id:kannさんの所で、ファンタジーの話からコメント欄で展開して「アジアのSFってどうなんだろう?」というお話があって、個人的にもちょっと気になったので調べてみました。
以下、色々と、見つかったページ。
とりあえず、以前にSFマガジン誌上で、北原尚彦氏による英米以外の各国のSFを紹介する『バベルの塔から世界を眺めて』という連載コラムがあったと思ったので調べてみたら、他のコラムとまとめて、『SF万国博覧会』(青弓社)というタイトルで出版されておりました。
こちらに目次が掲載されているのですが、見る限り、基本的にはヨーロッパ中心ですがやはり(^^; 一応、中国や韓国について触れた回も存在し、SFが無い、というわけでは無いようです。というわけで、見出しの一つになっていた『中国科学幻想小説事始』について書かれていた所。
北原 尚彦の書物的日常
http://homepage3.nifty.com/kitahara/
そして、それについても触れられている他、旧共産圏及び中国SFについて詳しく紹介されているページ。
http://bluesky.osaka-gaidai.ac.jp/~aono/zjcidian/index/kehuan.htm
http://www.panda.hello-net.info/person/ya/yeyonglie.htm
韓国SFについては、こちらにかなり詳しいものがありました。
蝸牛地帯
http://www.asahi-net.or.jp/~yx6n-oon/
それから一応モンゴルにもSFというジャンルは存在するようだという記事。
新サイコドクターあばれ旅
内、随筆「知られざる韓国SFの世界」
http://homepage3.nifty.com/kazano/koreasf.html
下から二番目、ダン−アーギーン オイドブ氏が、SF作家として紹介されています。……まあ、この文章書いた方のSF観がどの辺りなのかという問題もありますが(ホームページが残っておらず、詳細不明)
モンゴルの児童文学の現状
http://www.geocities.jp/mongol_link/doc/Tsuda.htm
あと、90年代後半のトルコのSF事情について(ちょっとですが)触れた文章。
細かい書評の上の前振りの所で、トルコに行った話が書かれております。
渡辺英樹のSFホームページ
内、http://www.asahi-net.or.jp/~yu4h-wtnb/sfm/sfm9710.htm#0
他、中東諸国やイスラム圏に関しては、何も見つからず(^^; うーん……kannさんのおっしゃっている通り、紹介されていないだけでどこかで何かとんでもない物はありそうな気はするんですけどね。
id:kannさん、id:andy22さん、ほとんどリンク並べただけですが、もしよろしければご参考下さい。
しかしまあこうして見ると、日本における「進駐軍が持ち込んだペーパーバックが古本屋に流れ、SF翻訳の土壌が出来た」(おまけに言うと、その時代に福島正実や柴野拓美や伊藤典夫や浅倉久志や野田昌宏がいた)という状況は希有な事であったのかな、と改めて思わされます。
まあ、いっぺんに色々な物が壊れた後に、色々な物を吸収してしまおうとした時代性と日本人の文化的背景(?)も関係しているのかもしれませんが。