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唐突にSF月間4:S.R.O

相変わらず、企画倒れ帝王です(^^; とりあえず、読書感想はライブに限る……という当たり前の事を再認識したという事で、今回は反省を活かして、これを書く直前に短編を一つ読みました。
問題といえば、読みかけの短編集で本棚に挟まっていたヤツを適当に選んで抜いた、という所ですが。
というわけで今回のタイトルは、
「満員御礼」ハーラン・エリスン) *『世界の中心で愛を叫んだけもの』(ISBN:4150103305)所収
アメリカはブロードウェイの真ん中に突如現れた、謎の宇宙船。周囲のビルより一歩抜きん出て高く、機関銃の弾をも弾き返すその物体の中から現れたのは、地球人達に“ショー”を見せる、不思議な宇宙人達だった。仕事に失敗して一文無しになっていたある興行師が、これに目をつけ一発あてようと考えるのだが……
突如現れた宇宙船、<ザ・パフォーマンス>と名付けられた宇宙人達のショー、果たしてその目的は? という、エリスンにしては非常に普通の短編。もっとこう、SFの短編集は作者によっては時折こんなとんでもな話が混ざっていたりするので初心者にお薦めする時に苦労するのです、みたいなイッちゃった話を期待していたので(SF紹介的には)、ちょっと肩すかし(笑)
基本的には非常にストレート。宇宙人にまつわる謎があって、どう落とすかが全て、みたいな。まあ、主人公が調査団の学者などではなく、宇宙人のショーを利用して一発あてようとする興行師、という辺りが捻り所ではありますが。ある意味では、ファーストコンタクトテーマの亜流、なのでしょう……そのまんま、という捉え方もありますが。部分部分でちょっとずつ捻っているのが、古典の基本的テーマは漁り尽くされた後の後続の作家ぽさ、ですね。
個人的には、オチはそれほど面白くもなく。まあ、普通。
収録の短編集は、有名な表題作だけ読んで(極端な話、表題作が読みたかっただけ)そのまま放置していたんですが、いい加減読み終えようと思って、最近ちょこちょこ読んでます。正直、エリスンはあんまりピンと来ないというか、私の欲しがっているSFとは違ったなぁというのが結論なのですが、買ってしまった物ですし、もはや気分的には経験値稼ぎみたいな(笑) エリスンぐらい、目は通しておかないと、とは思うわけで(マニアの正しくない読書法)。
表題作に関しては、何というか、イマジネーションをチクチクと刺激される作品ではありましたが。話が面白い面白くない、というよりは、クロスホエンというイメージを捉えたくなる小説、というか。少なくとも私にとっては。
ここから話変わりますが、「マレイ・ラインスター」+「最初の接触」の検索で来た跡が。「最初の接触」はホントにお薦めの短編です。早川書房の『世界SF全集32/世界のSF(現代編)』所収。他にあるかもしれませんが、知りません(^^; というかこれは、どこかのアンソロジー物か何かでどうにか再録してほしい作品の一つなのですが。『世界SF全集』は当然絶版、古本屋で買うにはきつい(実は一冊持ってますが(笑))ので、図書館で探すのがお薦め。
にしてもそうか、ラインスターはこの当時はまだ、古典編ではなかったのか(笑) 私てっきり、31巻の古典編の方に入ってたと勘違いしてましたよ(^^;
ソースは、検索していたら見つけたこちらよりhttp://homepage1.nifty.com/ta/haya/z.htm翻訳作品集成
『世界SF全集』収録作全網羅、素晴らしいです。
それにしても32巻、アイザック・アシモフ「夜来たる」、トム・ゴドウィン「冷たい方程式」、ダニエル・キイスアルジャーノンに花束を」、などの有名傑作(この辺りは他にも収録がありますが)をきちっと抑えた上で、この素敵なラインナップ。とりあえず、ジェイムズ・ブリッシュ「表面張力」、フィリップ・ホセ・ファーマー「母」なんかは凄い面白かった記憶あるのですが、うーん、なんとか、どこかで抑えておけば良かったなぁ……ホント、作品の好みは個々人によるのでまた別として、この作家のラインナップは改めて見るとホントさすが、素晴らしい仕事です。(如何に素晴らしいか語っているとまた長くなるので、割愛(おぃ))