に心揺らされるグレイ。
先週配信の42話は、ちょうどそんな三角関係にスポットのあたったエピソード。戦闘での負傷から熱を出して「寒い……」と呻くマリアを思わず抱きしめるが、機械の体の冷たさゆえに彼女を暖める事の出来ないグレイ。そこへマリア(理恵)を追って竜が現れ、朦朧とした意識のマリアが竜のジャケットの袖を掴むのを見たグレイは、「しばらくマリアを預ける。後で必ず取り返す」と、その場を去っていく。
戦士として、マシンとして、ある筈の無い自分の感情に惑い、雨に打たれるグレイ、格好良すぎ。
ジェットマン』は敵幹部の描写にもかなり力が入っているのですが、終盤は、中盤ひゃっはーしていたラディゲさんが落ちぶれてへたれ街道を驀進する一方、前半子供で若干おみそ扱いだったトランが、ハイパー化して広瀬匠さん演ずるトランザとなり幹部4人のリーダー格になる(ただし性格があまりに悪いので全方位で嫌われている)という、逆転状態で展開していたり、面白い。
またこの42話が、トランザが開発するも役立たずのロボット・G2号を廃棄→一般兵のなぶり者にされていたG2号、逃げ出す→通りすがりのグレイ、同じロボットのよしみで修理→G2号、グレイに付きまとうがグレイは素っ気ない→ジェットマンとの戦闘で負傷するマリア→グレイ、マリアを竜に託す→そんなグレイの様子を見ていたG2号、グレイの為だと思ってマリアを竜の元からさらう→突然、落石→G2号、マリアをかばって損傷、崖下に落下→グレイ&マリア、追いかけてきたジェットマンと交戦→グレイ、ピンチに→崖をはい上がってきたG2号が放ったビームでジェットマンの必殺武器の狙いがわずかにそれ、グレイ、命拾いをする(ただしグレイはその助けに気が付かない)→グレイ&マリア撤退→衝撃で再び崖下に落ちたG2号、人知れず爆発
と、凄まじく渋かった。
マリアの真似をして最後にG2号が吹いた草笛の音に、一瞬足を止めたグレイが「風か……」と歩み去るのもいい。
あと『ジェットマン』は、改めて見ると、アイキャッチ格好いいなぁ。