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『クロスボーン・ガンダムゴースト』(長谷川裕一)2巻、感想

――このザクのコクピット……なんか暑くないですか?

――物語は、17年前に遡る。木星圏に帰還したテテニス・ドゥガチは、“木星の人々”の生活環境の改善を目指し、その立場と父の遺したユピテル財団の資金力を背景に様々な施策を実行、そしてその傍らには常に、褐色の青年カーティス・ロスコの姿があった。それから5年、テテニスは、自ら有人外部惑星探査計画にメンバーとして加わり、木星外縁宇宙への旅に加わる……。
木星ザンスカール帝国の関係、ベルの誕生、銀色のクロスボーンガンダム、など明かされる幾つかの謎。そして、“エンジェル・コール”の発見とその意味。だがそれは、一つの動乱の引き金となる――!
作品のキーである“エンジェル・コール”の正体と、それを巡る勢力図が明確になった事で、カーティス達が「宇宙海賊」を名乗る必然性が明確になり、しっかりと“海賊もの”として、裏付けをされたのが、燃えてくるところ。また、幾つかの伏線がきちんと連結する形で繋がっていて、更にそれが物語の大きなテーマにも絡んでくる、という辺りが巧い。
マクロの視点とミクロの視点の交錯、この作品が『クロスボーンガンダム』<ゴースト>という続編である意味、などの仕掛けも横溢。
あと、今更気付きましたが、今作にカーティスとベルの“父と娘の物語”の構図が入っているのは、『F91』の正当な続編としてのお約束(鉄仮面とセシリー→ドゥガチとテテニス)、なのか。
サーカスのトンデモMSは、今巻では更に凄い事になりますが、『Vガン』世界だと思うと、これもあり……か……? 一機、かなり際どいのが有りますが(笑) デザインが際どいと思ったら、名前も露骨だった(^^; まあ、その分というかカーティスが史上最強クラスのパイロットなので、釣り合い、取れて、いるのかいないのか。五感の一部が断たれたら、かえって達人への道が開けちゃったタイプらしいト……と、と、カーティスさん。
今のところ割と可哀想な立場の、真の主人公であるフォントが、今後どう成長してくるかも楽しみな所であります。
なにぶん、2巻にして未だにあれというのが、うん、あれはもう、ネタ通り越して酷すぎると思うのですが、今後、どうなっていくのか。
後はまあ、原典『クロスボーンガンダム』とのシンクロとか、『Vガンダム』の歴史の陰の物語である部分とか、かなり計算して作っていると思われますので、計算通りに描けるように順調に連載が続く事を祈ります。