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いつ読むのかわからないが、とりあえず買ってしまった

地球帝国秘密諜報員―ドミニック・フランドリー (ハヤカワ文庫SF)

地球帝国秘密諜報員―ドミニック・フランドリー (ハヤカワ文庫SF)

だって、ポール・アンダースンですよ?!
しかも、以前から各種解説などで名前こそ出ていたものの、まあ翻訳刊行はされまいと思っていた往年の人気シリーズが文庫で、しかも浅倉久志の翻訳で!
これはもう、買うしかあるまい、買わざるを得まい、買わずにはいられない、というもので。
買ってしまいました。
ポール・アンダースン大好きです。浅倉久志も大好きです。でまた、浅倉さんの訳者あとがきが思い入れが伝わってきて良いのです。
ちなみに、ポール・アンダースンの最高傑作だと思うのは、『タウ・ゼロ』
……というフレーズは定期的に書いている気もしますが(笑)
これは、傑作です。SF史上に名を刻むべき、傑作。
物凄い大雑把に言うと、調査の為に地球から発進した宇宙船が故障してブレーキをかけられなくなり、永遠に加速し続けてしまう――という話。加速を続ける宇宙船は、そして乗組員達は“どこまで”行くのか。一つのアイデアが大きな広がりへ至り、そして到達するラスト。話のネタもさることながら、ポール・アンダースンの作家としての力量、作劇の見事さにも唸らされる逸品です。
あと、ゴードン・R・ディクスンとの共作、<ホーカ>シリーズも好きです。『大魔王作戦』とかも好き。
ところで、文庫に挟まっていた最新刊の広告見ていたら、名作セレクション(現在ハヤカワは月に2冊ずつ、過去の作品を復刻している)に、『楽園の泉』アーサー・C・クラーク)の名が。……てことは、『楽園の泉』、絶版になっていたんですか?(^^; それが驚きですよ。
そして、まだ読んでいない事を思い出す駄目な私。
タウ・ゼロ (創元SF文庫)

タウ・ゼロ (創元SF文庫)