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六月の勝利の歌を懐かしむ〜トルシエ会見全文集より〜:11

〔スポーツナビ | サッカー|日本代表 | トルシエ会見全文アーカイヴ〕


〔2001.6.1 コンフェデレーションズカップ カメルーン戦前日会見全文〕より
今日はキャプテンマークをつけてません(笑)。

新聞に関しては、新しく言ったことではないのですが、さらに今回はインターネット回線を禁止しました。電話も切りました。これはわれわれの本当のカギです。プレスをまったく見ずに、今大会を最後まで集中することです。ファンはプレスを読んでもいいのですが。
今やったら、文字通りの反乱が起きそうです(笑)

われわれのオプションは2つです。いきなりドーピングの注射をしてわれわれの選手の体重を一気に12キロ増やす反則的な方法か、夜中徹夜をして、カンフーや空手などをして、それを身につける方法か、もしくはそれを忘れて自分のサッカーをやるか。
隠喩なのか、体格の見劣りが気になるのか、トルシエは何かにつけて日本の選手の体重を増やしたがる(笑)

しかし問題は普段に、そういうトップレベルの経験ができないので、代表戦でしかできないので今やっていても次の大会までまた時間がかかってしまう。そのあと合宿に再度集まったときにまたプレッシャーをかけなければならない、同じことを繰り返さなければいけない。いつものプロセスですけどね。

〔2001.6.3 コンフェデレーションズカップ ブラジル戦前日会見全文〕より
何度も言いますが、あの厳しいフランスと戦うことによって新しい道が見えてきたのですから、フランスに「ありがとう」と言いたいです。

――カメルーン戦の前には、選手に新聞を見せなかったり、インターネットにつなげないようにしたそうですが、今回、何か選手に与えるものはありますか


そうですね。1時間後に20人の大変美しいブラジル人女性が来ますので、私はこの20人の女性と打ち合わせをしておきます。いやいや、事前に打ち合わせをしておく必要はないですね(笑)。
トルシエの会見全般に言えるのですが、フランス人のユーモアは難しい(笑)

インターネットや新聞を禁止するということは、今後も続けていきたい。私は、いろいろな方法でインターネットを規制しましたが、見ていた選手もいたようです。ですから、今日は夜の10時にホテルの電気を切りたいと思います(笑)。

〔2001.6.6 コンフェデレーションズカップ 豪州戦前日会見全文〕より
スペイン戦での小さい集中力ミスを除けば、4試合で流れの中で失点がなかったのは、非常に素晴らしいことです。成功は選手の働きであろうし、集中力であろうし、才能であろうし、知性であろう。本当にこれは論理的な結果で、1位で満足しています。

簡単に言えばわれわれはもちろんオーストラリアに勝てますが、でもオーストラリアも簡単に日本に勝てます。そういう力関係です。

大事にしたいのは、ファンの素晴らしい支持、サポート。彼らが(相手に)かけるすごいプレッシャーを期待しています。スタジアムに来てくれるファンに私からのメッセージなんですが、最初から熱心なサポートの仕方で、本当にわれわれを圧倒的にサポートしてくれるような雰囲気を作ってほしい、オーストラリアにとって地獄のスタジアムとなるように、と思います。
岡田もこれぐらい、言ってみろ。

――中田選手についてなんですけれど、どこかの新聞で彼自身が「ローマに帰りたい」と言ったという記事がありましたが、その事実に関して


今のような質問に大変驚いています。チームの中では、そのような今おっしゃったようなコメントはまったく聞いていません。それはまさに代表の外で、みんながわざと問題にしていることではないですか? 特に日本のマスコミにひとつお願いがあります。われわれの仕事、集中力、チームを尊重してください。今は集中しないといけないし、そういう嘘のような記事は、トーナメントが終わってからにしてください。今は何らかのサポートを見せてください。

とにかくベストチームを選びます。いつも言っているように、私の中ではだれにも特権はないし指定席もありません。

――今大会とは直接は関係のない話ですが、FIFAのジョセフ・ブラッター会長が、ワールドカップの出場枠を少し増やすといううわさがあります。その中で最近特にオーストラリアの状況を受け止めて、オーストラリアを完全にアジアのグループに入れるようなことを言っています。オーストラリアはアジアのチームとして入るべきでしょうか?


当然入るべきです。オーストラリアは素晴らしいチームです。今の状況ではオーストラリアがワールドカップ出場の切符を手に入れるのは、非常に難しいです。無理に近いです。本当に困難です。オーストラリアに最終的な予選なしで(オセアニア地区から)直接ワールドカップに行くか、あるいはアジア(地区予選)に入るのは非常に望ましいでしょう。オーストラリアは非常にレベルが高いし、今回の代表に加えて、キューウェル選手もいるし、ビドゥカ選手もいます。そして忘れてはいけないのが、オーストラリアに育てられたイタリアのビエリ選手。みんながオーストラリアを認識するべきだと思います。
性格に難のあると言われる事の多いトルシエですが、ある程度のリップサービスはあるだろうとはいえ、これに限らず、対戦国への一定の敬意を払うことは欠かしていないのは記録しておきたい。……サッカー以外で難があるのかもしれませんが(笑)

――やはり日本の選手もヨーロッパに行くべきだと監督は思いますか


そうですね。すぐです。今すぐ行くべきです。

日本サッカー界の向上のためには戦術でも監督でもなく、選手個人が外国で得た経験が大切です。少なくとも10人もしくは20人の選手がヨーロッパでプレーすれば、日本の代表は強くなるし、日本サッカー全体にいいことだし、強くなります。
なぜか決勝戦後の会見ページが真っ白で表示されず、キャッシュが無いか色々と探してみたのですが見つからず、諦める。残念。
次回、コンフェデ終了までのひとまとめ、予定。