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『ジャッカー電撃隊』感想9

◆第13話「青いキークイズ!! 密室殺人の謎・なぞ」◆ (監督:平山公夫 脚本:上原正三
若手デザイナー・岩崎が密室で死亡する事件が発生。師匠であるジャン・武藤は自殺を強調するが、恋人・民子はそれを否定する。実は岩崎は、武藤の事務所から独立する予定だったのだ……そして民子がクライムに狙われた事から、事件は思わぬ展開を見せる。ジャン・武藤はクライムボスであり、ファッションショーを隠れ蓑に、宝石の密売を行っていたのである!
やたらピチピチシャツを着た大地が、生け花を披露し(なお、伏線でも何でもない)、変装するも一瞬でバレて海に落とされた所に機銃を浴びせられ、女性向けの下着専門店で下着ごとマネキンを購入し、古風なドレス姿の奇天烈な女装でマネキンに紛れ込み、と大活躍。
監督のセンスなのか、路線修正が入り出したのか、その双方か、明確なギャグシーンが増量されているのですが、その一方で導入のBGMがムーディな昭和歌謡メロディだったり、劇中のファッションショーが妙に薄暗かったりと、ショートケーキのお伴に日本酒が出てきたような、コースから迷走の香りが漂います(^^;
岩崎が、機械怪物デビルグーの操るからくりマネキンに殺害された事が判明し、ジャン・武藤のファッションショーに潜入したジャッカーは、大地が捕まってしまうなどあったものの、密売の取引現場へ突入。
機械怪物は頭部が握り拳というデザインなのですが、デビルグーという名前は一番最初に無いと思ったのに……!
デビルグーと生身で戦う羽目になりぼろぼろになった大地を、助けにきたジャッカーが強化カプセルの中に担ぎ込んで強制変身させたのは、凄くジャッカーらしくて面白かったです(笑)
こういう時には便利だ、強化カプセル!
グーがコバックで粉砕された後、逃げ出したボスと側近のモデルがアイアンクローに「死刑!」宣告を受け、弟子を殺した暗殺マネキンに処刑される、というのは良かった。この辺りは、如何にも大先生っぽいネタ。
こうして密室殺人と絡んだ密輸事件は解決し、ジャッカーは恋人の死から立ち直った民子の街角ファッションショーに協力、公衆の面前に恥ずかしい衣装を着て並ぶ事になるのであった。
ナレーション「モデルになる事は、ジャッカーにとってクライムと戦うより難しい事であった。頑張れ! ジャッカー電撃隊!」
なんだか微妙に自棄っぽく、ナレーションのテンションが上がっているのも不安を誘います。
次回――爆走するスーパーカー
……最近、やったような。