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六月の勝利の歌を懐かしむ〜トルシエ会見全文集より〜:1

連載(予定)ノスタルジー企画です。
もう懐かしモードですみません。いや、今年の6月に、奇跡の核融合が起きるかもしれませんけどネ。
ネタ元は、全てこちらより→〔スポーツナビ | サッカー|日本代表 | トルシエ会見全文アーカイヴ〕
折角こんなページを見つけたので、個人的に興味深かった所を抜粋してご紹介。
おおよそ10年前(になるのかもう)ぐらいからの話なので、今とは色々条件の違う部分もあったりしますが、今聞いても頷ける事があるのは、良いのか悪いのか。


〔2000.9.2 クウェート戦トルシエ会見全文〕より


――予備登録の吉原選手を使った理由と、その結果、彼がゴールを決めた意味は、どんな意味があるのか、聞かせてください。


まず、日本人だから使ったんです(会場、笑い声)。
そして、シドニーへ行く22人のオフィシャルチームのなかに入っているからです。私たちはワールドカップへのプロセスのなかにもありますし、またアジアカップへ向けてのプロセスにもあるということでして、今この段階は22人でやっているわけです。3週間後には、オフィシャルチームということで、18人になりますけども、今、この今日の段階では、私は「18人が……」とは考えておりません。日本サッカーの全体を頭において試合を考えているわけで、山口を呼ぶとか他の選手を呼ぶということも、もちろん可能なのです。そんな方針のなか、いろいろな戦略的なプランを考えた場合に、吉原も入っているからであります。
これは、トルシエが日本代表を率いていた頃に、終始一貫して素晴らしかった点の一つだと思う。

〔2000.10.4 JOMOカップ トルシエ監督会見全文〕より


いくらナショナルチームと申しましても、その8割方はクラブで出来上がっていくのです。つまりワールドカップに向けて私どもの代表チームといたしましては、トレーニングにしても、実際の試合数にしても各クラブでの比重が大きいわけでして、年間に50試合から60試合を各クラブでこなしています。と同時に、300日以上の練習を積んでいます。それを考えると、今、私の横にアルディレス監督がいらっしゃるからぜひ申し上げたいんですけども、やはり、いい代表チームを作り上げるにはクラブとのしっかりとした賢いかたちでスケジューリングにしても、それからいろいろな意味でのプログラミングにしても、一緒になってやっていくことによって協会とクラブとが知恵を絞って、いい関係を保って、いい調和を持っていくことによって、いい代表チームが生まれると思います。

〔同上〕
――中田英寿選手がいなくても、アジアカップで優勝できる確率はどれくらいだと思いますか


確率から言えば、100パーセントです。でも、アジアカップで優勝できるチームは5チームあると思います。
(中略)
それぞれこの5チームというのが、アジアカップで勝つ100パーセントのチャンスを持っているチームであると思います。残念ながらその中から1チームしか優勝できないんですけれども
けっこうトルシエも、つまらない質問がくると、混ぜっ返します(笑)
しかしそれにしても改めて、この10年の日本サッカー界において、2000〜2002年というのは、圧倒的に“楽しかった”よなぁ。勿論それはワールドカップを控えて“そういう時代”だったというのもあるのだけれども、それにしても楽しかった。
どうして今楽しくないのか、首をひねるばかりです。