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『重甲ビーファイター』感想34

◆第42話「恨み熊BFビーファイター狩り」◆ (監督:石田秀範 脚本:鷺山京子)
「俺は死ぬのか……? 嫌だ……こんな惨めな死に様は。憎い。あいつらが憎い……!」
「憎め……憎め……憎しみこそパワーだ!」
「だ、誰だ?」
「憎しみによって、このガロ次元を、征服してみせよ」
ガロ次元人によっていたぶられ、瀕死の生き物に、一振りの剣を与えるガオーム。
「憎い……憎いぃ……!」
立ち上がり、その剣を手にした者こそが、かつてのギガロであった――。
弱い生き物であった頃の悪夢にうなされて跳ね起きたギガロは、それが地球から届く、人間に対する激しい憎悪の声に影響されての事と知る。過去の劣等感を刺激されたギガロは、何故かブラックビートと談笑しているジェラ、特にお咎めなく戦闘メカの開発を続けているシュバルツの姿に苛立つと地球へ向かい、その憎悪に形を与える事で合成獣ギガツキノワを誕生させる!
ギガツキノワは街に繰り出して暴れ回り、トゲを突き刺したり爪で流血したり、逃げ遅れた一般市民にかなりストレートな被害描写。駆けつけたビーファイターとも互角の戦いを見せる熊だが、マキシムビームを浴びて、一時撤退。
ギガ熊のベースとなっているのは、5年前に退治された人食い熊の怨念ではないかと推察する向井博士。熊も開発によって住む所を失われての行動だったのだ……と、東映ヒーロー名物・忘れた頃に環境破壊ネタ。
舞の知り合いの少女が人質にされてしまい、重甲を禁止されたビーファイターはギガロがトラップを張り巡らせて待ち構える山へと向かう事に。
「かつて俺は、ガロ次元人に、狩り立てられた。その苦しみを、お前達も味わうがいい!」
「そうは行くか!」
真っ先に走り出した大作、さっそくトラップに引っかかって何の役にも立たずリタイア。
「はははははははは、人間狩りの、始まりだぁ!」
拓也はギガロの吹き矢を浴び、舞は熊の襲撃を受け、ねちねちとビーファイターを追い詰めていくギガロが、かつてなく嫌な感じ。拓也も罠にはまってリタイアし、男二人は少女と一緒に柱にくくりつけられ、まとめて爆散5分前。それを目にした舞は一人でもやるしかない、と前に進むが、恐るべき力で熊が立ちはだかり、舞を心身ともに追い詰めていく、というのは珍しい趣向。
……麗なら簡単に突破しそうだな、とか思ってはいけません。
「走れ、獲物らしく走ってみせろ!」
拓也を片付けたギガロも現れて絶体絶命のその時、蜂の巣に気付いた舞はそれを使って攪乱に成功すると、人質の解放に成功する大逆転。
「ユミちゃんの心を踏みにじり、沢山の人を苦しめたジャマール! 許さない!!」
正統派の揃い踏み変身から、ジャマール戦闘機に対してビートマシン出撃、と前回今回と、最終盤を前に基本要素を一通り盛り込んできているのは良い所。ガオームゾーンだけさらりと無かった事にされていますが、これ、中盤以降ガオームゾーンが使われなくなった理由が、終盤の仕掛けで何か説明されると面白いのですけど(「この為に異次元パワーを溜めていたのだ!」程度で良いので)。
前回は車裂きに失敗しましたが、今回はジースタッグが溢れるマッスルにより熊の顎裂き。決まった瞬間のフラッシュ演出が、残虐シーンをぼかしたようにしか見えません(笑)
弱った熊をスティンガープラズマで引きずり回した後、トドメは俺のファイナル勇者キャノン、と3人でしっかり連携。ギガロは退散し、舞は熊の怨念がこもっていた洞穴に弔いの花束を捧げ、少女には成仏した熊の鳴き声が聞こえるのであった……でオチ。
…………全然、成仏した声には聞こえないのですが!(笑)
油断していると面白くなってしまう3幹部の一人であるギガロを、かつて虐げられる側だった者が憎しみにより虐げる側に回った悪、として明確に描写し、悪辣ぶりを強調。その意地の悪さと傲慢さ故に、必勝のチャンスに足下をすくわれる、というのもギガロらしく収まりました。
一方で人質&オチ要員だった少女は、ギガロの嫌らしさ&山中アクションがエピソードの軸になった事もあり、熊のぬいぐるみが好きなだけでギガ熊との交流は別に全く無いので、かなり強引に(^^;
要塞に戻ると、某バイラムばりに同僚から嘲笑されるギガロ(今回のギガロは精神的に不安定なので、ギガロ主観で必要以上に馬鹿にされた気になっていると解釈しても良さそう)だが、そこにかつてない輝きと共にメガオームが登場。
「いよいよ新たな作戦を発動する。命を賭けて、必ず遂行せよ」
……てあれ、ジェラのターンは?(^^; マッスル回はメインだったけど、これといって掘り下げは無かったのですが、特に広げる要素が無かったのか(^^;
いよいよ物語は最終盤へと向かっていき、次回――明かされるシャドウの素顔!