はてなダイアリーのサービス終了にともなう、旧「ものかきの繰り言」の記事保管用ブログ。また、旧ダイアリー記事にアクセスされた場合、こちらにリダイレクトされています。旧ダイアリーからインポートしたそのままの状態の為、過去記事は読みやすいように徐々に手直し予定。
 現在活動中のブログはこちら→ 〔ものかきの繰り言2019〕
 特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)

『特救指令ソルブレイン』感想23

◆第37話「哀しいヒットマン」◆ (監督:三ツ村鐵治 脚本:宮下隼一)
ある日ソルブレイン本部に、国際的な犯罪者であり武器密輸などの元締めとして名を知られる鮫島から、自首する代わりに保護を求める電話がかかってくる。
自首してきた相手に「虫が良すぎますよ」って意味不明だぞ、増田。
罠を警戒しながら鮫島の隠れ家へ向かったソルブレインだが、その目前で、鮫島はヒットマンの放ったレーザーキャノンの砲撃で爆死。
ヒットマン(ゲスト:河合宏!)がどう見てもバズーカ構えているので、この世界では暗殺にバズーカが流行しているのかと思ったのですが、引き金引いたらバズーカより凄い武器でした(^^;
ヒットマンは現場近くに居て爆撃で負傷した子供を連れて逃走。人質にされる恐れに検問を張ったソルブレインだが、犯人は逃げおおせてしまう。それどころか、子供を病院に連れていき、輸血までして立ち去った事が判明。首をひねる大樹達の前に、そのヒットマンの事を知る竜馬が姿を見せる。
ヒットマンの名は、ヘンリー・鳥羽(28)。
ICPOでもマークされている国際手配中の殺し屋で、元ニューヨーク市警の警官。正義感からの内部告発により同僚から命を狙われ、結果的に同僚を殺害。刑務所を脱獄後、闇の社会に身を落としたが、闇社会以外の人間には決して手を出さない男だった。だがそんなヘンリーが民間人を巻き込んでしまった事件があった。パリでヘンリーと標的との銃撃戦に巻き込まれ、両親と視力を失い、現在は国内の施設で暮らすアリサという少女……ヘンリーの性格と行動を考えれば、彼女と接触する可能性は高い。竜馬から情報を得た大樹達は、アリサの過ごす施設へと向かう。
レーザーキャノンの爆撃で虫取りの少年を巻き込み、サブマシンガンの乱射で観光客の親子を射殺…………ヘンリーさんは、武器を選んだ方がいい。
アリサと接触するソルブレイン視力のほとんどない少女の近くで大声を出す増田(最低)、そこに現れる「お兄ちゃん」ことヘンリー。施設の教師を人質にその場は逃亡をはかろうとしたヘンリーだったが、突然の狙撃を受け、崩れ落ちる。負傷しながらも、駆け寄ってきた大樹を人質にとったヘンリーは、その場を逃亡。
……あ、あれ? 今週も、不祥事……?
隠れ家に逃げ込んだヘンリーは、自分を裏切った雇い主に敢えて、暗殺の成功報酬を持ってくるように要求する。彼はアリサをアメリカに連れていって視力を取り戻す角膜手術を受けさせる為に、何としても大金を必要としていた。
一方、ヘンリーの正体について大声で話してアリサに真実をだだ洩れにする玲子と増田(最低)
そして鑑識の調査によって、驚くべき事実が判明する。
「なにぃ?! 爆殺された鮫島は、高性能ヒューマノイド?!」
……なんですかそれは(笑)
ヘンリーによって殺害されたと思われた鮫島は、人間そっくりに作られた、極めて精巧なロボットだったのだ! 本物の鮫島は生きている。そう、全ては警察と闇社会の目を眩ます為に自分を死者としようとする、鮫島自身による偽装殺人だったのだ!
高性能ヒューマノイドの無茶さ加減はさておき、狙われている筈の鮫島がカーテンもかけない窓際をうろついている危機管理意識の低さとか、微妙にサイレンの近づくのを待っている風だったヘンリーだとか、序盤の違和感が事件の真相によりカチッとはまるこの展開はお見事。偽装殺人、というネタも良かったです。
鮫島と手下達はアリサを人質にしてアジトへ現れ、縛り付けられている大樹も何もできない。必死にアリサを守って銃弾を受け、追い詰められるヘンリーにトドメの銃口が向く――その時!
ダイビングヘッド気味に窓ガラスを割りながら飛び込んでくる香川竜馬!!
格好良すぎる。
九州回の次の登場という事で、基本、竜馬さんフィーチャー回なのでしょうが、柱に縛られている大樹が可哀想すぎる格好良さ(^^; 断然、竜馬さん派の私でも、さすがに一瞬、大樹が可哀想になりました(笑)
必殺ロープ撃ちで救出された大樹は本部に通信を送り、現場へと駆け付けるジャンヌ達。瀕死のヘンリーとアリサを守りながら戦う大樹達だが、銃撃戦で地面の薬品に引火した炎が、化学薬品入りのドラム缶に迫る!


