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『タイガー&バニー』24話感想

黒タイガーは格好いいなぁ。
デザインもいいけど、今週登場の武装がいちいち格好いい。
タイガーだけはチェンジでもいいかもしれない(おぃ)
先週も書いた通り、伏線の積み上げが足りないので色々と微妙になったクライマックスですが、他のヒーロー達のデスゲーム展開はやはり全く要らなかった感じ。ああいう、心の隙間につけこんで……みたいなものは、きちっと集中して演出しないと駄目で、閉鎖空間での心理的葛藤にこだわるならそちらを、タイガー&バニーの戦闘とリンクさせるならさせるでそちらを、と演出を徹底するべきだったのに、いい所取りをしようとして散漫になりました。
しかも引っ張った末に「仲間を信じる!」とか、またフリのない綺麗事が出てきて、それが別に事態解決に何の影響も与えない、という駄目具合。部屋のやりとりが博士と見張りに隙を生んで、とかいう辺りをもっと強調した上で楓ちゃんの反撃に繋げるぐらいの事はしないと、全てが無意味。そのつもりで作っていたのかもしれませんが、それならもっと色々な反応を強調しないと、演出が中途半端。
結局、バイソンさんが鉄板のネタ要員ぶりを発揮してくれただけの展開になってしまいました。
宮本充の怪演が無かったら、もっとぐだぐだになっていたと思う。
戦闘の方も、大抵の人が途中でオチが見えたと思うのですが、その割には演出が微妙で、勿体なかった。あと、タイガーパンチとバニーキックの巨大化は、単なるはったり、て斎藤さんが言っていた記憶があるんですが、その後何かパワーアップしましたっけ?
そしてタイガー、どさくさにまぎれて、能力減退について告白。
「意思疎通がちゃんと出来ない自分が悪い」から「お前に気を遣ってやったんだ」話をすり替える
ダメダ、コノオジサン、最後ノ最後マデ駄目ダ。
最終回ですが、ここまでの構成でいえば、タイガー死亡エンドにしても別に面白くないし、引っ張った末にいや結局生きていましたあはははは、というのも何だかなぁという感じで、ありそうなのは「○○年後……」かなぁ
10年ぐらい経たせると、楓ちゃんも美少女ヒーローデビューできそうですし、ブルーローズ辺りはまだ20代後半で活躍できそうですし、バニーが30代突入でちょっとおじさん化してしまいますが、というかむしろそれで、新しい「おじさん」になるというオチもありか。
先週までの展開はうっちゃって、何事もなかったかのようにタイガー&バニーがヒーロー活動していて、ラストの方でヘルメット外すとタイガーの中に入っていたのは実は成長した楓ちゃんでした、と。で、タイガーに関しては、ラストのラストでちらっと出すか、或いは、生きているか死んでいるか視聴者の解釈次第、みたいな思わせぶりな演出に留めるか。
……五分五分ぐらいの確率で、このラストが、有りそうな気がしてきた。
率直なところ、敵を羽交い締めにして「構わないから俺ごとやれ!」というのは、私の視点が歪んでいるのかもしれませんが、それで死んだらほとんどギャグにしか見えないというか、主役クラスがやる場合は“死なないの前提”(ドラゴンボールで生き返るの前提の場合はまた別)の状況設定だと思うのです。
仮にそれで死んだら、お約束を逆手に取った、というよりはむしろ、わびさびを心得ていない、というレベルだと思うので、タイガーの生死に関してはどちらに転んでもちょっとげんなりだけど、あれで殺すのは洒落がわからなくてよろしくないなぁ、と。今週ラストが茶番になっても、しれっと生きていた方がまだ嬉しい。
乙女心フラグ回収展開としては、車椅子生活のタイガーをCDの印税でブルー・ローズが養っているエンドもありかとは思いますが。
……チャーハンエンドよりは、こちらの方がいいかな(笑)