<問>:あなたは廃工場で悪漢達と銃撃戦をしています。その最中、化学薬品入りのドラム缶に炎が迫っているのが目に入りました。このままでは大爆発が起きてしまいます。次の内から、正しい行動を選びなさい。なお、負傷した民間人が同行しているものとします。

  1. 一目散に逃げ出す。
  2. 「ブレイバー!」と叫ぶ。
  3. 迫る炎を消火弾で消火する。



正解:化学薬品入りのドラム缶を破壊光線で消し飛ばす。
……えー、あれだ、あれですよ、爆風で火災を消し飛ばす、みたいな。
ヨーロッパでは当たり前の対処方法なんですよ。
期末試験に出るからよく覚えておく事。
鉄骨からアリサ達を守っていたブレイバーをナイトファイヤーが助け、鮫島一味は粘着弾で逮捕。「お兄ちゃんが殺し屋でも、視力が戻らなくても構わない」と泣き叫ぶアリサに、「自分が死んだら角膜を移植してやってほしい」と大樹達に最後の望みを伝え、ヘンリー・鳥羽は死亡する。その胸ポケットには、アメリカ行きの二枚の航空券が入っていた……。
今回は、ここで終わっておけば良かったと思います。
この後エンディングとして、〔角膜提供は順番待ちがあるのでアリサちゃんにヘンリーの角膜は提供されない→「そりゃないですよ」(増田)→パリで新手術を受けられる事になった→良かった良かった〕となるのですが、勿論、角膜の順番待ちがあるというのはリアルとしては正しいのですが、代案として出された「パリで新手術」というのもコネクションにより優先されたという事実に代わりはないわけで、そこはもう、“フィクションとしては許される範囲”として誤魔化して良かったと思います。どうしてもそこにこだわるなら、エンディング部分まるまる無い方が良かった。
ソルブレイン』については何度も書いていますが、とにかくリアリティのバランスが悪い。
このオチだけ凄く不満。
また今回は全編通して、感情だけで反射で物を言う増田が、人の好い若輩者の微笑ましさを通り越して、単なる、見ていてイライラする粗忽者、と化しています。増田のキャラクターは最低限、そこだけは踏み越えないように、気を付けないといけない筈なのですが。
竜馬さんフィーチャー回としては満足の出来。あの服装はどうかと思いますが(笑)
あと、大樹は「竜馬先輩」で安定したけど、玲子と増田が、「竜馬先輩」とか「香川さん」とか安定しないのは気になる。
次回、

ナチス第三帝国の夢なのか?
実体のない敵とどう戦うのか?
悪霊vsソルブレイン、君はこの戦いを正視できるか?!

……竜馬さんなら、勝てる(笑)
“逆らえば弾かれる 全てを受け入れる事!”


◆第38話「死をささやく悪霊」◆ (監督:小笠原猛 脚本:高久進
首都圏近郊で続く、原因不明の若い女性の自殺事件。飛び降り自殺をはかった女性を助けたソルブレインは、女の口から「リガの女!」という叫びを聞く。リガとは、かつてナチスドイツの強制収容所があったラトビアの地名である。そして「リガの女」とは、その強制収容所の女所長を描いた肖像画であった。画商である、玲子の高校の同級生の父がこの「リガの女」を求めたラトビアで死亡していた事から、事件は更に奇怪な様相を見せ始める……。
謎の自殺事件と肖像画の悪霊と悪霊を信じるあまり心の歪んだ女が絡む、という筋なのですが、大樹や玲子の発想の筋道が飛びすぎな上に、全体的にテンポが悪くて単純に面白くありませんでした。
少なくとも玲子の高校の同級生が現場に居合わす、という要素は一切外して、もっとすっきり作れたとは思います。
高久脚本だから仕方ない。
あと小笠原猛にこういう、油断するとすぐに間延びしてしまう回の演出をさせてはいけない。
まあこちらが、予告を見て前作のカルラ回ぐらいぶっ飛んだものを期待してしまった、というのはありますが。
見所は、
「だがリガの女の悪霊が、肖像画の中に住み着いていたらどうなる」
と本部長にトンデモを宣われ、とりあえず話を合わせる大樹と玲子さん。
後から「悪霊は信じない」と言う割に一旦は同意した風を装うところに縦社会の悲哀を感じます。
それから、しれっとまた民間人を囮に使うソルブレイン
戦闘シーンでのドーザー着ぐるみ空中大回転。
これは割と凄かった気がします。
そして、快挙・ソルジャンヌが大活躍。
実際のところ、本来ならソルジャンヌは定期的にこのぐらい活躍させないといけないと思うわけですが(^^;
最後は、「人の心が……」とか「愛と正義がある限り……」とか言い出してまとめる、実によろしくないパターンの胡散臭いオチ。雑。